幸福餅
みなさんご存知ですか?
この餅の世の中には、『幸福』を産まれ持った餅がいる事を…
幸福餅が、みな幸福かと言うと、そう言う訳ではありません。
幸福餅は、周りを幸福にする事で、自分が幸福になるからです。
幸福餅は、自分が、幸福餅だと知りません。
幸福餅には、今後の幸福のために必要なら、辛い試練や苦行を与えられる事もあります。
幸福餅が、幸であると感謝したり、温かい心になると、その心を与えた相手や物に、『幸福』をもたらします。
小さなありがとうには、小さな幸福。
大きなありがとうには、大きな幸福。
だから、幸福餅の家族は、幸せである事が、多いです。
でも、幸福餅の家族がみんな幸せだとは、限りません。
幸福餅が、不快な心を持つと、その人には、不快な事が起こるからです。
不幸や不快は、幸福餅が、持った不快な心に比例して、それを与えた相手に行きますから、それが家族や友人なら、さらに、環境が悪循環で、不幸になってしまいます。
これが、幸福餅が、全て幸福でない理由です。
幸福餅が、全てが幸福になれないのに、あと2つ理由があります。
1つ目は、幸福餅自身が、辛い事を自分の糧と思えず、全て他餅のせいにしてしまう場合です。
他餅のせいにする事で、その他餅にも、不幸が訪れます。それは、やはり、幸福餅の周りの餅である事が多いのです。
周りに不幸が、多ければ、やはり幸福餅も不快や不幸な事は多くなります。
2つ目は、幸福餅が、小さな幸せを幸せだと、気が付かない、小さな幸せには目を向けない貪欲餅か、
普段が幸せ過ぎて、小さな幸せに、鈍感になっている餅かのどちらかの場合です。
日々の小さな幸せを幸せだと、感じ、感謝していれば、おのずと、周りは、幸せになり、幸せは、大きな渦となり、大きな幸せとなるのです。
幸福餅は、知らないだけで、周りに沢山います。
あなたが、幸福餅かも知れません。
そうでないかも知れません。
でも、そうであっても、そうでなくても、周りにある小さな幸せを幸せと拾い上げ、それに感謝し、周りの餅に優しくする事で、相手が幸福餅だったり、自分が幸福餅なら、どんどん幸せになれるんじゃないかと思います。
誰が、幸福餅かなんてわかりません。
だから、『幸福』をもらうために、周りに少し優しくしたり、親切にしたり、手助けをしたり、不幸や、苦を自分への糧だと思い、努力をしてみたら、いいかもしれません。
みんなが幸せなら、自分も幸せなんだと、思えたら…
それは、きっとあなたが、幸福餅だからかも知れません。
終
みんなが幸福を互いにわけあえる、人の世界ならいいなと思いながら、書きました。
幸福餅は→幸福持ちでした。笑
童話だから、絵本を想像して、お餅にしてみました。