【師匠の師匠】
読者の皆様にお願いです。出来ればブックマークをお願いします。まだ、少しずつですが、タカミ君は活躍を紹介していきたいと思ってます。ご意見、お待ちしております。
高評価をいただけると励みになります。読者の皆様、よろしくお願いしますm(__)m
物件は、貴族街の一角にあった。その周りだけ家が無い。周りも暗く、本当にここが中央帝都なのかと思われるほどだ。
「ここから歩いて行きます。」
馬車から降り、歩いて問題の物件に近づく。門は朽ち、正面までの入口は草で覆われている。
「あー、これは酷いな・・・、とりあえず、草を何とかしよう。」
《ウィンドカッター》
正面入り口までの草を一気に刈る。すると正面が見えた。
「そ、それじゃ、案内も終わったので冒険者ギルドに帰ります。浄化が出来たら報告してください。でも、無理しないでくださいね。出来なくても問題ありませんから。」
ステラは、”ガクガクブルブル”でその物件から帰っていく。まぁ、あんなところ入りたくないわな。
「では、行ってきます。」
俺達は、躊躇なく門の中に入り正面玄関を目指す。時折、生暖かい風が生臭さと共に吹く。俺は正面の扉を開け、中に入った。
《ライト》
屋敷の中が照らし出される。屋敷の中は、ビックリするほど奇麗だった。
「ほう、奇麗なもんじゃな。お化け屋敷と言うとったからてっきりもっとひどい有様じゃと思っておったのじゃが」
「うん。外に比べて中は全然奇麗。それにとても広い。ティナの昔のお家とは大違い。」
ティナさん、笑えません・・・
「あら、住み易そうな良いお家じゃないの。」
皆の評価はとてもいい。さて、ここからが本番だけどね。俺達はステラに貰った見取り図を片手に部屋を探索していく。俺は、マップを広げ敵索する。各部屋に無数の赤い点が存在する。多分レイスだろう。そして、一番広い部屋にボスらしき点が表示されている。
「さて、行きますか。取合和えず、大ボスを一気に叩こう。」
俺は、ボスがいる部屋に向かってすすむ。途中、数体のマミーが襲ってくるが、聖魔法で浄化する。難なく、ボスがいる部屋の前まで来た。
「それでは入るぞ!」
扉を開け、中に入る。中には、机があり、そこに一人の髑髏が座っている。
”リッチ”か。確かに生半可な人間じゃ太刀打ちできないか。
その骸骨が話しかけてきた。
「今度はお主らが儂を浄化しに来たのか。儂の遺恨は簡単には晴らせぬ。立ち去るがよい。」
「まぁ、自分で悪さをしてそれが失敗して恨み言か。ちょっと救えないぞ。」
「ふん。何とでも言え。そんなの言われ慣れたわ。死霊がお前たちを食らい尽くす前に出て行った方が良いぞ。」
「やって見なよ。無駄に終わるから。」
「まぁよい。では、死ぬがいい。いでよ。ホーンデビル!」
地面から4体のホーンデビルが召喚される。ホーンデビルは小型の悪魔らしい。魔力は通常の魔法騎士団1個体に匹敵するほどの敵だ。弱点は、言わずと知れた聖攻撃関係が有効とされている。そのため通常の武器ではあまりダメージが通らない。大きさは人より少し大きめで、猿の頭にガーゴイルの様な身体を持つ。精神攻撃と通常攻撃を織り交ぜてくる厄介な相手らしい。俺は、レールガンを構える。弾はシルバー弾でホーリの魔法を付加させる。
「やってしまえ。」
ホーンでビルが俺に襲い掛かる。俺は、眉間と心臓に弾丸を打ち込む。
「プギャーー!!」
俺の弾丸を受けたホーンデビルは、霧の様に霧散する。案外、呆気ないかもな。
「な、何!!そんな!ホーンデビルがそんなにあっさりと・・・くっくっく。そうか。今までの相手とは違うって事だな。面白い。儂が直接引導を渡してやろう。」
《ソウルクラッシュ》
俺の身に何かまとわりつく感じがした。俺は、身体に魔力を巡らせる。
”パキーン“
何かがはじけた様な衝撃が走る。リッチの魔力を弾いたのだ。
「何だと!儂の魔法が効かないと!ええい!」
《シャドーブラスト》
闇が俺を飲み込む。
《シャイン》
光の粒が闇を取り払う。
「何んだと!」
俺は剣を抜き、瞬歩でリッチの懐に飛び込む。
《ホーリーセイバー》
「眞陰流 壱の太刀 斬」
俺は、リッチの腕を両断する。
「ぐあー!な、なんだというのだ。こんな小僧に・・・儂は負けるわけにはいかん!この恨み晴らすまでは!!仕方がない。折角溜めた魔力だが、こ奴を倒すために使うしかないのか」
リッチは、何やら呪文を唱えている。
「食らえ。」
《イービルデゥーン》
俺の身体に死霊が纏わりつく。
「身動きがとれまい。その死霊は餓鬼界の住民じゃ。何でも食らい尽くす。儂が魔力を込める事で強力な餓鬼となる。もう降参して立ち去れい!!さもなければ食い殺されるぞ!!」
何か、引っかかるんだよな。確かに強力な魔法をかけてくるが、死亡させるほどの魔力ではない。リッチと言ったらアンデットの中でも最上位に位置するはず。まぁ、兎に角、こいつを外すか。
《シャイニングレイ》
俺は、纏わりつく死霊を光の雨で浄化させていく。
「な、なんじゃと!!この魔法は闇魔法の7階位の魔法じゃぞ!それを上回る階位の聖魔法じゃと!!お主何者じゃ!!」
俺は、もう片方の腕も切り落とす。
「眞陰流 第二の太刀 燕返し。」
「ぐわぁーー!!な、なぜ、儂が、儂が・・・」
リッチは、しりもちを付きその場に倒れこむ。俺がリッチに近づこうとすると数体のレイスが彼を守ろうと集まってくる。よく見ると、そのレイスには姿、形がある。皆が首を横に振ってリッチを庇っている。その中で最も人の形に近い美しい少女の霊体が俺の下にやって来て跪く。
「おじい様を許してあげて・・・」
か細い声で、俺に懇願する。
「もういい。くっ、儂を殺せ。お主ら・・・すまんな。」
ここでも、クッコロさんか・・・っていうか、もう、死んでいるじゃん。
「どういう事かきちんと説明してくれるなら検討する。」
「はい。お話します。だから、おじい様を許してあげて。」
俺は、その少女の霊の話を聞くことにした。
「私の名前はリオ=ファムリ=アダムスと申します。生前、おじい様は、魔導騎士団の第一隊長をしていました。ところが、その魔導騎士団におじい様のポストを狙っていた団員がいました。魔導騎士団第一団副隊長 ルーディー副隊長。彼は、虎視眈々と、おじい様が責任問題を起こすタイミングを狙っていたの。6年前のある日、おじい様は勇者様達と八頭オロチの討伐に向かいました。しかし、それがルーディー副団長の狙い。おじい様を帝都の魔導騎士団から引き離し、更に、勇者様まで帝都から引き離しました。その隙に、ルーディー副団長が手引きをして、魔王軍が帝都に攻め込んできたの。その時、おじい様と勇者様は、八頭オロチと熾烈な戦いを繰り広げていたと聞きました。しかし、隊長不在の魔導騎士団はほぼ壊滅状態。おじい様が駆けつけた時はもう遅かったの。何とか中央帝都は死守で来たものの多くの犠牲者が出ました。そして、おじい様はその責任を糾弾されてしまったの。」
「しかし、その八頭オロチの討伐は正規の手続きを踏んで行ったんだろ?なんで糾弾されるんだ?」
「勿論、おじい様はきちんとやるべき事をきちんとしたわ。しかし、ルーディー副団長が王都の貴族に手をまわして手続きを無かったことにしたの。つまり、中央帝都の誰もが団長不在を知らなかった。それどころか、魔王軍への手引きを行ったのが、おじい様と当時おじい様と同じ勇者パーティーの一人ボルボ様が結託して行ったと、捕らえられた魔王軍の証言によって罪を擦り付けられてしまった。しかし、そんな裏工作はいつかバレてしまいます。そこでルーディー副団長は、おじい様が中央帝都に呼び出されている間に、この屋敷を襲撃してきました。私を含め、この家の使用人までもが惨殺され、しかも、その時、私達の魂を触媒に魔法をかけて行ったの。」
「酷いな・・・で、どんな魔法をかけていったんだ?」
「悪魔召喚の儀式。私達の魂と引き換えにレッサーデーモンを召喚したの。悪魔は、捧げられた私達の魂を食らう。悪魔に食らわれた魂は消滅し、輪廻転生が出来なくなると言われています。おじい様は、召喚されたレッサーデーモンと戦い、封印する事に成功しました。しかし、その封印には膨大な魔力が必要とされる。そのため、おじい様は人間であることをやめ、リッチになり今でも私達を守るために悪魔の封印を守っているのです。おじい様が浄化されることで悪魔の封印は解け、私達はその悪魔の餌食になってしまう。そのため、この屋敷を浄化しに来る神父や冒険者を脅して追い返していたわ。」
「そのレッサーデーモンが封印されている今のうちに浄化されれば、魂は輪廻転生出来るんじゃないの?」
「魂は、召喚されたレッサーデーモンを使役する悪魔に捧げられているの。なので、封印されている今でも、私達が浄化されれば、その魂は悪魔に食らわれてしまいます。しかし、レッサーデーモンが倒されれば”おじい様を処分する#と言う契約も破棄され、魂を食われる事は無くなります。」
「まんまとルーディーって奴の策略に嵌まったって事か。」
「そう。ルーディーは、おじい様がこの屋敷から離れられなくするために悪魔を召喚し、おじい様が”身内や使用人を惨殺し、自ら命を絶った”と言い出しました。そのでっち上げたネタを使い、”中央帝都を陥れたためそのような奇行に走った”と言い、罪をおじい様に擦り付けたの。ボルボ様は、自分とおじい様の汚名を返上するために、ルーディーと癒着している貴族達に対しクーデターを起こしたらしい。しかし、それも鎮圧され、ボルボ様は国外追放され今に至るわ。」
「クッコロさんも悲惨だったんだな・・・」
「クッコロ?おじい様やボルボ様は伝説の英雄の一人として名が上がる人物。まともに戦ってはもちろん勝てるわけがない。そのための策だったの」
「で、そのルーディーって言うのは副団長から団長になったのか?」
「そうね。なったわ。しかし、中央帝都の北に教信者の街があるわ。そこはテロリストの街として知られているのだけれども、そこからの侵略を受け犠牲になったと、ここに来た冒険者から聞いたことがあります。」
「因果応報だな。まぁ、事情は分かった。で、その悪魔を倒すと君らは天に召されてしまうのか?」
「それは本人次第です。未練があって現世にとどまる事もできますが、怨念もしくは魔力が沢山ある空間でなら存在できる。だから、私達はおじい様に守られているの。」
「そっか。分かった。で、爺さん。」
「ふん。儂の名はオッティー=ファムリ=アダムスじゃ。なんじゃ?」
「事情は聴いて良く分かった。ところで、この家を浄化しに来た人間を殺したことはあるの?」
「ふん。儂が恨みを持っているのはルーディーただ一人。それに、こう見えても元魔導騎士団団長。人を守るのが使命じゃ。殺す訳なかろう。ただ、コテンパンにして屋敷の外に放り出しているがの。お蔭で噂が広まり誰も寄り付かんようになったと言うのに・・・」
「なるほど。この屋敷はやばいって皆に密かに伝えていたのか。」
「この屋敷の地下におるレッサーデーモンはとても危険じゃ。こんなのが中央帝都の街に出たら大変な事になる。それに、こ奴らは儂のとても大切な孫と使用人じゃ。こ奴らの魂をくれてやる訳にわいかん!わかったら、とっとと出ていてくれ!」
”頑固で口は悪いけど、根は良い人なのか。くっころさんと同じだ。”
「よし、俺が、そのレッサーデーモンを討伐してやるよ。」
「馬鹿な事を言うでない!相手は悪魔だぞ!お主、死ぬつもりか?」
「ん?そうだ!あの八頭オロチとどっちが強い?オッティーは戦った事あるんだろ?」
「あの八頭オロチは化物じゃ。勇者、忍者、賢者、戦士、魔導士が手を取り合ってやっと封印したくらいじゃ。比較にもならんわ。」
「じゃあ、大丈夫。そうだ。懐かしい人に会わせてあげるよ。」
俺は、くっころさんを召喚する。
《召喚 ボルボ=アイーン》
するとゲートが開き、ボルボがやってくる。
「主君殿。お初の召喚、有難き幸せでござりまつる。」
挨拶が終わるとボルボはきょろきょろしている。
「あれ?主君に召喚されたと思ったでござるが・・・主君はどこでござるか?」
あぁ、そっか、アルファードの時に従属したんだった・・・
「だから、くっころさん、固いって。もうちょっと、柔らかくね。それと、俺はここ。」
「某、こういった喋り方ゆえ。それより、主君、随分若くなったでござるな。」
「まぁ、これでも成長したんだけどね。」
「??」
「・・・、ボルボなのか?」
「誰じゃ?なんじゃ、この骸骨は?」
「クッコロさんの友達じゃないの?」
「某にはこんな骸骨の知合いはござりませぬ。」
「・・・生きておったか。良かった・・・」
「だから、お主はな・・・ん?ここ見覚えのあるでござるな。」
「それはそうじゃろ。ここは儂の屋敷じゃ。お主は、よく来ていたじゃろ?儂は、オッティーじゃよ。こんな姿になってしまったがの。」
オッティーはおでこを”ポリポリ”しながら寂しそうに自分の名前を明かした。
「何!お主オッティーなのか!!死んだんじゃ!あぁ、確かに死んでいるでござるが・・・。そ、その首のネックレス。魔導騎士団の団長の物!」
ボルボは、首からかかっている魔導騎士団団長の証を見ている。
「本当にオッティーなのか!!しかし、ま、また会えるなんて・・・」
ボルボの全身が震え出す。
「思ってもみなかった・・・でござる・・・某は嬉しいでござるぞ!!」
ボルボは、号泣しながらオッティーを抱きしめる。そして、俺は、事の顛末をボルボに話す。
「やはり、あやつが首謀者でござったか。貴族の間でもその話が上がってたでござるが、何せ証拠が何もなかったでござる。国王に直訴しに行ったでござるがクーデターとされ、国王に会う事が出来なかったでござるよ。それもあやつが加担しておったでござるとは・・・。」
「しかし、お主と小僧が知り合いだったとは驚いたぞ。」
「何を言っておる!このお方は某の主君であらせられるぞ!」
「何!お前ともあろう人間が主人を得たと言うのか!?」
「我が主君は、大変偉大なお方である。某は、その心意気と強さに惹かれ従属したでござるよ。それに従属する事で限界と思われた我が能力も飛躍的に上がったでござる。」
「この小僧はそんなに凄いのか?」
「凄いなんてもんじゃないでござるよ。主君はあの八頭オロチを余裕で討伐したでござる。」
「な、何!!あの八頭オロチをか!!」
「主君の戦い、惚れ惚れしたでござる。しかも、一人の死者も出なかったどころか、大勢のけが人もあっという間に治してしまったでござる。お主の現役時代の魔力と比べても我が主君は格が違うでござる!わっはっは!!」
なぜ、ボルボが”ドヤ顔”なんだ?まあ、いいけど。俺は褒められて伸びるタイプだからね。
「ふむぅ。こやつがのぉ。」
「失礼な骸骨だな。まぁいいや。じゃあ、オッティーさんにも勝ったことだし、レッサーデーモンを倒したら俺の従属になってね。」
「何!なぜ、儂がお主の従属にならんと行けないのじゃ!断る。」
「でも、この霊達を守るんでしょ?魔力は多い方が良いと思うけど。俺の従属になればもっと魔力が高まるよ。」
「た、確かにそうじゃが・・・」
「オッティー、大丈夫じゃ!主君は偉大な人故、信頼に値する。某が実を持って証明しているでござるぞ。」
「うむ。ボルボがそこまで言うのであればそうなのじゃろう。分かった。レッサーデーモンを討伐出来たらお主の従属になろうぞ。」
「よし、決まりだね。じゃあ、とっとと、倒しちゃおう。レッサーでモーモンの所に案内して。」
俺は、オッティーに連れられレッサーデーモンが封印されている地下室に向かった。この屋敷は結構広い。敷地の半分程度が地下室になっている。ちょっとしたダンジョンだ。その地下室の中心にレッサーデーモンは封印されていた。
「ここじゃ。」
「確かに、大きな気配があるけど、そんな大したこと無さそう・・・兎に角、入ろう。」
俺は、扉を開け中にはいる。中には、闇の鎖に捕らわれた体長3m程度の悪魔がいる。鹿の骨みたいな頭部にくるっとした角、露出した筋肉に蝙蝠みたいな羽が生えている。見た目は結構グロイ。
「レッサーデーモンって素材ありますか?」
「な、何馬鹿な事言っておるんじゃ!素材なんか取る余裕あるか!!」
「素材はありますか?」
俺は、再度尋ねる。オッティーも少し落ち着き、
「頭部じゃ。”レッサーデーモンの角”上位の呪いの触媒になる素材じゃ。」
「分かりました。では、討伐します。」
オッティーに黒の鎖の結界を解いてもらう。俺は、剣を抜き剣に魔法をかける。
《ホーリセイバー》
「結界が解けるぞ!」
《瞬歩》
俺は、結界が解けたと同時にレッサーデーモンの首を落とす。そして、レッサーデーモンの周りに結界を張り、被害が外に出ないようにする。
《スターバース》
光魔法の最上級魔法を放つ。まばゆい光と共にレッサーデーモンは跡形もなく消え去った。
「はい。お仕舞。この首、角だけが素材?」
「な、何をしたんじゃ・・・」
目の無いリッチの目が点になっているように見えた。
「素材の頭骨だけを獲って、残りは跡形もなく消し去っただけだよ。」
頭骨は邪悪なオーラを放っているが特に攻撃をしてくる感じではなさそうだ。俺達はもぬけの殻になった地下室を後にし、応接間へと戻る。
「さあ、約束です。従属の件よろしくお願いします。」
「う、うむ。分かっておるわ。しかし、レッサーデーモンを討伐する際に使った魔法は何じゃ?儂は見た事無いぞ。何階位の魔法なんじゃ?」
「えっと、あれは上級の光魔法かな。多分、上級悪魔も吹っ飛ばせると思うけど。今回はオーバーキルになっちゃったけど、悪魔だし跡形も残さない方が良いかなって思ってね。階位は10階位かな。」
「じゅ、じゅ、じゅ、・・・十階位じゃと!!!!!!!」
オッティーは目を出して驚いている。目は無いけど。
「じゅ、十階位と言ったら歴代の大賢者 フューリー様だって届かなかった階位じゃぞ!!」
「まあまあ。そんな事は気にせずに従属の儀式をしよう。」
俺は魔法陣を描き、術式を唱える。光と共に魔法陣の中心にいるオッティーに従属の証が刻まれる。
「おおおおおお!!!!!!!!!魔力が漲る!!うむ。どうやら儂はリッチからデミリッチに進化したようだ。」
どうやら、オッティーにも従属の効果が付いたようだ。
「こりゃ、儂も主君にはかなわんわ。主君、お主は何者じゃ?」
「もう、皆に言われるけど、俺はただの魔導剣士だ!」
「そうなのか?ところで、お主、誰に魔法を習ったのじゃ!?」
「ヤマトのウォーレン大魔導士ですが。」
「ウォーレンの弟子じゃと!あ奴め、いつの間に弟子を取ったんじゃ。偉くなったもんじゃのう。」
「師匠を知っているのですか?」
「知っているも何も、儂の弟子じゃからのう。」
「え!?師匠の師匠!」
意外な所で繋がるもんだなぁ。
”師匠の師匠が俺の従属・・・こんなんでいいのか…(;’∀’)”
まぁ、なってしまったからには仕方がない。俺は、リオや元使用人の人達の話をする。
「元使用人の人達で成仏したい人がいたら成仏させてあげてくれ。もう、魂を食われる心配は無いのだから。」
オッティーは、使用人たちを集め、何やら話をしている。
「主君、ご相談があるのじゃが。この者達を使用人として使ってもらえぬか?皆、無念を抱き死んでいった。ここで働きながら成仏を待ちたいと願っておる。」
「それは、こちらこそ願ったりだ。では、一つ実験しよう。リオ、ちょっと来て。」
リオがスーッと近づいてきた。俺は、リオの姿を頭に焼き付ける。木材を空間収納から取り出し、創造魔法でリオそっくりの人形を作り上げた。勿論、関節も稼働する。その人形に魔石を嵌めこみ魔力を込める。
「リオ、確か、魔力があればそれに憑りつけるんだよな?ちょっと、この人形に憑りついてみて。」
リオはスッと人形に入っていく。すると、
「あ、動ける。すごい!まるで本物の身体みたい!」
憑りつくと同時に偽装の魔法が発動するように仕込んだ。つまり、傍から見るとまるで生きているリオ本人の様に見える。リアが身体から抜け出すと木の人形に戻る。
「お!うまくいったようだな。じゃあ、外に出る時はそれに憑りついて行けばいい。魔力はオッティーに貰って。これで、少しでも未練が晴らせるといいね。」
「あ、ありがとうございます。主君様」
「タカミでいいよ。君の主君じゃないし。」
「いいえ。おじい様を救ってもらい、私達を救ってくれた。私達にとっても主君様です。これからどうぞよろしくお願いします。」
「お主は、魔道具も作れるのか!多才じゃのう。もう驚かんわ。」
オッティーは呆れるような感じで言い放つ。
「じゃあ、この世に残る人達は全員横に並んで!」
俺は、使用人全員に生前の身体に似た木の身体を与えた。
「皆も外出する時は、それに憑ついて行動すればいいよ。未練や心残りを晴らせるといいね。」
「おお。主君様。ありがとうございます。ありがとうございます。」
皆が新しい身体を喜んでくれた。
「な。某が言った通りであろう。主君殿は皆を幸せにする。」
「ふむ。こんな我らでも受け入れてくれるとはなんと器の大きい。それに、皆が喜んでおる。」
ボルボとオッティーも旧友に会えて楽しそうだ。
「えっと、分かっていると思うけど、その体に憑いている時は魔力が消費される。魔力切れを起こさない様に気をつけてね。あと、魔力は仕事の対価として俺が補充するので、決められた場所で離脱してね。そして、この屋敷なんだけど、一応、冒険者ギルドから俺が譲る受ける事になる。勿論、全員、住んでもらって構わない。オッティーやリオもね。部屋割りは皆に任せる。」
「本当にいいのか?死人と一緒じゃ気持ち悪かろう。」
「誰か問題ある人いる?」
「妾は全然かまわんぞ。むしろ身の回りの世話をしれくれる使用人がいるのであれば願ったりじゃ」
「ティナも問題ない。リオ可愛い。お友達になりたい。」
「あら、嬉しい事を言ってくれるわね。ありがとう。是非、お友達になりましょう。」
何気にリオとティナは打ち解けている。
「私も別に構わなくてよ。火口に比べたらここは天国ね。」
別段、反対は無さそうだ。俺も、特に気にならない。ナディアが言う通り、身の回りのことをやってくれるのはとても有難い。
「聞くまでもなかったね。特に問題ない。とりあえず、明日、冒険者ギルドに報告に行くよ。そうそう。余裕が出来たら中だけじゃなく外も奇麗にしてね。あ、クッコロさん、今回はただオッティーに会わせたかっただけだからいつでも帰っていいからね。」
「了解でござる。かたじけない。」
「で、俺達、今日からここに住んでもいいかな?」
「勿論じゃ。主君らを我々は歓迎するぞ。急いで、主君たちの部屋を用意するように。」
使用人たちは、オッティーに言われ散って行った。
「それじゃ、今日から共に生活をすると言う事で、自己紹介をします。俺は、ただの平民のタカミです。ちなみに、年は9歳です。」
ボルボとオッティーは、”あんぐり”ってしている。さっき、驚かないって言ったのに・・・。リオは、ちょっと嬉しそうにしている。
「まぁ、主君、素敵!かわカッコいい(可愛い+カッコいい)のね!」
「主君は子供だったでござるか!その割には大きいでござるね。」
「まぁ、色々と事情があって・・・。」
「主君、お主いったい何者じゃ?」
俺は、もう答えるのがめんどくさいのでスルーする。
「そして、この子がティナ。魔族とのハーフで俺の幼馴染かな。」
「ティナ。タカミとずっと一緒に居る。よろしく。」
「で、彼女がナディア。聖獣の九尾狐ね。」
ナディアが元の姿に戻る。
「妾が九尾のナディアじゃ。良きに計らうといい。」
「そして、最後に最近一緒になった。聖獣フェニックスのノア。」
ノアが元の姿に戻る。
「ノアですわ。よろしくお願いしますわ。」
ん?ボルボとオッティーは、”あんぐり”ってしている。驚きまくりじゃないか。
「しゅ、主君!聖獣様を2体もお連れになっていたでござるか!」
「ん?クッコロさんは、ナディアにはあった事あるじゃん。一緒に八頭オロチを討伐したでしょ。」
「いやはや。ナディア殿が聖獣様だとは思わなかったでござる。しかも、ノア殿は伝説の聖獣と言われているフェニックス様。本当にたまげたでござる。」
「主君、あなたは一体、何者な・・・」
スルーする。
「さて、次はそちらの自己紹介をお願い。」
「あ、ああ。そうじゃな。まずは、お主たちに事情を話したリオ。儂の孫じゃ。」
「リオです。よろしくお願いします。年は16歳です。」
リオは、俺達に”ペコリ”とお辞儀する。16歳だったのか。その年で殺されるなんてなんて無念な・・・
「そして。執事のフェラーじゃ。」
「フェラーと申します。このお屋敷で執事をやらせていただいております。主君様には大変貴重な機会を頂き、大変ご恩を感じております。私が出来る事であれば何なりと御用をお申し付けください。私は、全力で主君様をサポートして参ります。」
フェラーは白髪が混じる、約185~190cmとちょっと高身長の細方でがっしりした紳士的な感じな人?だ。
「彼女がメイド長のリカラだ。」
「メイド長のリカラです。家事全般、また、この家に使えるメイドの教育を行っております。主君様には晴らせぬはずだった未練を晴らす機会を頂き、このお屋敷に使えるメイドを代表して御礼申し上げます。主君様が日々快適にお暮しできるようにメイド共々全力を尽くさせていただきます。今後ともよろしくお願い致します。」
リカラはメイド服のに合う、ロングヘアーの少し年配の35歳前後?の奇麗な女性だ。
「フェラー、リカラ、これからよろしくお願いします。そうだ。リカラ、キッチンと浴室に案内して。」
俺は、リカラに連れられキッチンに向かう。キッチンもとても広く、メイドが何人も作業できるほどだ。俺は、適当な保管室を冷凍室と冷蔵室に変えた。そして、空間収納から、いくらかの食材を出し、保管する。これで、食材が長期間保管できる。
「まぁ、素敵な保管庫ですね。これならば色々な食材が保管できますわね。では、早速、メイドたちにお夕飯の準備をさせますわ。」
リカラは、メイドを呼び、夕飯の準備をさせる。そんなに種類は無いので、ある物を見繕ってる作るらしい。流石、プロだ。
脱衣所に”洗濯機”を設置した。浴室も凄く広い。数人で入っても余裕のある浴槽に洗い場がある。俺は洗い場にシャワーとカラン、浴槽にお湯を張る蛇口を付ける。
「これでよし!明日は、外構を少しやろう。」
「お主は、器用じゃのう。もう驚かんわ。」
オッティーは、俺が何をするのか興味津々で付いて回っていた。
「そうだ。これから食材や雑貨等、生活必需品を購入しないといけないだろうから、お金をどこかに置いとかないと。オッティーどこか金庫はないの?」
「金庫?宝物庫ならば地下にあるぞ。そこに儂が生前貯めた金品がある。もう、儂らには必要のない物じゃ。好きに使ってくれ。」
「え!?いいの?お金なら多少はあるけど。」
「問題ない。後で宝物庫に案内しよう。」
家を購入しようとして、お金が付いてきた。ある意味、すごい幸運だ。ステータスの運ってこういうのにも影響するのかな?必要な物や人が必要な時に得たり、出会ったり、こりゃ”も実力のうち”っていうのも頷ける。確かに、よく考えると俺は今まで幸運だった。この運も人のために役立てる事は出来るのだろうか?そうこうしている間に部屋が出来上がったらしい。俺達は、用意してもらった部屋に向かう。
「主君様は、こちらをお使いください。ご主人が生前使っておられた部屋です。」
シックな造りに大きなベッド、ガラス張りの窓の所には豪華なソファーにサイドテーブル、お酒やコップを入れる食器棚、少し離れた所の中央には机、本棚まで備え付けられている。壁には、絵画が飾られ、出入り口には立派な花が活けられている。まるで貴族の主人の部屋だ。
「え!それは悪いよ。オッティーの部屋が無くなっちゃうじゃん!」
「それなら問題ない。儂は、書物室にいつも居るからのう。この身体じゃ。睡眠もいらぬ。」
俺は、生前、オッティーが使っていた部屋を使う事になった。
「ティナお嬢様とノアお嬢様のお部屋はリオお嬢様と同じような感じでご用意させていただきました。ナディア様のお部屋は、ナディア様のおっしゃられた様にご用意いたしました。」
ティナやナディア、ノアも隣り合わせで部屋を用意してもらった。リカラは、部屋の説明をし、各々の部屋に案内していく。
「タカミー、凄い素敵なお部屋。お姫様みたいなお部屋。」
「とても素敵なお部屋。とても嬉しいですわ」
「そっか、よかったな。」
「妾の部屋も昔住んでいた屋敷の様じゃ。凄く住みやすい。」
ナディアの部屋は和風様の部屋だ。奇麗な布団が敷かれレースのカーテンが天井からつるされている。机にはローテーブルが使われえており、椅子は無い。その他の家具はリオ達と変わらない。各々、部屋でくつろぎ始めた。俺もソファーに座り、目を瞑る。
”ここまで色々あったな。明日は、冒険者ギルドに行き、報告後、早速図書館に行ってみよう。でも、その前に、ここの図書室に行ってもいいかな?確か、オッティーは師匠の師匠の大魔導士って言っていたし。でも、出来ればクッコロさんやボルボの汚名を返上したい。冒険者ギルドのマスターに相談してみるか。”
俺が色々考えていると、部屋をノックする音が聞こえる。
「はい。どうぞ!」
「主君様、失礼いたします。」
若めのメイドが俺の部屋に入ってくる。年は、17~20歳位だろうか。リオより多少年上に見える、薄紫のショートカットが似合う可愛らしいメイドだ。体つきはリオと変わらない感じだか、リオより活発?そうに見える。死んでるけどね。
「私は、主君様のお世話を担当いたしますプロフィアと申します。これから、何なりとお申し付けください。主君様、お食事の準備が整いました。こちらでお召し上がりになりますか?それともこちらでお召し上がりになりますか?」
「食堂でみんなと一緒に食事をするよ。案内してくれ。」
俺はプロフィアに連れられ食堂に移動する。皆はもう揃っていた。俺が席に着くと本日のメニューが告げられ、食事が運ばれてくる。
”お貴族様の食事ってこんな感じなのか(笑)”
同じ食材を使っても結構違った感じで美味しく仕上がっている。本当に美味しい。しかし、我々は貴族では無いので貴族のマナーは分からない。各々好き放題食べている。ナディアはとノアはお酒も飲んでおり、楽しそうだ。和気藹々と食事を楽しみ、食後、俺はお風呂に入る。とても広々しており、何て贅沢な何だろう。一人で、入浴を楽しんでいると案の定、訪問者が来る。ナディアとノアだった。あれ?ティナがいない。
「ご主人、妾も一緒に入るのじゃ!」
「私もお供いたしますわ」
「そう言えば、ティナは、今日はいいとか言ってこなかったのじゃが、どうしたんじゃろうな。」
ナディアとノアは自分達の身体を洗っている姿が湯けむり越しにうっすら見える。いつも思うが、ナディアとノアの身体は奇麗だ。ナディアなんか完成された大人の身体をしており、ノアもナディアにはない洗練された可愛さを持ち合わせている。
”この二人の身体凄く、奇麗だ・・・、あれ…なんだこの感じ。”
ナディアやノアの人化した生まれたままの姿を見るとなんか、ちょっと胸がドキドキして”モヤモヤ”っとした、気恥ずかしさを感じがする。そして、なんと、下半身が反応を示す。微妙に込みあがってくるリピドーを感じているのだ。身体を洗い終えた、ナディアとノアがやってくる。
「ご主人!お背中をお流しするのじゃ!」
「ご主人、奇麗にしましょうね」
「う、うわぁー!ちょ、ちょっと待った、待った!!」
俺は、急いで後ろを向いて二人の身体から目を反らす。
「ご主人、どうしたのじゃ!!具合が悪いのかえ?」
ナディアは、背中から抱きしめてくる。ナディアの豊満な胸が俺の背中にあたる。そして、俺の下半身は更に鋭さを増す。
「あわわわ、くっ付いたらダメだ!!」
「ご主人どうしたのじゃ!」
更に胸を押し付けてくる。
「ご主人、湯当たりでも起こしましたの?」
今度はノアが俺の目の前に来て心配そうにうるんだ瞳(俺の主観)で俺を見る目る。
”ヤバい!やばいぞ!”
「ご主人・・・」←ナディア
「ご主人・・・」←ノア
二人に挟まれ、とうとう鼻血が俺の鼻を伝い、俺は気が遠くなる…
「ああ!気が付いたのじゃ!!」
俺は、浴室から運ばれ脱衣所でナディアとノアに介抱されていた。
「ふむぅ。ご主人も立派な殿方に成長されたのじゃな。」
「ご主人、ごめんなさいね。」
「い、いや、俺もある意味、ビックリして戸惑ってしまったんだよ。二人に心配かけたね。ごめんね。」
やはり、身体は正直なんだな。成長と共に身体の機能が備わっていく。俺の心が急な成長に耐えられなかった。元々おっさんなのに。思春期ってこんな感じだったんだなってちょっと思い出した。
「では、ご主人も立派な大人になられたので、そろそろ妾と子作りを・・・」
「こらこら。何を言っている(;’∀’)」
しかし、ナディアとノアの身体は奇麗だったな・・・頭に焼き付いて離れない。完全に思春期だ。
「あん。ご主人~」
ん?なんだ?
「あ!ごめん。何だこの感じ。」
いつの間にか、俺はノアの胸を触っていた。
「私、子供は作れませんがお相手は出来ますのよ。ご主人なら大歓迎ですわ。」
「わぁあああーー!!!」
俺は慌てて手を放し、立ち上がりそそくさと服を着る。危ない、危ない。
「兎に角、服を着て!」
俺、もしかして結構エロイのかもしれない・・・(;’∀’)、っていうか、男は皆エロだ!!
翌日、更に身長が伸び170cm程度になっていた。見た目は、16~18歳程度。見た目は大人。中身は子供。なんか、名探偵コ〇ンの逆って感じだけど・・・。あ、中身はおっさんか(笑)。俺は立派?な大人になったと自覚した。
=============タカミのワンポイント=============
第二次性徴と第一次性徴
性徴とは言い換えれば性の特徴、つまり性別ごとの体の違いのことを言います。
第一次性徴は、男の子なら陰嚢や陰茎、女の子なら子宮や卵巣といった、赤ちゃんが生まれた時点で既にわかる男女の違いのことを言います。
第二次性徴とは、生まれながらにもっている男女の違いとは違う、成長に伴い発生する性器以外の体の各部位の変化のことを言います。
また、思春期の定義は医学的に定められていて、第二次性徴の始まりからその終了までを言います。
第二次性徴とホルモンの関係
ホルモンは体の各部位に働きかけ、決まった細胞を活性化させる物質です。現在50種類以上あり、様々な体の仕組みに関わっています。 性ホルモンが発生することによって、体を大人のものへと成長させる第二次性徴期が始まります。
思春期になると脳にある視床下部からゴナドトロピンという性腺刺激ホルモン放出ホルモンが作り出され、脳の下の方にある器官、下垂体に働きかけることによって性腺刺激ホルモンが生成され放出されます。性腺刺激ホルモンが男の子なら精巣、女の子なら卵巣に働きかけることによって、性ホルモンを発生させます。各性ホルモンは身体中に運ばれて男性的、女性的に体を成長させる第二次性徴を発生させます。性ホルモンには男性ホルモン、女性ホルモンと名前が付いていますが、男性でも女性ホルモンを持ちますし、女性でも男性ホルモンを持っています。各ホルモンはそれぞれ違う働きをします。
男性ホルモン
・皮脂の分泌を促す・体毛の発生をうながす・性欲を高める・男性らしい筋肉質な体の形にする
女性ホルモン
・妊娠や生理をコントロールする・記憶力を保つ・食欲を抑制する・髪や肌を美しく保つ・女性らしい丸みをおびた体の形にする
この性ホルモンが男女の体の違いをはっきりとさせます。第二次性徴期には性ホルモンが活発に生成されるため、ホルモンバランスが崩れやすくなっています。ホルモンバランスが崩れると肌荒れなどの身体的な症状と、気分の起伏が激しくなるといった精神的な症状が出ることがあります。第二次性徴期つまり思春期は心の成長の時間でもあるので、ホルモンバランスの崩れと相まって心が不安定になることがたびたび見られます。
思春期の終わり頃にはホルモンバランスが落ち着き、心の成長もある程度まで進むことによって、それらの症状は自然と解消されることが多いです。
男の子の具体的な体の変化について
思春期、体の変化の始まりは人それぞればらつきがあり、明確にいつから始まるかということはわかりません。平均的に見ると男の子の場合は9歳半〜11歳に始まり約5年間続きます。そして体の成長には決まった順番があり、個人差はありますが睾丸の発達、陰毛の発生、精通、声変わり、体型の変化という順番をたどっていきます。
→ペニス、睾丸が大きくなる。
第二次性徴期一番初めに訪れるのがペニス、睾丸の成長です。周りの男の子と比べたり、思い悩む子がいるかもしれませんが、顔や性格と同じように大きさや形はひとそれぞれです。全く気にする必要はありません。また、日本人の7割は包茎と言われています。
→性毛(陰毛)、体毛(わき毛、すね毛、胸毛、ひげ)が生えてくる。
ペニス、睾丸が大きくなり始めて1年ほどで陰毛が生えだします。陰部を中心に毛が発生し、腕や脛、脇に広がっていきます。はじめは細くまっすぐとした毛が生えますが、成長とともに太くねじれた毛に変化していきます。
→精通(初めての射精)が起こる。
早い子で10歳、遅い子で18歳と幅がありますが、精通は一つの成長のしるしなります。精子を作り子孫を残せるようになったのです。
この頃の男の子は性ホルモンが盛んに分泌されていて、頻繁に性的なことに興味を持ちます。また、自分の意識とは反して、寝ている間に射精が起こる夢精が見られます。大人にとって夢精は普通のことでも、子供にとっては恥ずかしかしく、未知の恐怖になりえる場合があり大きなストレスになります。
→のどぼとけが出てきて、声変わりする。
だいたい12〜13歳頃に始まり、男の子はおおむね1オクターブ音域が下がります。小さい頃は頭の周辺筋肉をメインに使って発声していますが、筋肉や骨格の成長により、発声に胸の周辺筋肉を使うように変化します。
この頃に大きな声を頻繁に出すことによって喉に負荷をかけると、将来声がかすれ、雑音が混じったようになってしまうことがあります。
→筋肉や骨格が発達し、からだつきががっちりしてくる。
それまでの平面的で柔らかな幼児の体から、筋肉、骨格が発達したゴツゴツとした硬い体つきに変化していきます。顔面にも変化は現れ、眉のあたりとほほ骨、顎骨が発達することによって顔の彫りが女性よりも深くなる傾向があります。
身長が一番顕著に変化し、その成長速度はとても早いですが、ストレスや栄養不足によって成長が阻害されることがあります。
健康で身長を少しでも伸ばしたい場合は良い栄養と睡眠をとること、そしてストレスの少ない生活を心がけることが大切です。
次の更新は12/25土曜日になります。
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******大和市にある冒険者ギルド酒場が舞台の物語。******
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