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「確かに方法はある。だが、その方法にはある悪い意味がある。それは…私を倒してみなさい」彼はついに目を開けた。
目は普通の目だった。何の変哲もない普通の目。だが、その目からはめらめらと波が漂ってきた。見ているだけで目が痛みそうなほどの狂暴な目が。
「こいつ…ただ者じゃないな」忍座先生が目を細めていた。「彼女を取り戻したいのなら私を倒しなさい」声は優しそうだが、3人は油断させるために行っているのだと受け取った。
「行くぞ」金木と忍差は頷き、3人は分かれた。3人はある有利にしてくれそうな方法があった。回り込みだ。忍座先生が前から突っ込み、金木と忍差が横から殴りかかる。これを忍座先生に集中させることさえできれば2人が両腰に大ダメージをくらわすことができる。
「僕から始めさせてもらうよ」気を引くために忍座先生は戦い中にも話していた。さすがの運動力だ。「でもなぜ君は助けるんだろうね、小四郎」忍座先生はにやりと笑った。「なぜそれをッ」突然お坊さんは目つきが変わった。「知ってるさ。君、小四郎でしょ。結構いい変装だけど。でもさ、やっぱりばれるでしょ。こんなことができるのは…まあ死神じゃないといけないかもしれないけど。左に62度、斜め上にいるのは分かってるよ。そろそろこそこそせずに出てきたらどうだい?死神」後ろを見ずに彼は分かった。カンでだ。「なぜわかった」とても低い声が空中から聞こえてきた。「簡単だよ、カンだ」彼はかっこよく言ったが、周りは意味を分かっていなかった。「カン…だと?」死神だが出てきた。思った通り、鎌を持っていて、体は骨だけだ。そして頭から下まで黒い敗れたフード着きマントをかぶっていた。「まあ考えたら少しわかっただけなんだけどね。別に僕は魔法使いでもないし、人の心を読むことなんてできっこないよ。僕がしたのはただの予想、あるいは勘を頼りにしただけさ」彼は片足を少し横にずらした。
「それじゃあ、あの条件を取らせてもらうよ」
ちょうどその時、横では忍差と金木が経っていた。前に出ることも後ろに下がることもない、2人が。「これは…」2人はいったいどうしたらいいのかわかっていなかった。突然死神が出て着たり小四郎がお坊さんに変装していたり。あまりにもごちゃごちゃ過ぎたからだ。
「まあ、見ていればいいだろう」2人はそこで立ちすくんでいた。戦いを見物しながら。
「なかなかやるね、死神さんも」忍座先生は全くの無傷で立っていた。死神をからかっているかのような言い方だ。「お前こそなかなかやるな」いったい何を考えているのかもわからないが、いらいらしているのは声からして分かった。「それじゃあもっと頑張ってみ・て・よ」ついに怒りの糸が切れたらしく、死神がも突進してきた。「遅い」死の神なはずだがなぜか忍座先生に先を越されていた。「ねえ、もしかして…」忍座先生は真剣だった。「死神、本気を出していないだろ」彼は死神をにらみつけた。「ッ…」死神は黙った。「本気出せよ、これじゃあ俺が神をいじめてるみたいじゃないか」忍座先生は死神に突進した。「できないのなら…お前がするまで叩き潰してやる」忍座先生はとても狂暴な目で死神をにらみつけた。
「これはいったいどうしたらいいのやら…」小四郎もわけわからない状態に落ちいていた。「とりあえず…」彼はポップコーンをどこからともなくマジックのように取り出した。
見物するか




