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第100話 ダンジョンの勉強


お宿の部屋に着いたら旅装を解いて、軽装になる。

と言っても私の冒険者装備は非常に軽いし、靴を変えるだけで この装備の方が楽なくらいなのでマントを脱いで靴を変えるだけだ。

お父さんはマントを脱ぐだけ、リュックを置いて一息ついた。


ここでお父さんから 明日入るダンジョンについての勉強会が始まった。

ダンジョンに関しては私がワクワクしすぎると言う理由から、これまであまり教えてもらえなかったんだけど、明日から入るから やっと教えてもらえるんだね!



「このダンジョンは スライム、ウルフ、ゴブリンだけしか出ん。

1階はスライムだけ、2階から4階にスライムとウルフが出るが、ウルフもノーマルじゃ。

5階が最下層じゃが、ここでゴブリンが出る。ゴブリンの特徴は覚えとるか?」


「私くらいの大きさの緑の人型、臭い、知能は低め、

木の棒などの武器となる物を振り回すことはある、

森での討伐時は耳を討伐確認部位として切り取る必要がある、

ダンジョンでは腰巻か魔石くらいしか出ない、

上位種はハイゴブリン、魔法を使うメイジゴブリン、と上がっていく。

だったと思う」


お父さんの質問に 勉強したゴブリンの特徴を伝えていく。

どうやら正解だったらしく 褒めてもらえた。


「ダンジョンは5階もしくは10階ごとにボス部屋と呼ばれる部屋がある。

洞窟、迷路、森、草原 色んなダンジョンがあるが、ボス部屋があるんは何故か共通じゃ。

勿論部屋の中は色々じゃが、大きな扉があって、その中にボスがおる。

部屋の扉を開ける時に一緒にいる者、手を添えた者達が全員室内に入れば 扉が閉まり、ボスとの対戦となるんじゃ」


へぇ、ゲームみたいだね。

ケーテさんも言ってたけど、ダンジョン内にいる魔獣は 討伐したら消えるらしい。時々アイテムを落としていくようだけど、ここのダンジョンでは アイテムを落とすような魔獣がいないらしく、だからこそ人気が無くて ギルドもないらしい。


「ボス部屋に入るのに時間がかかってたら 全員が揃う前にボスにやられちゃったりしないの?

例えば火を噴く魔獣とかで、入った途端に ボ~~~ってやられちゃうとかないの?」


「……ないな。考えたこともなかったが、ボス部屋は扉が閉まるまではボスの姿が何故か見えんのじゃ。

扉が閉じて 徐々にはっきり見えるようになって お互いに視線を交わしたと思ってから始まるんじゃが……。

なんでじゃろうな」


正にゲームみたいだね。


「それなら入るのにちょっとゆっくり準備しながら補助魔法とか 強化魔法をかけて、準備万端にしてからボスに挑めるって事だね。

ボスの情報も持ってたら、苦手属性の大きな魔法とかも準備し放題だね」


サブマスも、ドゥーア先生も、強い魔法の場合は 呪文をそれなりに唱えた方が強力になると言っていた。だけど、普通戦っている途中でそんな余裕はないだろうし、魔法使いがその呪文を唱えるなら、他のメンバーが頑張って サポートする必要がある。

だけど、ボス部屋に関しては 待ち時間を用意してくれてるのであれば トリガー待ちの状態まで呪文を唱えといて、スタートと同時にぶち込むことが出来るってことだよね。


「ああ、有名なダンジョンなんかじゃと 地図も売られておるし、道中の魔獣、ボスの情報も開示されとるから ボス部屋に入る時にはそうしておる冒険者が殆どじゃ」


ボスからしたら たまらないだろうね。

自分はステイさせられてるのに、入ってくる冒険者は準備万端で来るんだもん。

でもそれを言ったら またお父さんを混乱させてしまいそうだから止めておこう。

ダンジョンの成り立ちとかを考えるのは、ドゥーア先生みたいな学校の先生がやればいいと思う。


「ああ、それで 普通のダンジョンはボス部屋がある階は それしかないんじゃが、ここのダンジョンは全部で5階しかない事もあって、5階には普通に通路があるんじゃ。

ゴブリンはここから出現し始める。

最奥まで行けば ボス部屋となっとるから、そこのボスを討伐すれば ダンジョン踏破となる。

確かゴブリン5体じゃったと思うから、道中しっかり倒せるようになれば問題ないじゃろ」


5階はゴブリンエリアという事ですね。

階自体が臭そうな予感がするけれど、ゴミ捨て場で目覚めた過去があるから 大丈夫だろう。



とりあえず最初は 魔法でスライムの討伐練習をして、鞭、短剣を使っての討伐練習

それが出来たら下の階に行くという事になった。

ウルフは既に何度も討伐しているから問題ないだろうという事で、スライムとゴブリンの練習という感じかな?

ゴブリンは人型だから、冒険者がはじめに戸惑う相手だそうだ。

私のラノベ知識によれば、ゴブリンは 色んな描き方をされることがある。

弱くて可愛らしいテイムしやすい妖精、人語を使い友情を築ける魔物、人を餌として女を犯すヤバイ魔物、ゴブリンから上位種になっていき オーガになっちゃう魔物 などなど。


ここのゴブリンは基本的には醜悪系の魔物で妖精ではないらしい。

人を餌としてみることはないけど、森に迷い込んだヒトは獲物のひとつとして攻撃されることがあり、やられた場合は 食料とされることはあるようだ。

まあそれは弱肉強食の世界として仕方がないかもね。

ちなみにオーク、オーガ、ゴブリンが人の女を如何こうするという事はないらしい。

ちなみにゴブリンの上位種、ジェネラルまで行けば人語を使うのが出るらしいけど、会話が出来るかどうかは怪しいようだ。

更に上位だったら分からないけど、それはお父さんも会ったことがないんだって。


スライムの次に有名な魔物のゴブリン、某有名魔法使いの映画ですら出演していたもんね。

どんな姿か、ドキワクです!


お読みいただきありがとうございます。

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