目覚めの死にたがり
「人類をなめんなよぉぉぉ!」って絶叫が聞こえてきた。
つうか目が覚めた。
外じゃ宇宙人と戦争でもしてんのかな?
いや、まだ夢の中か?
あっと、どこだここ?
「よっし、こずえちゃん二階に行くっすよ!」
騒がしいな…
でかい声だ…
黙らせてえぜ。
まあいっか、眠い。
寝よう。
なんか生きてる気がしねえ…
ああ、つまんねえな。
夢が見たい。
極彩色の血溜まりで溺れる夢の途中だったんだよな。
今寝たらまた行ける気がする。
ふへへ、おやすみ世界…
もうちょっと寝たら、ちゃんと起きるから…
…
……
………
…………
……………
………………
んあ、寝れん。
くっそう、起きるかな。
ハロー、くそみたいな世界。
あれ、なんか服がもっさりしてて動きづれえ。
着ぐるみでも着てんのか?
寝にくいはずだよ。
普通に寝たら枕より首のが高くなる。
よく寝てたもんだね俺も。
これなら座りながらの方が寝やすそうだな。
あんっ?
ここはどこだ?
ちっ、思い出せねえな。
俺は誰だ?
鏡を見てみるが見覚えがねえ。
お前は誰だ?
分からん。
まぁ、それは良い。
しかし、服がだせえ…
全身虫除けリングみたいなこれを服と呼べるのか分からんけどな。
くそ! 脱ぎかた分からん!
散らかってるのに使えそうな物は何もないこの部屋の中じゃあラチがあかねえ。
外に行くか?
よし、行ってみよう。
まあ、なるようになるだろ。
宇宙戦争、してたら良いな。
ふへへへへ…