お買い物デート-Infinity Kiss-
「うにゅん♡おぁよ……朝?」
「おう。アニキ、今日バイトだろ?服とか大丈夫なのか?」
「あぁ、……だぃ…じょ…ぶ。ぁる…と思う。無かった?」
頭が働かない。何があったっけ?バイト……あるなぁ。どうしよう。
「そうか。親御さんに頼まなくていいのか?親御さんから聞いたが、黒のズボンいるんだろ?」
「あぅ…そう。……いる。ない?」
「ないだろ?帰る?」
あー、そう言えば、無かったなぁ。帰るのめんどくさい。優斗と一緒にいたい。お家帰るの良いんだけど、めんどい。
「口に出てるぞ。買いに行くか?歩くの辛くないなら」
どうしよう。物凄く嬉しい。本当は帰ったほうが良いのだろう。でも、やっぱり優斗と出かけたい。
「嬉しい。行こ♡」
「声ヤバいからな。出かけるんだろ」
起き上がりたいけど、もう少しダラダラしたい。
「ゆぅ…と、もうちょっと寝よ♡」
「アニキ、今何時だと思ってる?」
「今?7時ぐらい?」
「10時だよ。そろそろ起き上がれよ」
よし、起き上がるか。あれ?枕は?
「そう言えば、私の枕は?どこ?」
「アニキの左腕の下だよ。また回ってるぞ」
「デュワっ!えっ!うそ!」
言われて見てみると本当に左腕の下に枕があった。さて、起き上がって優斗が作ってくれた朝ご飯を食べて、着替える。
なんとかブラも下着もあるし、良かった。服もとりあえず出かけれるはずだ。
そして2人で末広まで歩く。そう、大型ショッピングモールである。歩いてる間もずっと手を繋いでいる。恋人繋ぎって歩きにくい。
距離が縮まるのは良いんだけど、狭いし、微妙だよね。
「服買うんだろ?どこ行くんだ?」
「とりあえず、下着買わないとね」
そう言いながら、ランジェリーショップに入った。優斗の照れた顔を見れたからとっても嬉しい。
店員さんにサイズを測られた。
「トップ86のアンダー70ですね。ウエスト68ぐらいですね。細いですね」
「あ、……ありがとう…ございます」
物凄く照れる。こんなに照れる作業だったのか。とりあえず、外で優斗を待たせてるから、自分が可愛いと思った下着を買う。
「お待たせ、優斗。私、スタイル良いかも。本当にDであってた。さて、次はスボンっと」
「良かったな。黒いスボン買わないとな」
「うん。付き合ってくれてありがとう」
そう私が微笑むと、優斗が「お、おう。ウィンドウショッピングもいいよな」となんだかんだで楽しそうで嬉しかった。
ウエスト68って結構細いんだなぁ。あと、切って貰わなくても履ける足の長さに驚いた。スタイル良すぎね?
何とかサイズを見つけて、スボンとか服とかを買い終わった頃にはお昼になっていた。
「お昼、フードコードで食べよっか。この前の配信バズったお金入ったから」
「俺は自分の分ちゃんと払うわ」
「そっか。お互い負い目にしたく無いもんね」
そう言いながら、お昼ご飯に食べたのはうどんだった。優斗は肉うどん、私は柚子とろろうどんだった。
「ねぇ、優斗のも味わいたいからキスしよ?」と上目遣いすると、「ここでか?人、多いぞ?」とツッコミを入れられた。
だから、有無を言わせないように唇を塞いでやる。出汁の味がした。肉うどんの甘さとゆずの酸味と後味の苦味が大人の恋愛っぽいなって思った。
「ちょ、…おま。今、キスするのかよ。でも、美味かったな。アニキ、自分が美味しいと気付いてるか?」
「えっ!?」
優斗の言葉に頬が赤くなる。そんなに美味しかっただろうか。私、出汁の味しかしなかったんたけど。
「その表情、可愛いぞ。アニキ」
「あ、ありがとう……。えっと……なんか…こう…サムシングライク……ほかほか…になった」
何も上手いワードが浮かばなかった。でも、心がほかほかして、胸の奥が温かくなった。
帰ってバイトだなぁ。でも、今は、この温もりを噛み締めていたい。
サムシングほかほか、burns in my heart.
これ、どうなっちゃうのーー?




