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とにかく逃げた。考えは夜になると終わるかもしれないと思った。理由はこうだ。影は夜になると完全に見えなくなる。だからあの影も消えると思った。だが、問題はその次の日だ。また現れるかもしれない。
だが、もう勘に頼るしかなかった。とにかく逃げた。原っぱの中では忍座のほうが速い。だから逃げていればいいはずだ。だが、もちろん忍座も人間だ、疲れる。「どうしたら…」ちょうどその時、影が見えた。今度は銃を手に持っている。だが、真っ黒だった。影で作られているように見える。「は?」打ってくるのに銃弾が透き通っていく。というか銃弾が見えない。当たった感じもしない。まるで銃から出た瞬間に消えているかのようだ。
これは第八件だった。2つは光に充てることができても2つ目は光に当たると消えてしまう。だから銃弾を発砲できないということだ。
だが、すぐにその考えは帰られた。銃弾が目の前を通っていった。目に見えた。一瞬だったが、頬にかすり傷ができた。影の手には銃がない。あの影は銃から銃弾を打ち、すぐに銃を消したのだ。だから銃弾がメインのものになり、光に当たってもよくなってしまった。
慌ててその場を去った。今度は自分の部屋に入り、すべての窓を閉め、カーテンを閉じた。ちょうど太陽が雲に隠されたときだったのでその部屋は暗くなった。まだ見えるがほぼ見えないほどだ。
「はあ、はあ、はあ」息が荒い。体の限界が来たようだ。それから数分経ったが影はおってこなかった。いったいどうしてかはわからない。周りを見るとさっきの化け物らしき生き物はいなかった。
窓から外を恐る恐ると見た。そこには普通の町が見えた。「殺気の生き物は何だったんだ…」とつぶやいたとたんに黒い何かが現れた。目の前に何か黒いものが現れた。本能的に地面へたたきつけ、動けなくした。
「いてて…なんだよ」そこには小四郎がいた。「せっかく見舞いに来てやったのに」忍座は飛びのいた。「どういうことだ」小四郎は電気をつけた。その部屋はまた明るくなり、影も見えるようになった。「お前はもう死んでいる」彼は告げた。忍座は冗談だと思っただ、小四郎の目を見ると本当だと分かった。「どういうことだ、ちゃんとここにいるじゃないか」だが、彼は首を振った。「お前は死んだ。どんなことがあったとしてもその現実は覆せない。俺がお前を見ることができるのは俺が半分死んでいるからだ。さっきの影を見ただろ?あいつはお前を地獄へ引きずりおろそうとしている。そしてついさっき、あきらめて帰っていた。ここにいる人たちは一人もお前のことを見えない。一度死んだ者にしかな。そしてお前は地国にいる。お前はここで一生いるつもりなのか?」彼はカーテンを開け、外を見た。「もしもお前が生きていれば今頃大騒ぎだ。一人の男が俊足で駆け回っていたとな、そしてその後ろからは黒い何かが追っていたと」確かにそうだ。普通なら大騒ぎになる。なのに町は静かだ。「お前は3つの選択肢しかない。1つはここで一生過ごすこと。だが、誰とも話せない。2つ目は天国に行く。3つ目は地獄に行く。それしかお前の選択肢としてはない」忍座は少し考えてから真面目な顔で答えた。
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