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ロボと遭遇する友達


 マジシャンとピエロの衣装で外に出る。

 部屋の外は落ち着いた内装だね。

 つまんなっすぃー


 私達の部屋は「701号室」だった。


 角の部屋ってエレベーターが遠くて損してる気がする。


 そして部屋の番号の下には「なおちゃん様 こずえちゃん様」 って書いてあった。

 ホテル側のギャグかな?


 702号室は「総帥様」

 703号室は「観音様」

 おいおい、ここには何が泊まってやがるんだ!?


 704号室は「あぱCくん様」

 705号室は「大村マッスル様」

 芸名かな?


 706号室は「源頼朝様 平清盛様」

 マジか!?


 707号室は「ロボくん様」

 そして、タイミングよく707号室の扉が開く。


 開く!?

 開いた!


 ロボ来る!?

 ロボ来た!


 やばっすぱやぱや!


「ひっ!」


 叫び声をあげて私の後ろに隠れるこずえちゃん。

 

 いや、これは大親友の私を盾にする私の大親友のこずえちゃんの図だね。

 一つ、貸しにしておくのじゃ。


 しかし、ロボって…

 見た目はマジでロボなんすけど…


 合体ロボの合体後みたいな見た目。


 段ボールって感じじゃないし手間かかってるのは間違いない。


「えっと、中には人間が入ってるんすよね?」


 私はロボに話しかけた。


「ピー ピロピロ ピー」


 電子音で返事が来た。


 マジロボ中のマジロボ?


 ロボは私達を無視してエレベーターへと向かう。

 動きが人間のそれじゃない。


 てくてくじゃなくて、うぃーんがしゃんうぃーんがしゃんって歩いてる。


 ロボがエレベーター使うかな?

 いや、ロボはホテルに泊まんないよね?

 中身は人間だよね?


 後ろから頭を掴んで引っ張ってみる。

 ロボの頭は全く抜けそうにない…


「ピィィィィィイイイイイイ!ピロピロピロピロピロ!」


 警報が鳴ったよ!

 ロボの頭だけが百八十度回転してこっちを見てきた。


 おお!

 本物だ!


 ロボの腕もガシャンってこっちに向かってきた!


 やべえ!

 ロボの腕がパカって開いた!


 ミサイル!?

 ミサイルくる!?


 にゅんって何か飛び出す!

 思わず伏せる私!

 私の後ろにしっかり隠れてるこずえちゃん!



 …


 ……


 ………


 うん?


 気がつけば私の後ろに一緒に伏せてるこずえちゃんと目が合う。

 二人で一緒に目線を上に…


 あっ!

 ロボがエレベーターの前にいる!


 エレベーターのドアが開いてる!

 やられた!


「ロボくん!」


 呼ぶ私!


 私を止めるこずえちゃん!


 止まらないロボ!


「ピー ピロピロ」


 エレベーターに乗り込んでバイバイって手を振るロボ!


「やられたっす!」


 ロボボディが邪魔で一緒に乗り込むスペースが塞がれている!


「いや、やられとこうよ…」


 こずえちゃんの弱気な声がする。

 あのロボに関わりたくなさそうなこずえちゃん。


「何言ってんすか!?このまま舐められてても良いんすか!?」


 人類の敗北を黙って受け入れるなんて無理って感じのテンションを楽しみたいんすよね。


 いざ、スペースがないなら…!


 私はダッシュでエレベーターへと走り出す!


「いや、ダッシュだから走ってて当然だけどキィイイック!!」


 ガンって私を弾くロボ。

 全速力の蹴りでもびくともしない!


 そして、エレベーターのドアが閉まってしまった。


 私は三角の眉毛シールを怒りの外向きへと変える。


「くううううっ!人類をなめんなよぉぉぉぉ!!」


「いや、なおちゃん、あれは関わらない方が良いと思うよ?」


「まだっす!」


 エレベーターが何階に行くか見て追いかけることは可能!

 エレベーターは二階で止まる!

 2階か!


「よっし、こずえちゃん二階に行くっすよ!」


「もう、ちょっとだけだからね。本当に危なそうだったら止めるからね」


 私はうんって頷いてエレベーターの下ボタンを押す。

 そのボタンを見て眉毛のことを思いだし、三角眉毛を上向きへと戻す。


 よっし、とにかく二階へ行くっすよ!

 人類はまだ負けてないっす!


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