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神様と歩む悪党街道  作者: そらまめ


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真夜中の狩

本日はあと一話投稿します。

 一旦、宿屋に戻った後。ブランシェの指示により俺とルージュ。ブランシェとアルジョンテの二手に別れて、俺達を探し回っているだろうマフィアを狩ることにした。ついでに、マフィアの拠点はブランシェ組。ボスの屋敷はノワール組が襲撃して一晩で決着をつけることに決めた。


 ジブラルタルの街を黒い外套を身に纏い疾走する。俺とルージュは手当たり次第マフィアを倒していった。


「初めて戦っている姿を見たが、本当に強かったんだな。それに美しかった」

「お褒めに預かり光栄だな。しかしルージュ。口調が元に戻ってるぞ」

「それは失礼したわ。そうね。貴方の姿に、私はまだ熱に絆されているみたい」

「そうか。今宵の君もとても美しい。この下弦の月のように」


 そんなあほな話をしながらもマフィアを瞬殺して街を疾走する。


「ツーハンドか。素晴らしい武器を選んだな」

「え、これはソードカトラスではないの」

「そういう意味ではない。二つの拳銃を使い熟すやつの誉れ名だ。たぶん」

「たぶんなの。でも最高にクールね」

「クールだろ。だから、ルージュのデビューをそのソードカトラスで派手に飾ろう!」


 ボスの屋敷の門を華麗に飛び越えて、屋敷のドアを派手に蹴り破る。

 悠然と屋敷の中に足を踏み入れて、出迎えてくれたマフィン達に告げる。


「はい、カツアゲでーす」

「金も命もしのぎも、全て差し出しな!」


 ルージュの二丁のソードカトラスが派手に火を吹いた。瞬く間に敵が一掃される。しかしその無慈悲な殺戮も。赤いドレスを纏う淑女を美しく月明かりが照らすことで神聖な雰囲気に一変させる。


「あっはははは、美しい、美しいぞ。ルージュ!

 その高貴な立ち姿はまさに戦いと美の女神、そのものだ!」


 そして次々と敵を倒して、ついにはボスをルージュが一撃で仕留めた。


「最高だ、ルージュ」


 俺は彼女をやや強引に抱き寄せて唇を奪った。

 なぜかそのまま興奮して、その場で最後までしてしまった。

 互いに余韻に浸る中、屋敷を物色して屋敷を出るも、屋敷に火を放つ前にまた木の陰で身体を貪りあった。途中、なんとなく炎が舞い上がってる方が雰囲気がいいと思い火を放つ。


「ルージュ、お前との身体の相性は最高にクールだ」


 もはや何を言ってるのか自分でも分からなかったが、前の世界を含めても身体の相性が彼女とはとても良かった。


 立ったまま、何度も何度もその想いを突き上げ、彼女の愛を貪った。

 部屋に戻った後も、体の熱が収まらなかった俺はついに禁断の果実に手を出した。皆でその想いを一つに重ね、ただ互いに身を委ね激しく揺れる。それは朝を超えても続く、その盛り上がった炎は中々消えやしなかった。



 ◇


 その次の日になっても総督の件はどうしょうか。と、皆で頭を悩ませていた。


「証拠は押さえたし、スコットさんに渡して届けてもらおう」

「なんかめんどくさいし、それもいいよね」


 皆ベッドの上で裸のまま話し合っていた。


「グレースは転移魔法使えないから、三人でじゃんけんだな」

「いいかげん、私やソフィアにも教えてくれても。そうすれば」

「駄目だ。教えたら絶対仕事を放り出して遊びに来るのが目に見えてる。ということで。雪乃、アリステラ、勝負だ」


 じゃんけん、ぽん! チョキ、チョキ、パー。

 パーを出した俺が負けた。


「ユウヤ様って毎回パーですよね」

「アリス、それを言ったらダメだよ。肝心な時に負けてあげられないでしょ」

「あ、すみません。ユキノ様」


 そんな二人の会話を尻目に風呂に入って身支度を整えて、俺は一人ローマへ転移した。


 転移する前に、直接届けた方がいいか。シャルルにも久々に会いたいし。と、思い直し行き先を城に変更した。

 鼻歌混じりに王城の廊下をシャルルを探して歩いていると、暗部の人が親切にシャルルのところへ連れていってくれた。適当にノックして部屋に入ると、水色の髪の女性と執務机越しに口論していた。


「お取り込み中悪いな。これ、総督ってやつの証拠だ」


 二人が口論していようと俺には関係ないので、そばに行って机の上に証拠の書類を軽く放り投げた。


「あ、ノワール殿。これは見苦しいところを」

「え、ノワール」


 そんな事を呟いた女性の顔に視線だけを向ける。何処となく顔がシャルルに似てはいるが髪の色が違う。結果、兄妹じゃないと一瞬で判断した。


「いや、気にすんな。じゃあ、これで依頼完了な」


 その場で転移しても良かったのだが、知らない女性の前なのでやめた。踵を返して部屋を出ようとした際に、横から剣を振るわれた。それを防御シールドで受け止める。別に素手で刃を掴んでも良かったのだが、見向きもせずにシールドを瞬時に展開して止めた方がかっこいいと思ったからだ。


「待ちなさい!貴方がアリステラお姉様を」


 そう言ってゴリゴリとシールドに力を加えていた。


「止めろ、エリザ!」


 シャルルが慌てて立ち上がると、そのエルザという女を羽交締めにして止めた。


「ノワール殿、妹が無礼を。本当に済まない」

「仔犬の戯れに一々怒ったりしないさ。気にするな」


 その場から立ち去ろうと一歩踏み出すと、仔犬がまた吠えた。


「私と、お姉様を掛けて勝負なさい!」


 顔だけをシャルルに向けて残念な目をした。


「なあ、馬鹿なのか。それとも阿呆なのか、そいつは。勝手にアリステラを掛けれるほど、そいつは親しいのか」


 俺は水色の髪の女の顎を手で無理やりクイッとあげるとこう脅した。


「俺のアリステラを勝手に物扱いするな。殺すぞ、テメェ」


 余程恐ろしかったのか涙目になって震えていた。そんな女の顎を横に払う。


「次はない。シャルル共々殺す」


 二人の目の前で転移魔法を使用して、一旦屋敷に戻った。


いつも読んでいただきありがとうございます。

評価やいいね。なども是非、よろしくお願いします。

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