決意表明らしい
朝の日差しが俺の顔に射す
「・・眩しい、眠ぃ」
誰だ、カーテン開けた奴は。
俺の貴重な睡眠を妨害しやがって・・・
「お兄ちゃん!起きて!」
ん?その声はMy sisterの楓<かえで>じゃないか。
一体どうした、慌てるような時間じゃないだろう。
「池上くんから電話で「生徒会のことで話あるから今日は8:00登校よろしく!」だってさ」
ん?8:00・・・?さて、今何時だ?
(ちなみにうちの学校の登校時間は8:30まで)
時計→7:50
「うおおおおおおおいいいいい!!!!後10分しかねぇ!!なんでもっと早く起こしてくれなかったんだよ!?」
「30分前から起こしてるよ?」
「すいませんでした。(土下座」
「ほら、早くいかないと池上くんうるさいよ?」
「やべぇ、そうだった」
俺は速効着替えて朝飯食わずチャリに跨り<またがり>ダッシュで登校
校門には笑顔な池上とめちゃ怒ってる愛川がいた。
「遼平、おっそーーーい!!」
「会長、遅かったな。」
「わ、わりぃ、寝坊した。」
遅刻したのはマズかったか・・・池上はそうでもないが愛川がめちゃ怒ってる。
「それじゃ愛川、今日の昼飯代よろしく。」
「・・・・わかったわよ。」
え?何?俺の遅刻で昼飯賭けてたの?それで愛川不機嫌なの?
「遼平、あんたのせいだからね!」
理不尽すぎる・・・。
「で、生徒会の話ってなんだ?」
「そうそう、そのことだが―」
簡単に、今日の集会で生徒会が何かするらしい。生徒会としてやる気を示す・・何だっけ、決意表明ってやつ?それやるらしいからそれぞれ集会で言う事考えるらしい。もちろんくじびきで決まった生徒会長も含める。
・・・・決意表明?
「池上、俺言うことなくないか?」
「心配すんなって、俺も考えてやるからさ」
エリートなコイツが考えてくれるなら安心できるな、多分
「そういえば他の奴らには言ったのか?」
「昨日伝えたぞ?お前帰った後」
「なんで俺には伝えなかった??」
「だって賭けできないだろ?」
ひでぇ、コイツ俺使って賭けてる
俺は休み時間に池上から1枚の紙切れをもらった。
内容は集会にて俺が言うことらしい。
流石に集会だけあって真面目っぽいことが書いてある。上から下までびっしりと。
時は過ぎて、集会TIME
「これより、生徒会より、決意表明を行います。」
来た、ついにこの時が来た。
俺がこの学校に入って1年、初めてこの場所<体育館ステージ?>に立つ。
・・・・・めちゃ緊張する。
一人ずつ決意表明をしていく中・・・、
「副会長になった池上慶です。僕は生徒会に入ったのは、この学校をもっと楽しく、過ごしやすいような学校にして、一人ひとり、みんなが輝くことができる。そんな学校にしたいです、その為に、去年の生徒会ではなかった活動を提案し―....」
「最後に、生徒会長(笑)の神崎くん、お願いします」
ついに俺の番が来た。
てかあいつ<池上>めちゃ真面目なこといってたな、普通ってメモとか見ながら言うらしいけどあいつは持ってなかったな・・・頭で暗記とかやってるんだろうなきっと。
さてと、俺は池上からもらったメモを見ながら言わせてもらうか。
俺は右ポケットに手を入れ―
右ポケット→チャリ鍵
・・・・・・・メモがない?
あれ、おっかしいなー。そうか、左ポケットだったか。俺かなり緊張してるなー。
左ポケット→消しゴム
あれれれれれ、あ、そうか。胸ポケットか。そうか。そうだったな。
胸ポケット→学生証
うおおおおおおおおおいいぃぃ!!!!メモなくしたあああああああああぁぁぁ!!!
どうする?その場で倒れて保健室でも行くか?
いやいや、保健室行ったとして顔色、血色良いからすぐバレる。
池上に相談する?
いやいや、この場で後ろ向いて相談するとか無理すぎる。
名前告げて終わるか?
いやいや、俺の高校生活も共に終わる。
やばいぞ俺、高校生活最大のピンチ到来。