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第124話 休息日


昨日、湖の部屋で休憩してから、6階の様子を覗きに行った。

太陽こそ見えなかったけれど、普通に森だった。

鬱蒼としているというほどではなかったけど、空が広々と見える感じではないくらいには 木々が覆い茂っている森。

ところどころセフティーゾーンとなるような場所は 森が拓けているらしいけど、マッピングまではせずに帰ったので、それはまた明日 実際歩いてみて確認するつもりだ。


そんな事より 昨日は帰りがちょっと面倒だった。

入る時に素通りした1~3階の魔獣がリポップしていたのだ。

初回のアンナープ村のダンジョンは12時間と短かったけど、他は48時間だったから てっきりそうだと思ってた。


戻ってきてギルドで確認したら、まさかの24時間リポップ。森は絶対お泊りじゃないと面倒過ぎるね。

まあ、リポップしていたとはいえ、ゴブリン、コボルト、スモールラットだけだから、通り道だけ討伐して最短距離で戻ってきたけどね。


「明日は5階まで一気に潜って 1泊、6階以降は 然程広い訳ではないから 1日1階のペースでええと思う。行って戻ってを考えれば 2週間は 潜ることになるから、必要なモノを買い足していくぞ」


「は~い!

あっ、でもお父さん、あの5階 ちょっと寒かったでしょう?お泊りするなら6階まで行っちゃった方がよくない?」


神秘的な場所だし、湖まで近寄らなければ魔獣が出てくることもないから静かだったけど、ちょっと肌寒いのが気になったんだよね。


「う~ん、明日は5階まで通路だけとはいえ 討伐をしながら動くじゃろう?6階のセフティーゾーンまで 移動となると、ちと時間が遅くなりそうでなぁ。

寒さが心配じゃと言うが、テントの中に入れば 大丈夫じゃろう? 毛布をもう一枚余分に持っていくか?」


そうか、リポップ時間が短いから、明日は全部の階に魔獣が復活しているんだね。宝箱の捜索なんかは不要だとしても、直線距離上にいる魔獣を無視して通り過ぎることは出来ない。

そうなれば 結構時間がかかるから お昼は行動食になるだろう。その分 野営地を早めに設置して、しっかり夕飯って感じかな。


「うん、そうだね。じゃあ、念のため 毛布をもう一枚持っていく!

あと 何がいるかな、保存食は女将さんも準備してくれるし、まだ鞄にもあるでしょう?

お茶も 沸かしたのがまだ十分あるし、お野菜もこないだ買ったばっかりだもんね……」


「くっ……、そうじゃな、ヴィオ森の採集物がいくつか依頼にあったじゃろう?

その保存袋をいくつか足しておいた方がええんじゃないか?」


お父さんが肩を震わせながら 買い足す物品を教えてくれた。ん?なんだ?

あ、もしかして、私が食料の事ばっかり気にしているから 食いしん坊だと思った?


「お、お父さん、ごはんの事ばっかり考えてるわけじゃないからね。たまたまだからね。

だって、武器のお手入れ道具も クラベツィアで買ったし、食材以外は 殆ど出発してから消費してないからだからね? 食いしん坊な訳じゃないんだからね?」


乙女としては言い訳させてもらいますよ? お父さんは爆笑しているけど、もう!失礼しちゃうんだから。

まあ、食材も 各村のお宿の女将さん達が 毎回多めに持たせてくれるお陰で、私のマジックバッグに少しずつ保存食としてキープされている。

村から村の移動時に食べてはいるけど、最終日にも沢山お弁当を持たせてくれるし、街道脇で魔獣を狩るから お肉にも困らないのよ。

お陰で食材は 生野菜以外は 常にたっぷりあります。


てなわけで、食材以外のお買い物です。

対外的には お父さんが腰に付けている(ギルマスから借りている)マジックバッグが時間停止機能付きという事にしているので、採集物は ダンジョン1階で お父さんのバッグに移動させることになっている。

だから たっぷり採集して来ても大丈夫、薬草関係は 籠があった方が良いから、平べったい籠を数枚、保存袋は、木の実、果物、香辛料、薬草系のものと、ホーンラビットの角、フォレストスパイダーの糸、イエロースネークの牙と皮、提出する用と、自分達が持って帰る用、それから予備にあと数枚買っておこう。

オーク、ゴブリン、ウルフのドロップアイテムはいらないから 保存袋も不要だね。


後は毛布を買いに入ったお店で タオルも数枚購入し、明日からのダンジョン泊の為の準備は完了した。




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