あー、えっと。とりあえず…ね?
初投稿の暇潰し作品。適当に書いて、暇が潰せたら自己満足。他人の暇潰しになれば万々歳。ま、気楽に見てね。
どうも、この度転生いたしました黒野羊子といいます。ぶっちゃけます。今現在孤児です。昔暇潰しに読んでた小説よりひどい。町並みはきれいで煉瓦作りとかそこら辺の中世的なモノが多いですが、何せ路地裏、異世界、孤児と来たら。
「ま、こうだわな。」
自分もそうだが、襤褸切れのようなくすんだ色合いの汚れた服のようなものを纏った大小様々な人影。活気はなく、まとう空気はとても暗い。皆壁に寄りかかるか、寝ているものばかり。
上を見上げれば10メーターぐらい上まで壁が延びており、二枚の壁の隙間から曇り空が見える。
路地の先、出口の方を見れば人の足、足、足。細い足太い足。長い足短い足。子供いれば大人もいて老人もいる。今もじりじり移動している自分の場所からは50メーターもないのにその距離が長く感じる。
自分を見れば見慣れた襤褸切れと7才くらいと思われる細短い手足。不健康な色をした肌、病的なまでに白い髪。
「あの頃が懐かしい…」
前世、黒野羊子は平凡だった、痛覚と味覚があったらの話だが。色々さばさばしすぎていて女らしさは皆無だと幼馴染みは言っていた。中1になったばかりの妹にも自分と同じ真っ黒の髪を揺らしながら「お姉もおしゃれすればいいのに」と言われていた。
なぜ私は死んだ?知りませんね。そんなモノ。痛みなんてなかった。動けなかったけど、血が流れていた間はキモチよかった。
なぜ私は生まれ変わった?知らねーよ、クソが。幸福も不幸も苦しみすらしてない状態じゃなんにも嬉しくない。どうせならモンスターでもなんでも自分で生きれる体にしてほしかった。
「ん?」
明るい。朝か。最近子の体になってから気づいたら寝てて朝に目が覚めることが多い。というか妹をもにもにする夢を見てたんだ。二度寝二…度……寝………。
「ようやくついた。」
私スゲー、あんなに遠く見えた50メーターちょいを寝てる間にクリアとかチートでも付いてんのか。あ、
「リアル馬車。」
がらがたらがらた、とけたたましく走ってくるそれはちょっと豪華な馬…竜車だった。ずんぐりむっくりしたワニっぽいのが引っ張っているのだ。御者席には鎧が座っている。
ところで今私は路地裏から少し出たところであぐらをかいている。…あっ
今竜車の前を歩いてる騎士と目が合った。じっと見ているとこちらにやって来る。
「なんだ貴様、とっとと跪かんか。」
頑張って威厳を出してる感じの声でそう言われた。が、イラァッとしたので体育座りをしてみる。
フルフェイスの兜の中で顔をしかめて犯りを握る手に力が入っている。挑発成功。
「貴様、死にたいのか?」
その言葉に心が動く。騎士の腰に帯剣されている剣に目が行く、装飾は少ないが期待はできる。
フルフェイスから呻き声が聞こえる。私の顔になにかついているだろうか。触ってみて理解する。にやけている、とてもいいえがおだ。そのまま声を出す。
「是非、殺しに来てくれ」
声が震える、恐怖ではなく、歓喜で。体が震える、恐怖でも空腹でもなくこれから味わう『痛み』で。
体が持ち上がる、自分の両の足によって、力強く。
バトルモノの本ばかり読んでた影響かなぁ。騎士はゆっくりと動き出した。
読んでいただきありがとうございました。
指摘あれば、御願いします。
月3、4は出したいなぁ(ボソッ