頑張ってみたよ演劇部
あ、どうもいきなりですが演劇部です。
いやー怒られちゃったよ。
さすがに反省した。
今日からがんばるよ。
「だからいい案ない?」
「それを今俺も考えてんだよカス」
いやー冷たいなぁ
「じゃあ世間話でもしようよ」
「え?何?俺忙しいんだけどわからないの?馬鹿なの?」
「いやー最近面白いことないなぁー」
「あ、無視の方向で?」
今日はいつもと立場が逆だな。
「まぁ最近面白いのはやっぱりお前n〚やっぱり面白いことなんてお前らとバカやってるときぐらいかな―〛話を遮るな」
「ってそんなことはどうでもいいんだよ鬼頭!お前のせいですっかり流されてしまったぜ」
「はぁ、もういいよ御好きにどうぞ」
「こうズバッと敵をやっつけハッピーエンドが王道だと思うのだがやはりそれではだめだと教わったのでな」
だがそれ以外思いつかない。
最近の部活動などから何かヒントがないか探ってみる。
「はっ、これだ!思いついたぜ!お前と無駄話なんぞしてる暇はねぇ!」
「えっちょっまっ」
ブツッとな。
これなら部長にも顔向けができるぜ!
……翌日の部活……
「さて今度こそできたんでしょうね?」
「「「もちろんです!」」」
「はいじゃあ全員台本とか頂戴審査するから」
これは自信作だ、今度こそけちのつけようもないぜ。
さて、暇だな…
「なぁなぁ颯太暇だからいっせーのーせってやつやろうぜ」
「いいよ」
一応ここでいっせーのーせの説明。
その名の通りいっせーのーせの掛け声とともに、親指を上げ、同時に数を宣言する。
この時に、言った数とあげた親指の数があってれば片手をさげ、先に両手とも下げたほうが勝ちである。
「よし、いくぜっ」
まずは俺の番。
「いっせーのせ 1」
お互いに指を上げない。
「ふーぃ」
「じゃあ今度はこちらから」
さあ来い!
「3!」
くっ、俺1 颯太2
一回取られた。
ならばこちらは。
「2!」
「うわー」
「よっし!」
俺1 颯太1
この勝負お互いに互角のようだな!
すさまじい緊張感が走る。
「1!」
「2!」
「2!」
といった感じで延々と続けた。
……二十分後……
ま、まだ決着がつかないだと!?
「おかしいこんなゲームじゃないはずだ」
だが次こそこのゲームを終わらせる!
「行くぜっ 0!」
俺のあげた指の数はもちろん0恐る恐る颯太のほうを確認。
指は上がっていない…
と、いうことは。
「ッシャー!」
こんなにうれしいことなどあっただろうか。
いやない。
「く、くそう」
本気で落ち込みうなだれる颯太。
「残念だが俺の勝ちだ」
「何バカやってんのよ」
「あ、もう読み終わったんですか?」
「いや違くってね、逆に案外みんな出来がよくってもっとじっくり見たいから解散しようと思って」
「そうですか」
「だからさっさと片付けなさい」
「「「はーい」」」
「解散!」




