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「TS部」の元ネタ(8~10)

 ここでは第2部・8話以降に出てくる作中作を紹介します。

 もちろん元ネタも出しています(敬称略)。性質上ネタバレもありますのでご注意ください。

 本作をきっかけに名作の数々に触れていただければ幸いです。



     × × ×     



☆8話


『カノ×カノ』

 メディア:マンガ

 ジャンル:女装

 ひょんなことから姉に女装を強いられてしまう主人公。

 当初はイヤがりながらもやがてその快感に囚われてしまう。

 憧れの女の子に正体を知られないように女装していくのがミソ。

 男装キャラも出てくる。


 五郎評「単巻だから手軽だ」

 元ネタ:ボク×カノ(しまだ)



『げんかん!』

 メディア:マンガ

 ジャンル:変身

 いじめられっ子がある日いきなり女の子になっているタイプの作品。

 元々かなり女顔なので身体だけ変化したような感じである。

 憧れの女子とのラブコメだが、どちらかというと女性ならではのイベントに尺を裂いている。時には痴漢されるなど酷い目にもあう。

 18禁出身の作者は『ひょうタン』という一般マンガでもニューハーフを出すなどこっち系の趣味が強いとされる。


 伏原評「TSFや女装を扱う雑誌に連載されていました」

 五郎評「もう懐かしいな」

 元ネタ:えんとらんす!(ポン貴花田)



『つどえ! 個人授業』

 メディア:マンガ

 ジャンル:変身・品種改良

 TSモノや女装モノで知られる作者のマンガ。

 ちょっぴり特別な能力や出自の人たちのドタバタコメディ。

 一般向けのはずだったが、途中の話で人狼族に女性が足りないという内容が出てくる。主人公の双子はそれを直すためになんと人狼族の半分を女性化。登場人物の一人もその回かぎりで女性化する。


 鳥谷部評「ふとっちょくんと吸血鬼のカップルが好き」

 元ネタ:あつまれ! 学園天国(つだみきよ)



『千葉発魔法の国行き』

 メディア:マンガ

 ジャンル:転生・異世界

 シュールなヤクザマンガで名を馳せる作者の短編集。

 そのうちの「トリプルウィリアムス(仮)の一生」が該当作である。

 内容は本文中に「ファンタジー世界に放り込まれてから、老衰で死を迎えて、現地で女魔法使いに生まれ変わって、どうにか魔法で日本まで戻ってきたものの不法滞在の外国人扱いだから生活に困る」とあるように昨今話題の転生モノになっている。

 ちゃんとトラックにもぶつかりそうになる。

 性自認は生まれ変わっても男性のままなので求婚されてもお断りしている。


 伏原評「波長が合えば笑いをこらえられない作品です」

 元ネタ:東京発異世界行き(大武政夫)



『姉が弟で弟が姉で』

 メディア:マンガ

 ジャンル:入れ替わり

 血の繋がらない姉と弟がひょんなことから入れ替わってしまう作品。

 弟の姿になった姉は弟を愛するあまり性的に暴走してしまう。

 逆に弟の方は「姉らしく」本来の姉を制することに安心を覚えてしまい……。

 他にも入れ替わるカップルが出てくる。


 五郎評「オレ的には妹と入れ替わるのはイヤだな」

 仲田評「五郎くんの妹さんは実妹だもんねえ」

 元ネタ:兄が妹で妹が兄で。(車谷晴子)



『ダブル・セックス』

 メディア:小説

 ジャンル:変身(男女ともに)

 平井和正の短編。『怪物はだれだ』という短編集に入っている。

 作者未読。



     × × ×     



☆9話


『俺の妹は漫画が読める』

 メディア:小説

 ジャンル:変身

 萌え文化が正統派として崇められる未来の物語。

 世界を変えるほどの影響力を持ったアニメが生まれた結果、ほとんどの日本人が文字を読めなくなり、ひたすらアニメばかりを見るようになってしまった。

 主人公のアネハ・キンはアニメーターの卵であり、現在の萌え文化の信奉者でもある。

 対して彼の義妹であるシロエは旧来文化である漫画を愛読する「漫画の読める子」であった。

 主人公が尊敬している老齢のアニメーターが謎の力で美少女化する。

 ヒロインではないもののイラストはとても可愛らしい。


 鳥谷部評「シュールなようですごく恐ろしい世界」

 元ネタ:僕の妹は漢字が読める(かじいたかし)



『深夜中の乾酪粥チーズリゾット

 メディア:マンガ

 ジャンル:入れ替わり(特定・不特定多数)

 誰かと肉体を交換することができる印刷物を用いてアイドルと入れ替わった主人公。

 元に戻ってみると実の姉が自分の肉体の手で殺されていた。

 いったい誰がやったのか。犯人を探るために主人公はアイドルや死刑囚と協力しつつ、ある場所で行われている怪しい会合「深夜中の乾酪粥」に参加することになる。


 伏原評「他人の肉体だからこそ粗末に扱うこともできるわけですね」

 元ネタ:真夜中のX儀典(クロスメソッド)(原作・馬鈴薯、作画・山口ミコト)



『魔法少女促成栽培』

 メディア:小説・マンガ

 ジャンル:変身・魔法少女

 魔法少女たちのバトルロワイヤルを描いた作品。

 ゲームアプリの特典で本物の魔法少女になった少女たちが、とある理由からお互いの存亡を賭けて争うことになる。

 ついにはそれが殺し合いにまで発展してしまい……。

 ある魔法少女の正体が少年である。


 五郎評「少年はあまり出てこないが、TS抜きでも面白い作品だ」

 元ネタ:魔法少女育成計画(遠藤浅蜊)



『お勤めのいろは!』

 メディア:マンガ

 ジャンル:女性化・男性化

 家の伝統で姉と弟がそれぞれ男性化・女性化してしまうというコメディ作品。

 乙女らしい・男らしいお勤めを果たせば、それに抗うこともできるのだが、はたして。

 どちらかというと男性化した姉がメインのお話である。

 ただ外見は初めから終わりまで可愛らしいので変な感じはしない。


 仲田評「おまけの弟のおっぱいが膨らんでいる描写が好きだよ」

 元ネタ:乙女のいろは!(未影)



『いぇい!』

 メディア:専門誌

 ジャンル:男の娘・女装

 人類初の男の娘専門誌として発行されていたもの。季刊。

 創刊号にはLサイズのブルマが付いていた。

 男の娘作品だけでなく読者が女装できるようなコラムが載っているのも特徴。

 一部掲載マンガを除いて作者未読。

 元ネタ:わぁい!(一迅社)



『百万の呪文』

 メディア:マンガ

 ジャンル:憑依

 少年マンガ。作者は他に「ニブンノイチ」という女装マンガを手掛けている。

 呪文を学んだり学校で交流したりする話。

 作中で主人公が生きた操り人形にしてしまった少女に乗り移ることがある。

 主人公の師匠については元の性別が不詳なので判断しづらい。


 伏原評「TS抜きにしても打ち切りが惜しい作品です」

 元ネタ:ミリオンの○×△□(スペル)(金田一蓮十郎)



『風の谷のナウシカ』

 メディア:マンガ・映画

 ジャンル:遠未来SF(非TS作品)

 スタジオジブリのアニメ映画として有名な作品。

 監督によるマンガも存在する。こちらは映画とかなり違った話である。


 鳥谷部評「変な味の実を食べてみたい」



『あすなろ白書』

 メディア:マンガ・ドラマ

 ジャンル:非TS作品

 バブル時代にドラマ化されたマンガ。

 作者未読。



『女性化物語』

 メディア:成年向けマンガ

 ジャンル:性転換(薬品)・ふたなり化

 治療の副作用で女性化してしまった主人公がエロマンガらしく性行為する作品。

 イタズラから始まりレイプ、肉便器、援助交際とどんどん落ちていく。

 誰の子ともわからぬ子を妊娠してからもそれは続いていった。

 最終的には同じ処置を受けた意外な人物と結ばれることになる。


 仲田評「子供はあの人の子供なんだろうね」

 元ネタ:TSF物語(新堂エル)



     × × ×     



☆10話


『ぼくは多麻のなか』

 メディア:マンガ

 ジャンル:憑依?

 ある朝、目覚めたら近所の美少女女子高生になっていた。

 主人公は色々とお約束をこなした上で、アパートに住んでいる自分に会いに行くが……。

 謎の多い展開でTS該当なのか否か好事家を賑わせている作品。


 伏原評「作者さんらしい毒のある内容です」

 元ネタ:ぼくは麻里のなか(押見修造)



『どろどろ』

 メディア:マンガ

 ジャンル:他者変身

 イタズラ妖怪とのいざこざを描いたギャグマンガ。

 最終巻を前にした巻において主人公ハナオの猫娘化が起きる。

 作中で80年代のバーチャルアイドルとされている猫娘にはファンがおり、あるファンが猫娘を実体化させるために用意した装置にハナオが入れられてしまうという流れである。

 ちなみに同時に猫娘ファンの双子(女性)も入れられており、ほぼ表には出てこないが一応精神同居状態だったりもする。

 猫娘と化したハナオは妹から意外と気に入られており、普通に接してもらっていたり。

 また親友からものすごい愛を注がれてハナオにドン引きされる描写もある。


 仲田評「セックスアピールが足りないと言われたあたしの猛攻をくらえ!」

 五郎評「オレも川面さんの登場回は好きですよ」

 元ネタ:でろでろ(押切蓮介)



『カプセルトイ』

 メディア:マンガ

 ジャンル:変身(可逆)

 お色気マンガ。

 主人公はVRゲームのバグを脳内に入れてしまい、なぜか女性に変身できるようになる。

 ゆっくり変身するのではなくポンと変わる感じ。

 発動条件がくしゃみなので予期せぬタイミングで変わってしまうことも。

 10-2でも語られているが女性的な心理を体験する描写がある。


 五郎評「あの描写は男性作者の描いたものではあるもののオレなりに参考にしているぞ」

 元ネタ:ガチャガチャ(玉越博幸)



『ひょうタン』

 メディア:マンガ

 ジャンル:ニューハーフ

 キスのテクがすさまじい主人公がそれを用いて女たちを落としていく作品。

 敵対している女ボスが元主人公の舎弟でニューハーフである。

 主人公の名前を騙って悪事を働いたためにそのケジメとして手術を強要された。

 もっとも主人公のことは今でも慕っているようで、他の女と親しくして嫉妬する描写も。

 このあたりについては主人公からも「元々ああなる適性があった」と評されている。


 伏原評「処女好きには苦い描写もあります」

 元ネタ:こまタン(ポン貴花田)



『荒野に唄うバラードのように』

 メディア:マンガ

 ジャンル:女装

 合コンで自分そっくりの女の子に出会った、音大生の主人公。

 彼女が湖に落ちたところから物語は始まる。

 主人公が必死で助け出したら、なぜか彼女は幼女になっていたのだ。

 幼女となった彼女のお世話をしつつ、女装して本来の彼女のふりをすることになる主人公。

 はたして二人はどうなってしまうのか。

 どちらかというと女装より幼女要素のほうが強い。


 五郎評「絵が可愛いんだ、これが」

 元ネタ:野に咲く薔薇のように(ひな。)



『ココロトリガー』

 メディア:マンガ

 ジャンル:手術

 オリジナル。作者は佐野まゆみ。

 ほわほわ系BL的な絵柄が特徴。

 事故から性別適合手術を受けた主人公がアメリカ人の男性から好意を寄せられる。

 ラブコメ展開になるたびに主人公のキャラデザがやたら可愛くなる。


 伏原評「ほわほわ系スクリーントーンの物量がハンパないです」



『俺が女装して歌ったらバレた件』

 メディア:マンガ

 ジャンル:女装

 女性ギタリストとしてネット上に演奏動画を挙げている主人公。

 彼女の正体は目立たない男子高校生だった。

 ひょんなことからヒロインに正体がバレてしまったり、ネット上の自分にあこがれていたヒロインとともにバンドを組むことになったり、何だかんだで色んな人にバレそうになったりする。

 主人公は女装すると暴走する性格。


 五郎評「ヒロインが主人公にサービスさせるシーンが好きだ」

 元ネタ:僕が女装して弾いてみたらバレそうな件(真西まり)


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