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神様と歩む悪党街道  作者: そらまめ


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結果よし

本日、あと一話投稿します。

 なぜか俺は土下座で雪乃に怒られていた。

 それもアリステラや知らない色気たっぷりのお姉さんと、かわいいロリっ子の前で。


「なんで一人で行ったの。なんで自分だけスッキリ解消してずるいじゃない!」


 スッキリ解消って。確かにそうだけどさぁ。なんか違くね。


「ちょっと、聞いてるの。ちゃんと聞いてる!」


 うーん、今夜の雪乃はヒステリックさんだな。


「怒ってる雪乃もかわいいね」


 なので褒めてみる。


「そう? もう、悠哉くんたらぁ」

「雪乃様、ちょろ過ぎです」


 勝ったと思ったら、思わぬところから邪魔が入った。


「うほん。ちょろくないわ。ちょっと嬉しくなっただけ」

「俺はそんな雪乃が愛おしく思うよ」

「もう、悠哉くんたらぁ。私も大好きだよ」


 ふっ、勝ったな。

 俺が一人お楽しみ女に負ける訳がないんだよ、あっはははは!


「それで雪乃、そちらの色っぽいお姉さんとロリっ子は誰?」

「え、あああ、悠哉くんが助けた人だよ。どう、見違えたでしょ」


 いや、まるっきり別人だし。


「悠哉様。助けていただいて、ありがとうございます」

「お兄ちゃん、ありがと」


 色っぽいお姉さんは上品に。ロリっ子はかわいく頭を下げていた。


「礼には及ばない。当然のことをしただけだよ」


 そう言って俺はロリっ子の頭を撫でると、嬉しそうに目を細めた。

 そのかわいい姿を見て、何かの属性が俺の中で発現した。


『ユニークスキル、ロリっ子の守護者を獲得しました』


 そんな声が聞こえた気がした。


「それでこの人達、どうすんの?」


 俺は素直な疑問を雪乃に確かめた。


「え、連れてきたのは悠哉くんでしょ。私に聞かれても」

「じゃあ、本人達が良ければメイドさんとして雇う?」

「だっ駄目です! 住み込みは駄目です、教育に悪いです!」


 なぜかアリステラがロリっ子を守るように立ち塞がった。


「それなら他の部屋を借りればいいだろ。なんならアリステラも別の部屋を借りればいいよ」

「私のことは放っておいてください!」


 ん、あれほど一人で悶々してたくせに。


「一人で部屋を借りた方がよくないか。欲求不満も溜まっているみたいだし、さっさと彼氏でもつくって部屋に連れ込めよ」

「私は欲求不満じゃありません!」


 まったく最近すぐにムキになって。欲求不満の盛りのついた猫はこれだから駄目なんだよな。


「な、なんですか。そんな哀れな目で、私を見るのはやめてください!」


 アリステラは膝から崩れ落ちて顔を手で覆ってシクシクと泣き出した。

 そんなアリステラの肩を雪乃は優しく叩いて慰めていた。


 なんか居たたまれない気持ちになった俺は下に降りて親子の部屋を借りにいくことにした。



 ◇


 後日、俺が潰した奴等はスラム街の顔役的な存在だったことが判明した。そいつらはスラム街のかわいい子供などを娼館に売ったり、そういった趣味の奴に奴隷として販売していたらしい。それは商品になりそうな大人も同じだった。所謂、人身売買ブローカーといったところだろう。問答無用で叩き潰して正解だった。


 そして、助けたあの親子は他国の貴族だった。

 なんでも、割と有名な貴族だったらしいが権力争いに敗れて夫は暗殺。夫人と一人娘はなんとか逃げ延びて半年前にこの王都までたどり着いたらしい。


 人生は世知辛い。


 まあ、俺も転生して二ヶ月くらいになるのか。

 最初は嫌だったし、雪乃にもムカついたけど、今はそれなりに楽しい。それにずいぶんと賑やかになった。


「悠哉様、どうぞ」


 色っぽいお姉さんことマチルダさんがお茶を淹れてくれた。

 お礼を言ってお茶を飲んだ。


「とても美味しい」


 やはり高貴な貴族はお茶を淹れるのが上手いんだな。

 あれっ? アリステラも貴族だよな。

 その割に下手じゃね。なんか礼儀作法も堅苦しいし、だいぶマシになったけど融通は聞かないし。まともなのは、あのあざとい仕草くらいか。


 つい、おかしくなって一人で笑ってしまった。


「どうかなされましたか」

「いや、少し思い出してな」


 気分を仕事モードに切り替える。

 目の前には書類の山。さっぱりわからないのでサインするだけなのだが、なぜか減らない。


「あの、ここの計算間違っていますね」


 この瞬間、俺の有能な秘書が誕生した。

 マチルダはメイドから秘書へジョブチェンジした。


「よし、他の書類も確認してもらってもいいか」

「はい、お任せください」


 後日、マチルダ専用の机も設置し、だいぶ仕事が早く片付き、そして楽になった。

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