表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忍部  作者: 上鍵心之輔
53/61

53

「…」忍差はベッドに横たわっていた。ゴロゴロと回っていたりすると、猫が家の中に入ってきた。

普通なら忍差を見て逃げ出していく。どの動物もそうだ。なぜか忍差を恐れ、逃げる。

だが、この子猫は違った。体中が黒色、尻尾はなぜか3つに分かれていた。「ニャー」その猫は彼女に近寄った。警戒する表情もない。ただ、銀色に光る眼が彼女を眺めているだけだ。

背中を撫でるとゴロゴロと背中を鳴らした。気持ちよさそうだ。彼女の顔も緩んだ。その猫は不思議だった。まるで普通の猫とは違う、何かを持っているかのように。

突然と猫は立ち上がり、駆け出した。「ニャー」その猫はついて来いというように窓まで駆け出していくと、彼女を眺めた。

彼女もわかったらしく、ついていくことにした。正解の判断だったかもしれないし、不正解の判断だったかもしれない。だが、彼女にはわからなかった。ただ、この猫を信じるしかなかった。

「いったいどこに行くの」だが、答えが返ってくるはずもない。相手は猫だ。だが、少しほかの猫とは違うところもある。一つは尻尾が3つあるということだが、もう一つある。

地形移動速度が普通の猫並ではないということだ。少しでも気を抜けば見失ってしまいそうなほどだ。彼女は必死になって追った。彼女が止まった場所は一つの岩だ。だが、普通の岩ではない。

まるで光が当たっていないかのような石だった。色がない石、あるいは黒よりも黒い黒色だ。「これは…」私は目を疑った。それを眺めていると首寄りしたが動かなくなる。恐怖だ。彼女は目をそらした。

「これはまるで…」この経験は昔に模した。ある男を見たとたんに体が動かなかった。隙だらけなのにどの攻撃も当たらない気がした。あの時と全く同じ恐怖だ。

命のない岩、隙だらけ。なのになぜか攻撃が当たらない気がした。攻撃をしても無意味な気がした。すると、猫が岩に飛び込んだ。「これは…」彼女は目を疑った。

猫が岩の中に消えていった。「これは…」私も手を入れてみると何かの空間が中にあった。どうやらこの岩は本当の物体じゃないようだ。厳格か何かだろう。だから攻撃も当たらないし、光もはじかなかったのだろう。本当には存在しない岩なのだから。

顔を中に入れてみると、大きな空間があった。そこには広場があり、いろいろな生き物が遊びまわっている。だが、少し厳格化と思ったのはその遊びまわっている生き物だ。普通の世界に存在するはずのない天狗やお化け、河童などがいた。

私は気が付くと足を滑らせ、不思議な世界に転げ込んでしまった。すると、前にはあの猫がいた。だが、その横には少年がいた。「彼女か」その少年は長袖長ズボン、髪はきっちりとしていて然りも小野田とすぐにわかる。メガネはかけていなかった。「そうか…」彼はしゃがんでいて、猫と話しているように見えた。「了解した」

彼は忍差を見た。「ここに無理やり連れてきてすまなかったね、少し話がしたくて連れてきた。そこまで時間はかからないので付き合っていただけるだろうか」彼は彼女を見た。

鋭い目だ。隙が一つも見当たらない。彼女はうなずいた。「すまないね」彼は少年と思えない話し方でもう一度誤った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ