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痛くないからゴリ押し特効!  作者: 神代 信明
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起きたら独房。ウホッ良い斧。

あー、短いですかね。でも続けます。暇な限りは。暇を潰していただければ万々歳です。

あの不気味な少女、牢屋にぶちこまれたらしい。看守には悪いと思うが内心ほっとしている。


「あぁ、それとバーナード君。ちょっと来なさい。」

ぶっきらぼうな重低音、俺の所属する騎士団、『獅子の騎士団』団長、レオハルト・パノテーラ様だ。

あの声の時は大体面倒事を押し付ける。だから近づきたくなかったのだが…、

「あの少女のことは、君に任せた。」

…は?…え?任せた?つまり俺が看守の代わりにあの少女の面倒を見ろと?なぜ?なんのため?

混乱してる俺は放置して団長が言いにくそうに話す。

「その…だな。我が団には君ほど子供の扱いに長けている者がおらんのだ。それに、あの少女が顔を知っていることでなにかと有利に働くと思っている。」

このおっさん何を言っているんだろうか。

子供の扱い、まぁ、年の離れた弟妹の扱いは上手かったが。子持ちの団員もいるだろうに…。

「それと、できれば君の養子にしてこの団に取り込みたい。」

できるか?と真剣な目で見つめられる。できるわけがないだろうとは口が裂けても言えない。

「…わかりました。会話が可能で、かつ了承した場合に考えさせていただk―」

「いや、相手が了承した場合強制だ。いいね?」

逃げ道は潰された…。まぁ、了承しない方を祈っておこう。


…二日間待ったが起きてこない。

(これは、思ったよりも楽だな。何より言うことを聞かなければ殴ってでも言い聞かせられる。しないけど。)

今は三日目の朝。今日も起きる兆候なし、と記入しようとした瞬間。

「むぐぅ…。」

机を挟んですぐそこ、鉄格子の向こうにある粗末なベッドの上に横たわる少女。その少女の声がした。

「ひっ。」

喉が鳴る。恐怖が一瞬心を支配する、全身の怪我逆立つ感覚は二度目だ。

しかし、これは仕事。しっかり働かなければならない。本当はこんなことしたくない。

「(しなきゃ。)お、おーい…。おきろー…。おい!おきろー!起きろっつってんだよ!」

怖いが、しなくてはならない。仕事だから。仕事でなければすでに殺している。

「目が覚めたか、会話はできるか?」

―本当に仕事でなければよかったのに―

そう思いながら私は、看守としての仕事をこなした。



妹をなでなでするという、素晴らしい夢を見ていたのに騒がしくて目が覚める。イライラしながら起きる、筋肉がギチギチしている。あれだ、きっと筋肉痛だ。めっちゃ筋トレした後こんな感じだった。動きがぎこちなくなるだけで特に支障はない。

視界が灰色。右は床があって壁、左は壁上は灰色、後ろも壁。前は鉄格子。…鉄格子。(ババァーン

鉄格子の向こうには机、筆記具とおっさん。

「目が覚めたか、会話はできるか?」

眉間にシワを寄せながら歩いてくる。鎧ではなくズボンにシャツ、ベルトに剣。普通に平民のおっさん。

「会話はできる。」

そっけなく返す。眉間のシワが深くなる。顔をしかめて口を開く。

「では質問だ。今から言うことに正直に答えろ。」

①名前→クロノ・ヨーコ

②出身地→恐らくあの路地裏

③自分が何をしたか、なぜしたのかまで覚えてることで良いので答えろ。→刃物を持っていたため、挑発して剣をてにいれるまでは良かったがその先がダメダメだった。後おっさん弱かったね。

「それだけ?」

椅子に腰掛け膝に肘を突き額を押さえるおっさん。そんなに変なことを言っただろうか。首をかしげる。

「ハァーー…。最後にひとつ。なぜ刃物が理由に上がった?」

「命の次に優先するものだから。ぶっちゃけ三度の飯より大事です。」

今度は頭を抱えだしたぞ?あれえ?

少し待ってろ、といっておっさんはどこかへといってしまった。鉄格子のところにご飯…、ご飯?が置いてある。匂いすら不味そうだ。味を感じることができない分鼻がよく効く。ちなみにこの牢屋は人臭い。汗と汚物の匂いがする。

「暇だな。」

こういうときは寝るに限る。



「…だ…こ…つ…。お…。おい、おきろ。起きろっつってんだよ!」

聞き覚えのある騒がしい声で目が覚める。おっさんが戻ってきたようだ。体を持ち上げ、上がらない。力が入らない。気合いを入れたら動いた。抜くとすぐ倒れそう。そのままおっさんを見る。相変わらずしかめ面だ。とりあえず、

「力が入らない。たぶん空腹。味はどうでも良いから良い匂いの食べ物持ってきて。」

おっさんの顔がひくつく。

「これでもまともなのを持ってきたんだが…。匂いしないのならあるぞ。」

あ、これイラついてる。生前によくみた顔。

「変な匂いがしなければそれで良い。」

納豆の匂いなら慣れてるんだけどね。シュールストレミングをいとこが持ってきたときは死ぬかと思ったからね。

おっさんは引っ込んですぐ戻ってきた。手には四角い塊を持っている。食パンサイズで見た目は味噌に似ている。

「これは城の兵に支給される保存食で、水に溶かして飲むものだ。」

「良いからちょうだい。味が濃いとかそういうのはどうでも良いから。」

鉄格子のそばまで行ってひったくる。そのままかじりつく。クッキーみたいな食感がする。モソモソしていて本当に匂いがしない。転生してから初の食べ物がこれ。将来に期待。

ひとつ食べ終わっておっさんの方を見る。ひったくった時の姿勢で固まっている。口が半開きになっていて面白い。猫だましをすると肩がビクッとして首を振る。キリッとした顔で口を開く。

「お前の処分が決まった。道は二つにひとつだ。…このまま処刑されるか、騎士団に入り国に仕えるか。選べ。」

選ばせてくれるのか。

「なぜ選ばせてもらえるのかが知りたい。」

「その年でその強さだ。今後も強くなるだろうという先輩の口車に乗せられた団長のご意向だ。感謝しろよ。」

イライラしてるようでこちらを睨んでくる。怖くないのでしれっとしておく。

「感謝はしない。騎士団にはいると色々支給されると思うんだけどそれに関しての情報がほしい。」

例え死ななかったとしても待遇が悪いとぶちギレる可能性がある。いやキレる。

「本来騎士団に入るには団長の立ち会いの上で上級兵の試験を受けなければならない。が、お前は特例で入る。よって扱いは見習いよりも下になるはずだった。」

心底嫌って感じに顔をしかめて言う。

「はずだったってことは、待遇がそれよりも上になったと。」

嫌な顔をするってことは間違いないでしょ。

「…そういうことだ。お前の扱いは下級騎士と見習いの中間だ。実力はあるが身分が孤児ということで反感を買いやすいからな。」

妥当なところに落としたな。まぁ、位が高くても苦しいだけだし、無一文だし。

「そうですか。給料的なのは見習い程度ですか?」

「ああ。少し低い。そしてこれが一番重要だ。」

お、なんだなんだ。

「お前を俺の養子として神殿に登録する。」

……、は?

「つまりおっさんの娘。それになれと。い」

「ああ、つまりそういうことだ。」

全力で嫌な顔してやがる。嫌と言え、とその顔が言っている。

「ふぅん。じゃあこれからよろしくお願いしますおっさんもとい父上」

死にそうな笑顔が青い。肩が落ちて書類に書き込みをしている。その紙をこちらに見せてくる。書類には見たこと無い記号がちょいちょい。あれ、読める。

養子縁組の書類、血判、サイン。親指の腹を噛みちぎりもう片方の親指で血判を押す。渡されたペンで名前を書く。

「クロノ・ヨーコ。名前は間違って無いな。」

そのままどっかへ行く。



現在地廊下、徒歩で移動。お、グラウンド。剣の鍛練かな?…むー、足運びが、そっちは罠だから下に入ってクビドスで良いじゃん何で律儀に受け止めるかなぁ。…息できねぇ、首が絞まってる。

「止まるな。教えるところはまだある。」

結構引っ張られる。そのままつれていかれた場所。ドアを開けるとそこは、

「協会?」

高い天井、誰かのデカイ石像。色鮮やかなステンドグラスに教壇の上の大きな金の杯。…聖杯かな?

「ここが聖堂。こっちだ。」

また引っ張られる。聖杯を正面だとしたら右側。普通の扉を開ける。そこには石板、本、巻物。情報記録媒体の集合体がどさぁ。その奥にキラリと光る物体。

「水晶玉、キレイな表面。」

ツルツルの球体。ふかふかの座布団の上にドン。サイズは水晶玉が手のひらサイズ。座布団はそれよりも少し大きい。しかもそれは

「相変わらずぐちゃぐちゃだ。」

ぐちゃぐちゃの本の海に鎮座している。おっさんは本の海を掻き分け整理しれ積み直しながら水晶玉を取ってくる。

「使い方は簡単だ。手を乗せて自分の中身を溶かし出すイメージをする。」

言われた通り自分の中身が溶け出すイメージ、じわぁ…手のひらから肉汁が出る感じがする。

水晶玉が汚い色になった。黒緑赤。三色がぐねぐねしてキモイマーブル模様が出来上がった。

おっさんは色が出始めたところでうぇっと呻いてくちもとをおさえる。

「そのまま溶かしたものを吸い込む。」

手のひらから吸い込む。んー、ストローでずぉって?あ、業務用掃除機。

色が吸い込まれて消える。おっさんは目を見開き固まっている。機能が回復し、口を開く。

「…えーと、これは魔力の扱い、魔法の適正魔力の濃さをはかるものだ。」

水晶玉を積んだ本の上に置くと頭を抱える。

「つまりとても濃い上に扱いも上手。」

「そういうことになる。さらに色、赤は火魔法。緑は癒魔法。黒は闇魔法だ。」

つまり炎属性に回復使い。想像通りだと精神汚染まですると。

「ついでに癒魔法と闇魔法を同時に持つのはそういない。両方とも使い手を選ぶ上に適正を得にくい。」

つまり私は激レア幼女。これは需要があるね。

「最後の場所に行くか。」



酒場。うるさくて汚くはないけど酒臭い。

「酒場だ。成人した騎士はよくここにいる。参考にしておけ。」

へー、使えそうな知識をありがとう。

回りを見渡す。飲んだくれ飲んだくれお姉さんお兄さん。ん?あの飾られてるの…

「ポールアクス…。」

「やはりそこに目が行くか。少し落ち着け。」

首から衝撃。私は正気に戻る。おっさんは刃物を見ると暴走するとわかっていたからここを最後にしたのか。

「すごい。今までで22番目ぐらいに切れそう。誰が鍛えたかわかる?おっさん。」

今までいろんな博物館に行って刀剣類に斧槍等の刃物類を見たことがある。それでもベスト30に食い込むのだ、これほど予想外で嬉しい出会いはない。

「あれはドワーフの鍛冶職人の作品だ。使用者が飾っておけとおいていったそうだ。」

ドワーフの…魔法があるからもしやと思っていたが、本当にいたのか。将来の夢が広がりング。

「嬢ちゃん、この斧がすごいってわかるのか。おっちゃんに話してくれよ。」

「良いですよ。まずあの刃の形ですが少し三角っぽくなっていて幅広い上に端っこが反っています。持ち手も少し湾曲していて、ぶん回してあの角に当たると、強烈なインパクトと同時に鎧に食い込み引き裂いて、肉に到達。そのままの勢いで骨まで両断。とんでもない業物ですよ。しかもラックの太さ、構造とへこみ具合からその重さがはかり知れます。とても重そうです。あの刃の形状、鋭さに加えてあの長さに想像通りの重さなら引っ掛かったら引き裂かれてバランスを崩し、柄にぶつかれば弾き飛ばされ骨が折れると思います。」

嗚呼、溢れるほどの幸せ。装飾は石突きから刃の無い方にかけてくねくねしながら金と銀の触手に、それを刃と対になるようなねじり会っできている鋲。持ち手も赤黒くざらざらした感触が手に取るようにわかる。

しばらく恍惚に浸っていると、頭が一気に下に弾かれる。

「見苦しいところをお見せして申し訳ありません副団長!」

うぇへへへ…、副団長?

正気に戻り熱の覚めきってない状態で見る。めっさ笑われている。

「はっはっは、ここまでのめり込むとは思わなかったが…。そうか、お前が…。」

急に冷めた目になる。危険を感じおっさんの後ろに隠れる。今ので頭が冷えた。ちくせう。

「ふっ。そんなに怖がんなよ、悲しくなるだろ。」

今度はいきなりフレンドリーになる。が危険を感じる。あたふたしてるおっさんの足を払い副団長に叩きつける。

「「うぶふぉっ」」

椅子が倒れ二人して倒れ込む。おっさんはすぐさま立ち上がり謝罪すると私の方に飛んできて、

「何してくれるんだウォイ!下手したら反逆の罪で首討ちだぞこら!」

と囁き声で叫ぶ。それにはしれっと

「だって殺気をぶつけられたし、おっさんはこけただけだし。」

殺気をぶつけたんだから何されても問題ないでしょ?と首をかしげながら言い放つ。

周囲の空気が凍りつく。強烈な殺気を感じ本気でバックステップする。

おっさんが蹴飛ばされ私の目の前で倒っrて気を失う。

「そうか、なら躾のなってない子犬はちゃんとしつけないとなぁ。」

凍るような殺気の正体、先ほどのおっちゃん。どうやらケンカを売られているらしい。

「いきなり殺気をぶつけた張本人が何を言ってんだか。狂犬は首輪をつけないとダメじゃない?」

しれっと発言。おっちゃんの額の血管が、ブツッていう音が聞こえる。

おっさんの次はおっちゃんか…


最近体の節々が痛いです。こう、動くけど軋む感じ。でもがんばるます、暇は嫌いなので。(でもハードは嫌)

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