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【魔法とスキル】

この世界で何が出来るのか?そのための準備をする回です。

まだ、少しずつですが、タカミ君は活躍を紹介していきたいと思ってます。ご意見、お待ちしております。

評価をいただけると励みになります。読者の皆様、よろしくお願いしますm(__)m

 さて、今日はせっかくなので色々試したい事を試してみよう。基本的な魔法は、師匠の部屋にあった魔導書にて各属性上級魔法まで習得した。また、錬金術や創造、精霊魔術、召喚術の本もあったので読破した。その時に、ユニークスキルとスキルを取得することが出来た。

 まずは、ユニークスキルで特に気になった物を検証する。気になった物は、錬金術と重力操作。俺は、目立たない様に自分の家の裏に周り、実験を始めた。

 錬金術とはどんなものなんだ?

《錬金術は、材料とイメージで違う物質を作り出すことが出来ます。》

 なるほど。ちょっと試してみるか。

 準備した物は、肥料、塩、木、空気、水。

 とりあえず、水と肥料を使って硝石を作ってみよう。

 量を1kgに設定して。硝石を思い浮かべて、掌を広げる。

《錬金》

 淡い光と共に”ゴトッ”と白いレンガのような塊が現れた。それを空間収納に入れてみる。すると”硝石 1kg”と表示される。

 おぉ。出来た。これはいいね。次に木を使って木炭を作ってみる。

《錬金》

 淡い光と共に”ゴトッ”と黒いレンガのような塊が現れた。それを空間収納に入れてみる。

 ”木炭(純)1kg”と表示される。

 なるほど。材料と知っている”物”が一致すると作れるのか。じゃあ、イメージではどうだろう。

 コップに水を入れ、塩を入れる。まぁ、溶けきれてなくてもいっか。塩酸の水溶液をイメージし、

《錬金》

 すると、コップに入った水溶液と塩、金属の塊が出来た。多分、塩酸と残った塩、そしてナトリウムが分離されたのかな?出来上がったものを空間収納に入れてみる。すると”塩酸(純)”、”塩”、”ナトリウム金属 25g”と表示された。ナトリウム金属は危ないだろう…、空間収納の概念には、時間も空気も水分も無いらしい。入れた時の状態で保存される。ただ、生きているものは収納できなかった。

 創作はどうすればいい?頭に思う浮かべる。

《創作は、”材料”を変形、組み合わせてイメージしたものに作り変えます》

 なるほど。じゃあ、木が残っているのでこれで何か置物を作ってみようかな?

 ある人物を思い描き

《創作》

 木材が人の形になっていく。これは、父と母の置物。母が父と腕を組み微笑んでいる置物を作った。石でも出来るかな?庭に行き、ちょっと大きめの石を材料に

《創作》

 師匠が椅子に座って本を読んでいる置物を作ってみた。結構、良く出来ている。次に師匠の所に行ったらプレゼントしよう。

 最後に割りばしくらいの木材と石を組み合わせて

《創作》

 じゃっじゃーん、セリカの人形を作ってみた。木材を杖にして魔法を唱えている感じに仕上がった。創作も材料があれば組み合わせて”物”を作ることが出来る。

 次にマップを使ってみる。”マップ表示”と考えると目の前にヤマトの街のマップが目の前に映し出される。頭で考えるだけで拡大、縮小も出来る。行った事のない所は表示されず黒くなっている。その状態でターゲットを設定してみる。

 ”索敵 猫”

 すると、マップ上に赤点がマークされる。自分の位置は白の点滅らしい。近所の川ら辺に赤点があるので見に行ってみる。川の近くで猫を探してみると。

”あ、居た”

 俺が猫に近づくと、猫は逃げていく。マップの点も移動する。その逃げてる赤点をロックオンし、パラライズを発動させる。見に行くとさっきの猫がマヒしている。魔法の範囲内であれば、マップ上で使用可能らしい。俺は、キュアで治してあげると、猫がすり寄ってきた。”ごめんな。今やったの俺なんだよ。”そう思いながら沢山愛でてやった。

 次に重力操作を試してみよう。重力操作はどんなことが出来る?

《触れているものの物質の重さを0~999倍まで変化させることができます》

 999倍って。ほとんど潰れちゃうじゃないか。といあえず、自分の重さを変化させてみる。

 少しずつ自分の体重を軽くしていく。すると、ある程度軽くしたところで身体が浮き始める。ちょっと、バランスが取りにくい。意識を足と手に集中させ風魔法を出す。手と足に扇風機を付けている感覚だ。思ったより上手くバランスが取れる。

 ”んー?ダイビングで中性浮力をとる感じかな。”

 自重を軽くすると今度は、上昇する。そして、風魔法を使いコントロールする。

 ”おー。これは楽しい!ダイビングみたいだ。ってゆうか、これ、浮遊じゃね?”

 軽くジャンプし、バランスを取りながら空中で仰向けになってみる。思ったより上手くバランスが取れる。風の出力を調整することで進む、止まる、方向転換もできる。少しずつ体重を戻すと降りれる。これは、使える!風の付与魔法を付加することで揚力を使った飛行機じゃなくて、重力で操作するド〇ーンみたいな飛行機が作れそうだ。いつか試してみよう。

 次に、逆に体重を増やしてみる。すると、身体が重くなっていく感じがする。重りを身体全体に付けている感じ。まさに重力室でカカ〇ットが修業をする感覚なのかな?でも、トレーニングとしてはありかもしれない。次に木の実を使って試す。触れてない状態で重さを重くしていく。特に変化はないようだ。2倍、3倍と重さを加えてるはずだが変化がない。10倍まで加えてもまるで変化が無い。”やっぱり、触れて無いと重さを変化させられないか。”

 今度は、木刀を持ち、間接的に触れ、重さを変えてみる。すると、木の実は次第に重くなっていく。結構、細かい調整も聞くようだ。

 ”なるほど。自分が触れていれば、間接的に重さを変化させることが出来るのか。魔法のグラビティーは範囲を指定して重力をかける事が出来るけど、重さを変化させるためには接触が必要でそれは間接的にでもオッケーという事だな。”

 取り合えず、復習すると、

 1、錬金術は、材料とイメージで違う物質を作り出すことが出来る。

 2、創作は、”材料”を変形、組み合わせてイメージしたものに作り変える。

 3、マップは、頭の中で考えるだけで表示、縮小、拡大が出来る。しかし、行った事のない場所は黒くなっている。自分の位置は、城の点滅で表示される。

 4、索敵は、キーワードで探すことが出来き、マップ上に赤点で表示される。移動すると赤点も移動する。

 5、探し出した物をターゲットとして指定でき、遠隔にて効果を与えることが出来る。

 6、重さを変化させるためには接触が必要でそれは間接的にでもオッケー。

 最後に、魔法の創造をしてみたいと思う。師匠の話によると事象と効果をイメージしてそれを術式に組み合わせるらしい。

 とりあえず、炎系は火事になったら困るので炎系は止めよう。

 まず、手始めに水を極細で放出し、圧色を上げて循環させてみるよう。長さは1cm程度で…

《ウォーターメス》

 細く放出された水がすごい勢いで指先で循環している。

 いや、もっと細く…。精神を集中する。すると、水が細くなり勢いが増す。もっと細く。そして、もっと早く。メスの刃先を想像しながら集中力を高める。

 すると、水が循環しているというよりは、指先に細い一本の線が1cmほど伸びている。

 “ちょっと、試し切り。”

 俺の腕に軽く当ててみると。

 “すー”

 その一部が削げるように切れた。

 “おぉー。いてて…。これ、すごい切れ味だ!。ヒール”

 何気なく、ヒールをかけてみると

《ユニークスキル 多重詠唱Ⅱを習得しました。》

《LVが上がりました。》

 “何!多重詠唱!あ!、そっか。ウォーターメスの発動中にヒールをしたからか。しかもLVも上がってるし。“

 明らかに成長速度がおかしい。まぁ、俺にとってはいい事なんだけど。とにかく、これから回復師?医者?として使うだろう魔法の開発を試みる。《キュア》は異常状態の回復で、自分自身認識のある細菌やウィルス、解毒に大雑把に作用する。多分、階層によって、効果の影響が大きくなるのだろう。しかし、もっと効果を絞ればもっと効果を発揮するかもしれない。そこで、俺は、細菌、ウィルス、解毒に分けそれぞれの魔法を創造する。

 《アンチバクテリア》これは、細菌に特化した魔法だ。同様に《アンチウィルス》ウィルスに特化した魔法も創造する。《アンチポイズン》は解毒の効果を持つ。

 次に身体の状態を知る魔法が欲しい。この世界には、レントゲンやMRI、CTなどはない。しかし、魔法がある。これらの原理から《スキャン》と言う魔法を創造した。また、身体の状態を分析するにあたり、《アナライズ》も想像する。これは、ターゲットにした部分の細菌やウィルスも含め分析してくれるの滅菌するのに都合がいい。

 オペをするに当たり、クリーンルームが必要だ。この中は、雑菌がいない状態を作り出さないといけない。また、患者を処置するベッドと機器を置く台、点滴等を吊るすハンガーが必要かな。医療機器はこの世界には存在しないみたいなので、スペースはそんなに大きくなくてもいい。そこで、創造魔法でベッドとシーツ、器具を置く台、点滴等を吊るすハンガーを作り、《アナライズ》《アンチバクテリア》《アンチウィルス》《クリーン》付加させ魔道具として使用する。そして、空間魔法を使いクリーンルームを作り出す時に空間収納より取り出せるように空間魔法を創造する。《メディカルルーム》でいいかな?ちょっと試してみよう。

《メディカルルーム》

 すると、3×3×2m程度の空間にベッド、シーツ、機器台、ハンガーが現れた。内部を分析してみると雑菌は存在しない。これで、クリーンルームとして使える。

 縫合や止血、出来れば再生まで含めた魔法を創造する。縫合は、《ヒール》で賄えた。止血は、《シール》と言う魔法を創造した。これは、止血だけではなく物理防御壁を利用して作り出したので、テープの様に簡易に繋ぎ合わせる事も出来た。また、逆にターゲットを取り除く《リムーバル》、麻酔の役割をする《アネスシージャ》、様々な物を再生させる《リジェネレイト》、止血しながら切除する《レーザーメス》や体内環境を整備する《ホメオスタシス》も創造する。

 最後に間接的に使う物を創造する。フィルターのような役割をする《セパレート》や一人でもオペが出来るように助手的な役割をする《メディカルアシスタント》、その他考えられる範囲で創造した。これだけあれば、オペが出来るだろう。現代の最新医療知識はすごいと改めて思った。それにしても魔法は万能である。知識と“奇跡的な力”の魔法を組み合わせる事で、ほぼ医療は完結するのではないかと思う。そして俺は、技術だけではなく概念の大切さを知った。後は、必要に応じて創造すればいいだろう。

 まぁ、今日は、こんなところかな。家に入り、さっき作った置物を母にあげる。

「タカミちゃんすごーい!!良く出来てるね。きっと、将来芸術家になれるね。」

 母は大喜びだ。大切な人に喜んで貰えるのは嬉しいね。

 そんな感じで今後使えそうな各属性の魔法を数日かけて習得した。その際に、ユニークスキルやスキルも同時に取得されていく。ステータスは下記の通りである。

人間族 LV30

HP1920/1920

MP10800/10800

筋力450

魔力2550

防御力1350

魔防1440

俊敏420

器用390

知力540

幸運420


【ユニークスキル】

Q&A 空間収納 鑑定 医療の心得 模倣 偽装 真偽 魔術 剣術 精霊魔術 召喚 全記憶 模倣 空間操作・認識 重力操作 多重詠唱Ⅱ


【スキル】

毒耐性(低) 光属性(高) 闇属性(中) 炎属性(高) 水属性(中) 地属性(中)

風属性(中) 無属性(高) 剣(低) 魔力欠乏耐性(極) 無詠唱 魔力調整

魔力向上(極) MP向上(極) 物理耐性(中) 魔法耐性(中) 翻訳 速読

マップ 索敵 演算加速 分離・結合 解体(低) 異常状態耐性(中) 錬金術(低)

創作(低)

【魔法】

《錬金魔法》

《創作魔法》

《生活魔法》

《医療関連魔法》

《炎魔法》(8階層)

《地魔法》(6階層)

《氷魔法》(6階層)

《水魔法》(5階層)

《風魔法》(6階層)

《光魔法》(9階層)

《闇魔法》(5階層)

《無属性》(7階層)

 ウォーレン大魔導士の所に通い始めて1年、魔法と剣の鍛錬をその間ずっと行っていた。魔法は、上級魔法まで使えるようになり、魔法に対してレジストする技術も上がった。もちろん、偽装のスキルを使い、俺のステータスは実際よりは低く鑑定されるようにしている。実際のステータスがバレると大騒ぎされそうだし。出来ることも増えたので鍛錬しながら今後も出来る事を伸ばしていこうと思う。

本日も読んでいただいてありがとうございます。また、明日も更新します。

いい評価は励みになります(・∀・)イイネ!!

これからも、よろしくお願いしますm(__)m


******大和市にある冒険者ギルド酒場が舞台の物語。******

良かったら我々と同じ、冒険者になろう!

冒険者募集中!

https://www.k-scc.co.jp/guild/

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