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Faculty  作者: 架夢
1/1

No.1 魔王先生

四月六日、私達は中学二年生になる。

新しく入ってくる一年生や新任の先生がどんな人か楽しみだ。


 「ざくろー!体育館行くよ!!」


友人が呼んでいる。


 「分かった。今いく」


申し遅れましたが私は『木柴(きしば) ざくろ』と申します。

ちなみに友人の名前は

稲川(いながわ) 百合(ゆり)』といいます


そして体育館へ行った。


 ──着任式が始まる


百合の目がキラキラしている。


 「よぉ、百合!あそこの女教師が気に入ったのか?」


…『堂家(どうけ) 弘幸(ひろゆき)

今年から同じクラスになった男子だ。


 「…はぁ?私のお気に入りはざくろだけだし!!」


と百合が言った、正直どうでもいい。

弘幸の隣の『黒雲(くろぐも) 覚也(かくや)

が苦笑いしている…


ふと周りがざわついた。


 「あそこの白髪の先生ヤバくない?」


 「スーツにマントとかww厨二病じゃんwww」


確かにおかしい。白髪にとがった耳、それに紫色の眼…

見た目からしたら…『魔王』?


 「ざくろ…あの先生魔王ぽくない?」


百合も同じ事を思っていたいたらしい

魔王という単語で覚也の様子が変わった。


 「クックック…魔王か、いずれ吾の槍で貫いて

 吾が魔王となってみせよう…!!」


覚也のもう一つの人格に変わった。

名前は『(かなめ)』と言うらしい…が本人は名前を

ちょくちょく変えている……時の番人(クロノス)とか。



そして新任の先生達の挨拶が始まった。

難しい話をする先生や面白い話をする先生がいた

だが一番気になったのは魔王みたいな外見の先生だ。


……そして田中先生の挨拶が終わり

その先生の挨拶が始まった。


 「はじめまして『碧海(あおみ) 氷雅(ひょうが)』と言います。」


私達はビックリした。「ひょうが」は一応あるけど

「あおみ」は聞いたことがない。


 「私の教科担当は理科です。」


理科か、この人のイメージだと笑顔で解剖とかしそうだな。

あと毒薬とか作りそうだな。


 「生物とか好きです」


ミュータントとか生み出しそうだな。


 「あと、授業の初めに小テストを行いますので

 ……以上です。」


…挨拶が終わった。校長先生の話で

碧海先生は2‐2…私のクラスの担任だそうだ。


教室に戻り、配付物を配って帰りの

ホームルームを終えて、私達は帰ろうとしたら。


 「木柴、稲川、堂家、黒雲ちょっといいか?」


碧海先生に呼び止められた。尋ねてみると


 「お前らが思った通り私は魔王だ。」


と、碧海先生が言った。

やはり、実物は見たこと無いが、そんな雰囲気がした。

魔王って本当にいたんだなー…ってか心読まれた


 「じゃあ『魔王先生』だな!」


と弘幸が言った。そして覚也が


 「…何故貴方はこの世界に来たのです?」


理由なしでこの世界に来たら誰でも質問する。

まさかこの世界を征服?!…と思ったが、


 「最近この世界の人間の一部が能力者に目覚めたらしい。

 私はそいつ等を『Faculty(ファカルティー)』と呼んでいる

 …お前らもその一部だ。」


?? ふぁかるてぃ?

確かに百合は動物と話せるし

弘幸は相手の傷にかざすと治せるし

覚也はもう一つの人格が宿っている…私は何も無い。


 「…私は能力をもってないです。」


と言ったら魔王先生が無表情で


 「そうかな?」


と言った後、私の腕を掴んだ!


 「!!?」


私がビックリしたら先生の手の甲に火傷の傷が出来た!

其れは一瞬の出来事だった。


 「ざくろ、お前の能力は自分のトラウマを

 相手に与える能力。過去に此処に来たときに出来たな

 確か…花火大会のときかな。」


あぁ、そうだったけ確か3歳ぐらいの時に手の甲に

火花が落ちて…其れから火がトラウマになったんだ。


 「それでお前らに頼みたいことがある。」


私達は首をかしげ、「なんですか」と言った


 「私はこの世界が好きだ。だが能力を使い

 事件を起こしている奴がいる。」


 「そこでだ、そういうことに使っていないお前たちに

 そいつ等を止めてほしいんだ。私も出来るだけ手伝う

 だから、頼む…!」


こんな魔王見たこと無かった。悪の王的なイメージしか

湧かなかったけどこの人は違った。


私達は口を合わせて


 「分かりました先生。」


と言った。先生は優しく微笑み、


 「ありがとう」


と言った。




とりあえず明日から活動開始だ。

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