【討伐と卒業】
簡単に討伐出来ちゃいました。まぁ、俺は人間やめたので・・・(笑)
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防壁には既に師匠達が集まり、弓隊、魔法部隊が配置されている。
「タカミ、ただいま来ました。」
俺は師匠の元に行き、挨拶をする。
「うん。タカミ。よろしく頼むね。落とし穴は出来ているんだろ?」
「はい、あそこからあそこまで高さ20mの崖があります。イリュージョンで隠してますが。」
俺は、指で落とし穴の範囲を師匠に告げる。そして
「ゴブリンの軍勢が落とし穴近くまで来ましたら、大規模に魔法を使い、落とし穴に落とし穴に落とします。そして落ちたゴブリンに埋まって貰います。」
《召喚 九尾狐》
俺はナディアを召喚する。ナディアは九尾の姿で俺の前に現れる。
「呼ばれたかご主人。」
「!!!!!」
師匠を含め、周りが驚いている。
「た、たた、タカミ!あの方は?」
師匠がめっちゃ驚いてる。こんな師匠見たことないな。
「はい。僕の従属の聖獣九尾狐です。」
「せ、せい、青洲、聖獣様が従属だって!君は一体何をしたんだい!」
師匠。誤字になってます。父や母もそこまで驚かなかったのに…
「九尾狐様と言ったら3大聖獣の一人じゃないか!」
「三大聖獣?」
俺は首をかしげた。そんなのがいるのか。
「はぁ、タカミ。精霊には、自然精霊、聖獣、神獣3つの格式があるんだよ。そして、聖獣には、酒呑童子、金色天狗、九尾狐の3人の方々がいる。あの方は、その一人なんだよ。しかも、聖獣を従属にできるなんてあり得ない。一体、何をしたんだい!」
「うーん、ボロボロになっていた九尾を助けて、その後ぶっ飛ばして従属にしました。あははは」
「あははは、じゃないよ、まったく。大抵の事は驚かない様にと思っていたけど、君はとんでもないことになっているんだね。」
師匠はいつもの様に呆れ始めた。
「まぁまぁ、師匠。この続きはゴブリンを討伐してからにしましょう。」
「あ、あぁ、そうだったね。」
やっと、我に返ったらしい。
「童も話に混ざってもいいかのう?」
「も、もちろんです。」
師匠が狼狽える。
「で、僕がゴブリンを埋めるので、残りをナディアが行って討伐してきます。ナディアが打ち漏らしたゴブリンを皆さんで討伐する。これなら、被害を最小限に抑えられると思いますがいかがでしょうか?」
これが一番被害が無いかな。ってゆうか、俺とナディアで多分ゴブリン全滅させちゃうけどね。
「わかった。その作戦で行こう。九尾様、よろしくお願いいたします。」
「妾に任せておけばいい。では、妾はご主人の合図で討伐を始めればいいのじゃな。」
「うん。そうしてくれ。よろしくね。」
それから、数時間後、ゴブリンの軍勢が姿を現した。思ったよりも多いな。見た感じ10万ほどいる。草原の中腹辺りで陣形を整えている。俺は、防壁の上に立つ。しばらくして、ゴブリンの軍勢が走ってこちらに向かってくる。俺は、意識を集中し魔法の有効範囲をゴブリンの2/3が含まれるようにしていする。そして、
《グランドゼロ》
地面の摩擦が“ゼロ”になり、勢いに乗っているゴブリン達は滑るように落とし穴に向かっていく。つまり、助走を付けて氷の上を滑っているような感じだ。しかも、氷と違って全く抵抗が無い。範囲外まで滑っていくのだ。
次々とゴブリンが崖に落ちていく。大半が落ちたところで
《アースバインド》
“ゴゴゴゴゴー“轟音をあげ、裂け目が塞がれていく。裂け目が閉じたと同時に
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
あ、レベルが上がった。また、一歩人間から遠のいた気がする。
「ナディア!」
「ご主人、了解じゃ!」
ナディアは空中を飛び跳ねるようにゴブリンの方に向かっていく。
《インフェルノファイヤー》
第5層の炎範囲攻撃だ。しかも、連発してる。いくらゴブリンメイジでもレジスト出来ないだろう。ゴブリンの残党は、地獄の炎に焼かれ全滅した。周りは、“自分達は一体何を見ているのだ“と言う顔でその光景を見つめていた。しばらくしてナディアが一匹のゴブリンを連れて戻ってくる。
「ご主人、大将を捉えてきたのじゃ。」
虫の息のゴブリンキングをナディアが連れて来た。
「師匠、どうしますか?」
“ハッ”っとした様子で師匠は受け答える。
「あ、あぁ。そのゴブリンキングを捕らえよ。」
周りにいた兵士がゴブリンキングを捕らえる。兵士たちはゴブリンキングを引き連れ戻っていく。
終った。やっぱ、呆気なかったな。ゴブリンだからこんなもんか。
「ナディア、お疲れさん。戻っていいぞ!」
「疲れておらぬがな!」
俺とナディアハイタッチをし、召喚を解く。
「師匠、終わりましたね。街に被害が出なくて本当に良かった。」
「あ、あぁ。終わったね…」
師匠はあっけに取られている様子だったが、急に我に返った。
「タカミ!!君は本当に凄いぞ!!君は、既に賢者の域に達してる。使役する召喚獣、魔法、どれをとっても誰も何も言えないほどにな。」
「え。そうなんですか?」
「君が使った“アースバインド”第6層魔法じゃないのか?私は、こんな大魔法聞いたことも見たことも無い!」
「うーん、これは創作魔法で作ってみたんですけど・・・そんなにすごいんだ‥」
「作った!?これは、地魔法の最上位魔法だよ。君は学ばずとも自然の現象を理解している。だから、こんなことが出来るんだ!もしかしたらもっと学ぶ事で本当に大賢者になれる。そうだ!中央帝都にある魔術院に行って学んでみてはどうだい!」
なんか、急展開だ。でも、中央帝都か。行ってみたい気もする。あ、でも、学校だとお金がかかるじゃないか。
「ははは…ありがとうございます。とても興味がありますが、僕の家レベルじゃ学費が出ないですよ。僕は、師匠の元で学べればそれで幸せです。」
「うん。私はとても素晴らしい弟子をもったと思う。街の危機も被害なく回避できるほどにね。もう、私が教えられることは教えた。今回の討伐で確信したよ。君はもう卒業だ。折角持って生まれた魔法の才能だ。出来れば、もっと広い世界を見てほしい。」
いきなりの卒業宣告、ちょっとビックリしている。
「考えさせてください。それと卒業したら師匠の所に行ったらいけないのですか?」
「何を言ってるんだい。卒業したからと言って来るなって先生はいないだろ。良かったらこれからも君と交流を持ちたいと思ってる。時間がある時は好きにくればいい。」
「ありがとうございます。なんか、“ほっ”としました。」
そっか、これで無事に師匠の所での勉強も終わりか。今日のは卒業試験みたいなものだったのかな。師匠が俺を認めてくれた。そう言う事だろう。それに、俺と師匠の関係も師匠は師匠だから何も変わらない。
「そうだ。タカミにこれをあげよう。」
ウォーレンは自分の首からネックレスを外し、俺の首にかける。凄く繊細な竜の細工が施されたネックレスだ。相当高価な物だろう。
「これは、卒業の証だ。是非、君に付けていてほしい。」
「師匠…今までありがとうございました。」
今まで師匠と過ごした時間が思い出される。いきなり、セリカに連れられ師匠の元に行った事。魔法の事を何も知らない俺を優しく受け容れてくれた事、魔法や魔力の鍛錬を一緒にやった事。時に厳しく、時に優しい。自分が失敗した時は慰め発破をかけてくれた。上手くいった時は自分の様に喜んでくれた。そして最後には笑顔で“良く出来たね”って言ってくれた。そんな日々が思い出される。俺は、目頭が熱くなった。知らないうちに一筋の涙が頬をつたう。そんな俺をウォーレンはそっと抱きしめて“卒業おめでとう”と言ってくれた。
俺は、家に帰ってきた。家には、父、母、ティナ、ナディアがいる。
「おかえりなさい。無事に帰ってきてくれてよかった。」
母は俺を抱きしめる。それを父が見ている。そして、俺の肩に手を置き
「まぁ、俺達の出番は無かったな!タカミ、よく頑張った。この街を救ったのはお前だよ。俺は、こんなすごい息子を持ったことを本当に誇りに思うよ。さあ、街が無事だった事、俺もタカミも怪我無く帰って来れた事、そして、タカミのこれからの未来にお祝いしよう!」
俺達は皆で食卓に着く。母とティナが食事を持ってくる。父とナディアは相変わらずお酒を飲んでいる。
「タカミ、これ、ティナが作った。食べてみて!」
「ありがとう。ティナ」
・
・
俺はすばらしい家族、仲間に囲まれすごく幸せを感じている。あぁ、この世界に転生できてよかった。
ここまでの俺のステータス。もう、魔王も怖くないね。
賢者 LV61
HP3904/3904
MP21960/21960
筋力915
魔力5185
防御力4575
魔防4880
俊敏854
器用793
知力1098
幸運854
【ユニークスキル】
Q&A 空間収納 鑑定 医療の心得 模倣 偽装 真偽 魔術 剣術 精霊魔術 召喚 全記憶 模倣 空間操作・認識 重力操作 多重詠唱Ⅴ 照準
【スキル】
毒耐性(低) 光属性(極) 闇属性(高) 炎属性(極) 水属性(極) 地属性(極)
風属性(高) 無属性(極) 剣(中) 魔力欠乏耐性(極) 無詠唱 魔力調整
魔力向上(極) MP向上(極) 物理耐性(極) 魔法耐性(極) 翻訳 速読
マップ 索敵 演算加速 分離・結合 解体(極) 異常状態耐性(極) 錬金術(極)
創作(極)
【魔法】
《生活魔法》
《医療関連魔法》
《炎魔法》(12階層)
《地魔法》(12階層)
《氷魔法》(12階層)
《水魔法》(12階層)
《風魔法》(12階層)
《光魔法》(12階層)
《闇魔法》(12階層)
《無属性》(12階層)
《錬金魔法》
《創作魔法》
次の更新は土曜日になります。
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******大和市にある冒険者ギルド酒場が舞台の物語。******
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