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justicia  作者: 清水京太郎
第二部
29/29

29.揺れる大地

 「よく逃げなかったな」

 

 「逃げるわけないだろ。俺達がお前を倒すんだよ」

 

 「そうか。死ぬ覚悟はできたってことだな」

 

アバディン城、北の森。

対峙するアレンとリゲル。


 「さあ、始めようか」

 

リゲルは、両手を広げた。

パープルソードが右手と左手に出現。


 「後ろの二人は参加しないのか?」

 

 「俺とリフィールだけで充分だ」

 

 「まあ、いいだろう。聖剣を持つ者さえ殺せば、後はバラバラになるからな」

 

 「やれるものなら、やってみろ」

 

アレンは背中の剣を抜き、リフィールは腰から短剣を抜いて構えた。


 「俺達を甘く見ていると、痛い目に会うぞ。退散した方がいいんじゃないか。引くなら今しかないぞ」


 (話しながら間合いを詰めている・・・飛び込んでくるスピードに自信が無い証拠)

 

 「ゆくぞ!」

 

アレンは、リゲルの正面から飛び込んだ!


  カキーン!

  

リゲルは、右手の剣で事も無く受け止めた。

 

 (やはり軽いな・・・こいつ、本当に聖剣の使い手か?・・・)


瞬時に背後から現れたリフィールは、リゲルの背中に斬りつけた!

しかし、短剣はリゲルの左手の剣で止められる。


 「前をオトリにして、背後から斬りつける。さっきと同じ戦法じゃないか」

 

アレンとリフィールは、リゲルから距離を取った。


 「俺もナメられたな。二度も通用すると思ったのか」

 

 「くそっ」


 「姑息な人間め。フン!」


リゲルは、気合を入れた。

なんと、リゲルの胴体から新たな腕が2本生えてきた。

生えた左右の手を広げると、フレイムソードが出現。


 「かっ、身体から腕が・・・」


 「バケモノめ・・・」

 

 「さあ、こい!」


リゲルが闘気を高めると、大地が揺れた。

その覇気に、アレンとリフィールは思わず後ろに下がった。

 

 「どうした、聖剣を持つ者よ。怖気づいたか。ならば、死ね!」

 

リゲルは、アレンに向かって突進した!

体形からは想像もつかないスピード!

アレンは完全に不意を突かれた。

パープルソードがアレンの脇腹に迫る!

アレンは聖剣でなんとか受けたが、一撃がとてつもなく重い!

すかさず、頭上から2本のフレイムソードが降りてきた!


 ダメだ!受けれない!

 

 「もらったな」

 

 バシュ!

 

 ぐわぁ、

 

アレンの顔、あと数ミリというところでフレイムソードは止まった。

リゲルの片翼が、バサッっと地面に落ちる。


 「きっ、きさまー、」


 「これからが本番だ」

 

リフィールは素早く移動し、リゲルの背中に突き刺さった斧を抜くと、

身体を反転させ、リゲルの突き出た腹めがけて斧を振った!

リゲルは2本のパープルソードを交差させ、リフィールの斧を受け止めたが、斧のチカラに押され、腹を切られた勢いのまま吹き飛んだ!


 「リッ、リフィールのおっさん・・・めちゃくちゃつええ・・・」


 「凄いわ、リフィール!」

 

 「あいつ、神器を持ったときのチカラを隠してやがったな。それならそうと、もっと早く言ってくれよ」

 

 「これは勝てそうね!」

 

回転しながら砂まみれになったリゲルは、頭を2,3回振って起き上がった。


 (・・・凄まじいパワーだ・・・神器の破壊力、これほどまでなのか・・・)

 

起き上がったリゲルの目の前に、リフィールが立っていた。

斧を振り上げたリフィールは、正面からリゲルの胸元へ斬りつけた!


 カーン!

 

 「なにっ!」

 

リゲルの胸に斬り込んだアッシュ・ノワールは、身体の中にある何かに弾かれた!


 (いっ、いま、金属のような音が・・・)

 

 「どうした、俺の身体を真っ二つにするんじゃなかったのか」

 

リフィールは思わずステップバックして、リゲルと距離を取った。


 (・・・まさか、あいつの身体は金属か・・・そんなバカなことが・・・)

 

 「顔が引きつってるぞ、リフィールとやら」

 

 「はあー!」

 

アレンは身体を回転させながら、リゲルに切り込んだ。


 ガキーン!

 

しかし、またもリゲルの剣で受け止められた。

だがアレンは剣にチカラを込め、受け止められたまま剣を押し込む!


 「この程度か、聖剣を持つ者よ。これが全力か?」

 

 「だっ、黙れー!」

 

 ギリギリギリ、パキーン、

 

アレンの剣は弾き飛ばされ、空中に舞った。

リゲルは、呆然とするアレンの足を引っかけ地面に倒した。

そして、アレン顔にリゲルの2本のパープルソードが迫る!


 ガキーン!

 

間一髪、リフィールは斧でパープルソードを止めた!


 「しつこい奴め」

 

 ギリギリギリ、

 

今度はリゲルが、アッシュ・ノワールを押した。

リフィールの体制が横向きになっている分、全てのチカラが斧に伝わらない!


 「お前が手を放した時、こいつの顔に剣が食い込むぞ。それとも貴様の斧で、顔が潰れるのが先か」

 

 「くそっ!」

 

 「さーて、いつまでもつかな、その震えた腕で!」

 

リゲルは両手のフレイムソードを持ち替え、アレンの顔を上から串刺しにしようとした!

 

 「ハーッハッハッ、これで聖剣を持つ者も終わりだ!」


 「やめろー!」

 

 グラグラグラッ、

 

大地が揺れた!

リゲルはバランスを失い、後ろへひっくり返った。

思わず四つん這いになったサリヤの目に、杖を高々と掲げたライカルが写った。


 「ちょっと、あなた!何やってんの!」

 

 「見てろ!俺様の溜まりに溜まった全魔力、あのブタ野郎に落としてやるぜ!」

 

 「忘れたの!魔法撃つなって言われてるでしょ!」

 

 「うるせー!黙って見てろ!」


 「ライカル!」


 「全力集中だー!」

 

 グラッ、グラッ、グラッ!


ライカルは、魔力による闘気を更に高めた!


 「ライカル!やめてー!」

 

 「ステラ!」

 

 「えっ、」

 

 「お前は天才だよ」

 

 「なっ、なに、」


 「死ね!ブタ野郎ーー!」

 

 「あいつ魔法を!アレン様、離れて!」

 

 バチバチバチ、ドドドーーン!

 

森を切り裂く電撃が、リゲルを直撃!

だがリゲルは瀕死で堪え、魔法が跳ね返る!


 バチバチバチ!

 

 「ライカーール!」


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