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計算仮面男

作者: 蒼咲 秀


蒼咲はこういう男の子が大好きです……


この続きを書きたくなるくらい好きです……






未熟者はいつまでたっても変わりませんが、


最後までお付き合いして頂けると、嬉しい限りでございます。







何でこうなるのよ。









今、教室には私と







大好きな人と







目の前には腕を組んで寝てる教師。




机の上には、この前受けたテスト用紙。


名前の横には、『追試』と書いてある。


隣の彼は



学年で一番頭が良い。

何でいるの?

とか思う所だが、


さっき教室に入ってくるなり、

「僕も受けます。」

と言って勝手にやっている。

用紙は、もう一人受ける人の追試を使ってる。

この時間になるともう来ない。と断言した先生。


しかし。



頭の良い奴が考える事はわからない。



そんな彼が好きな私は重症なんだろうか。




追試なんて、

「ちきしょー。」

とか、

「めんどーい。」

なんて思っていたけど、隣の彼のお陰で

今、立ち上がって彼の周りをヒゲダンスできるくらい浮かれている。


まあ、この状態に満足しているのだ。



「ねぇ。」

「はい?」

うわっ。話しかけられた。

「終わったんだけどどうすればいいの?」

え!?

「もう終わったの?」

私まだ6問目。

ヒゲダンスなんか言ってるからだ。

「うん。」

涼しい顔してさらりと言う。

「えっと…じゃあ先生に言ったら?」

『待ってて。』が言えない弱い自分。

「井上は?」

「え?」

「終わった?」

「あっ…ううん。まだ。」

恥ずかしい!まだ6問目ですなんて言えない!

「じゃあ待ってる」え!?

嬉しいけど待たれると焦る!

「いいよ!まだ時間かかると思うし。」

「いいから。」


うわっ。


緊張して解いてる私。

数学にドキドキしてる。

違うか。

でも、心臓のせいで手が震える。












「先生終わりました。」




あれから。


頑張りました、私。

先生を起こすと、

「高樹、採点しといて。」

と、解答を渡す。

それなら、もっと綺麗な字で書けば良かった…。

「井上、交換しよ。」


彼はそう言って、私のを取り上げ、彼の解答を私に寄越す。

彼はさらさらチェックをつける。

私も彼の解答に丸をつけようと、用紙を見ると







「えっ?」

「どうした。」

先生が聞いてくる。

「い、いえ」

言えないよ、こんなの。

隣の彼は相変わらず手を休めず丸を付けている。


彼の解答は真っ白で、一番下に










『好きです』






と書いてあった。




なる程。

だからあんなに速かったんだ。



何て冷静に考えたりなんかしちゃったりして。







私は、下に小さく返事を書く。




さっき以上に震える字で、


精一杯の気持ちを込めて。






いつの間にか終わっていた彼に渡すと、


ニッコリ笑い、

「帰ろう」と言って、私の手を引き教室を出た。










次の日。







何故か私達の事が既に噂になっていた。






原因は、昨日のあの恥ずかしいテスト用紙を高樹君が置き忘れていたらしい。


そうして、その後時間を間違えて来たもう一人の追試の人がやって来て、今朝みんなに喋ったのだ。


高樹君は意外とおっちょこちょいなのかな?

と思って、言ってみたら










「俺が忘れる訳ないだろ。」




と、ぼそっと私に言った。










みなさん。















彼は確信犯です。











最後までお付き合い頂き、有難うございました。


他にも未熟者ながらも話を作っていますので、



是非そちらをご覧頂けたら嬉しいです。







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― 新着の感想 ―
[一言] こんにちわ。 あはは、かわいいですね。最後は思わずにんまりしてしまいましたー。空白とか、書き方とか、そういうものはとりあえずおいといて。なかなか楽しく読ませていただきました。所々、矛盾と言う…
[一言] こんな男の子が周りにいたらいいのに(笑)短いけど中身がぎっしりでよかったです。
[一言] こんにちわ。三亜野雪子と申します。いいですね。こういった男の子は私も好きです。評価として送ったので、私が思っていることをいいます。えっと、少し空白が多い気がします。本当に強調したいところ以外…
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