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とりあえず自己紹介でも

見事に約0.5%の確率に当たって生徒会長に決まった俺。


生徒会なんて一切興味ないし、生徒会室なんて入ったこともない。

ていうか生徒会って何するとこなんだ??


「まさかお前が生徒会長になるなんてなー、今年の生徒会はおもしろくなるな。」

そう言って背中叩きながら話してくる我が担任、大野先生 (おおのせんせい)。

大野先生はスポーツ万能な熱血体育系教師。体育の授業では自らも授業に参加する始末。もちろん授業内容が試合(主にサッカーやバレー)の時も参加する。試合に参加した時には周りの生徒からは「チート先生キター!これで勝てるぞ!」など言われる。実際、強さは学生の俺らに比べてはチート級。生徒指導が熱心で、生徒の悩みなど聞いてくれる結構人気な先生。


「いやいや、くじびきだから偶然だし。」

ていうか背中痛かったッス、先生

「困った時は俺に相談しろよ?いつでも力になるぞ。」

「それじゃあ生徒会長を別の人に変えt-」

「却下」

「即答かよっ」

「俺は校長先生じゃないからな。できる限りのことはやるぞ?」

「わかりました。では生徒会にカワイイ子を入れt-」

「それじゃ放課後、生徒会室に集合な。今日中に他の役員も決まるらしい。」

きっちりスルーされた。どうやら生徒の悩みを聞いてくれるのは俺に適用されないらしい。

そうして大野先生は去って行った。


放課後に生徒会室か・・・


休み時間はクラスメイトから「今年は神崎が生徒会長かー」「お前運やばいなww」「とりあえず頑張れ」とにかく色々言われた。こいつら絶対他人事だと思ってるな、ということは口に出さず心の中で呟く。


会長って何やるのか。てか生徒会って何。


そんなことを考えてるうちに時が過ぎ放課後


遂に放課後、そして俺は今生徒会室の前に立っている。

・・・・・・・やっぱり行かなきゃ駄目だよな。

決心した俺は生徒会室のドアを開けた。



「よぉ、神崎生徒会長。」

「池上!?」

俺の親友である 池上 慶 (いけがみ けい)がそこにいた。成績優秀でスポーツ万能な知的メガネな奴。いわゆる優等生的エリート的な感じ。そしてロリコン。本人曰く「俺はロリコンではなく単にカワイイ女の子の面倒見がいい保育士的な男子高校生だ(キリッ」と言ってるがどう考えてもロリk(ry

てかお前生徒会入るんなら俺の代わりに生徒会長すればいいじゃんか・・・。

もちろんそんなことはできないのだが。


それでも親友が生徒会にいたことは非常に嬉しい。色々面倒事押し付けられるからなー


「やっほー、遼平ー」

「愛川?なんでお前がここに?」

「アタシも生徒会の一員だよ」

「マジかよ」

幼馴染の 愛川 琴葉 (あいかわ ことは)。成績は意外に良い方で、家事が得意。そして活発で負けず嫌い。しかし行動が活発でいつも「やりすぎ」のところまで持っていく俺の周りで騒ぎを起こすトラブルメーカー。本人は自覚してないらしいが。おかげで多少のトラブルには慣れる俺って・・・


正直かなり驚いた。だって生徒会にトラブルメーカーの愛川がいるなんて・・・色々大変そうだ。


他に見慣れない子が二人。どうやら1年生らしい。

それも女子。しかもカワイイ!!!!一人は小柄な子で、もう一人は髪が長い子。

この小柄の子が池上に何かされそうで心配だな、あいつロリコンだし・・・


「神崎、何か言った?」

「いや、何でも」


相変わらず恐ろしい観察力というか、思考というか


生徒会に入って1日目


「とりあえず自己紹介でもやるか。」


・・・あれ、俺は「くじびきで生徒会長になった神崎 遼平でーす」とでも言うべきか


「じゃあまずは会長からどうぞ(笑顔」


おいこら池上、言う言葉が決まらない俺に何を言えと。

そうは言っても1年生+愛川(+池上がこっちを見ている。これはもう俺から順言うしかないと。

適当に言っとくか・・・・


「生徒会長になった神崎遼平、みんなで協力してこの学校をより素晴らしくしていこうと思う。1年間よろしく。」


アハハハ、何か適当にキレイ事言っちゃったよ


(・・神崎。熱でもあるのか?)


池上が俺に小言で話してくる。


(熱?ンなもんねぇって。それより次お前だろ?)

(だってお前全然似合わないこと言っちゃってさー(笑))

(俺もそう思ってる。てか笑うんじゃねえー!!!)


「二人で何話してるの?遼平、自己紹介は終わり?」


愛川に注意された。


「いや、何でもない。俺は以上。次、副会長よろしく。」


「俺は副会長の池上 慶。池上先輩、慶先輩、(お兄ちゃん(ボソッ))、なんでも好きなように呼んでくれ。あと会長は頼りないから、わからないことがあったら俺に聞いてくれ。それじゃ、よろしく。」


・・・・・・・あれ、何か変な単語が聞こえたような・・・

それより俺が頼りないのは確かかもしれないが、単の女子と話したいだけだろコラ


「次はアタシね。同じく副会長で名前は 愛川 琴葉。好きなものはカワイイぬいぐるみと甘いもの。みんな元気でやっていこぅ!副会長として頑張るから、みんなよろしくね。」


頑張るってもトラブルが起こるのが目に見える・・・。


「次は書記、よろしく。」


書記はどうやら小柄な方の1年生らしい。


「えっと・・書記になった篠原 日和 (しのはら ひより)です。好きなことは本を読むことです。これからよろしくお願いします。」


池上が勢い良く立ち上がった。


「日和ちゃん、わからないことがあったらなんでも聞いてね。」


流石小さくてカワイイ子好きな(ロリコンの)池上。早速お話しに行ったか。


「・・ぇ?あ、はい。わかりました。」


何かめちゃビビったって感じだな。そりゃ誰でも自己紹介した直後に池上が寄ってくればビビるか。


「最後に会計、よろしく。」


最後に髪が長い1年生の子。にしても髪キレイだな~


「わかりました。会計になった秋宮 沙耶 (あきみや さや)です。中学の頃も生徒会に入っていたので、それを活かして頑張りたいです。よろしくお願いします。」


見た目お嬢様って感じだな。

中学の頃も生徒会に・・・委員長タイプか。俺とは大違い。


「これで全員自己紹介が済んだし・・・今日は解散でいっかー」


はっきり言って自己紹介が済めばやることがない。


「それじゃ、お疲れーッス」



家へ帰った俺はベッドに倒れ込み、。そのまま眠りに落ちた。


今日は色々大変だったなー・・・これらも大変そうだけど。



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