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バイト-Infinity 休憩室-

「今日、バイトだろ?疲れてないか?」


優斗は気を遣ってくれた。可愛い。


「大丈夫。ありがとう。スニーカーはこの黒の奴でいいから、これで完了……なんだけど!!!」と私が言うと、「どうした?」と返って来た。


「親に言ったほうがいいよね。女の子になったことも付き合い始めたことも」

 

「そうだな。俺から話通そうか?言うの苦手なんだろ?」

「大丈夫……。今日バイト行って帰るね。優斗もバイトだもんね」

「そうだな。とりあえず、うち帰るか」

「うん。ちょっと眠たいから」


そして、帰って来たのは良いんだけど、物凄く眠たい。バイト行かなきゃなー。眠い。


「ゆ…と…ねむぃ。起こしてくれる?」

「おう。ゆっくり寝ろよ。起こすから」


優斗のその言葉に安心して私は寝る。


私はデパートの5月人形コーナーにいた。三日月の前たての伊達家第17代当主伊達藤次郎政宗の兜とか鹿の角の前立ての本多平八郎忠勝の兜があった。


あ、真田信繁の赤い兜もある。あ、真田信繁が伊達政宗に娘を託してるシーンだ。政宗様イケメンやなぁ。


両目じゃない方だったけど、かっこいいなぁ。私も親に義理を通さないとなー。政宗様だって毒殺されたそうになりながらも、母上に申し訳ないからと両目描くように遺言してたもんね。


そして、こたつのコードの形をした爆弾のスイッチが果てしない数出てきた。その後、魔法使いに変身して、こたつの電源を『切』にしていく。


果てしなさすぎない?こんなに果てしない作業ある?あと、魔法使わないの?と思ったときに魔法少女に変身して呪文を唱えていた。


「キラキラふわふわときめきふわキラ」


この呪文でこたつの電源コードが全部消えた。何の夢?


「…きろ。………起きろ」

どうしたんだろう。誰の声?……ゆうと?


「ぅにゅん♡ぃま何時?……おぁよ?」

少しだけ目が覚めた。どこだっけ?


「おう。声ヤバいからな。着替えないといけないんだろ?ドアの向こうなら見えないから着替えろよ」

 

優斗の声で目覚められるのいいな。さて、着替えるか。白いシャツを着て、黒いスボンを履いて、これでオッケーっと。


そう思って、優斗に見せに行くと、「透けてるから上、着て行けよ」とよく着ている黒と白のマーブル模様のパーカーを貸してくれた。


「ありがと。…優斗は寒くないの?」

「寒いけど、アニキが襲われるぐらいなら寒さくらいどうってことないから」

「そっか、ありがとう」


そう言いながら、私は思ってしまった。


絶妙に!!!ダサい!!!!!!!!


貸してもらっておいて言うのは違うから黙っておこう。


さて、バイト先に着いた。なんだかんだ自転車押しながら歩いてきた。やっぱりこんな距離が楽しい。



バイト先の休憩室に着き、「お疲れ様です」と私が声をかけると、同じレジの子たちが

「あ、お疲れ様です。誰?」

「お疲れ様っす。お嬢さん」

「お疲れ様でございます、お嬢」

なんて声を揃えていた。


皆「お嬢」呼びになりそうな雰囲気を感じた。だから、こう返す。


「あ、えっと、お疲れ様。わ…私、彼氏、いるから。ごめんね。……この服も彼氏が貸してくれたの。ダサいけど、彼氏以上に好きにはならないと思うから、ごめんね」


「いえ、お嬢がレジに入っていただけるだけで幸せですので、どうぞ!お幸せに!!」 


「「「お幸せに!!!!」」」


違うだろーーー!!!!!!!!!!!!!!


とりあえず、バイト着を着て、レジバイトを始めよう。



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