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世界一の…サラリーマン?殺人者?
「私ですか?私は…通りすがりのサラリーマンです」その人は言った。
サ、サラリーマン… 金木は歯を食いしばった。もしかしては的かもしれない。しかし…彼は勝てないのが分かる。忍座先生が戦っていても向こうは目を閉じたまま倒せるかもしれない。そのぐらい彼の目つきは鋭かった。
普通の人にはわからないが、色々な強さの人を見てきた金木にはわかった。彼は優しそうな眼付きだが、少しも隙が無い。
「…」それは忍差もわかったらしく、彼をにらんだまま動かなかった。「お前は何をしに来た」さっきまでノリノリにいたのに今は目つきが怖かった。
「そんなにも怖い目で見られたら…」引いちゃうな とか言うのかと思いきや、全く違った。「やる気が出ちゃうな」カナデは倒そうと一歩前に進むと、固まった。彼の心には1つだけあった。
勝てない。本気でやられれば殺される。 そういう風に心の中に出てきた。そういう心が出てきたのはサラリーマンがこっちを見てきたときだった。「動かれると困るな。把握がしずらくなる」彼の目はにこやかだった。しかし、少しもすきがない。彼の見えていない方向から突撃しても見つかると思う。
それから数分沈黙だった。誰一人動くことができなかった。そこへ、ガラスが壊れる音がした。「来たか…」サラリーマンがいうと、金木は割れたガラスの向こうを見上げた。そこには2人の男性がいた。1人は何か双眼鏡でこっちを見ていて、もう一人はライフルを手に持っていた。多分スナイパーだろう。
彼は1回手を振っただけなのに台風のような風が起こった。そのせいで金木達は何も見えなくなり、スナイパーたちも彼を見失ってしまった。
「ゴホゴホッ」金木と忍差はせきごみながらさっきまでサラリーマンがいた場所を見た。埃のせいで目が少ししか開けれなかったが、彼がいなかったのは分かった。
跡形もなく晴れは消えたのだ。
そのあと少しするとさっきいた2人のスナイパーと出会った。
「ちょっといいかな」巣内パオの一人言った。金木が見れば双眼鏡で見ていた方だと思った。「どうしました?」忍差がいた。皆はさっき起きたことで戦う気を完全になくしていた。「さっきいた人はどこに行ったか分かるか?」
さっきいたサラリーマンのことだろう。「彼?」忍座先生は全く知らなかった。あのサラリマンのことを。「そういえば彼がいた時は先生、気を失っていたわね。でも消えてしまったわ。跡形もなく」忍差はぼーっとしている忍座先生をにらんでから答えた。「でも彼は何かしたんですか…?」金木は興味津々だった。
「彼は無名で何も証明できないが、警部の中ではこう呼んでいる。『サラリー殺し』と。彼は世界でも信じられないような身体能力を持っていて、銃でもよけることができる。彼のあだ名はサラリーマン殺しの縮小版だけど、実際にはサラリーマンを殺すのではない。彼は誰でも殺す…ヘクシゴンというグループの一人だった、はずなんだ。彼は何かの理由で追い出され、怒りのせいで狂暴になり、24時間活発になってしまった。彼の目的はヘクシゴンに仕返しをすることだ。だが、少し前にシャドウキラーが始末してしまった。だから彼の目的が変わったのだと思う。彼の殺しスタイルも変わってしまった。彼は強い人たちに目を付け始めた。彼は多分君たちに目をつけてしまったのだろう。彼はいつも目を付けた人は必ず死んでしまう。何をしても無駄なのだが、警察はできるだけたくさんの護衛を渡す。しかし彼は保衛のど真ん中をトコトコと歩いていき、たくさんの前で目的人物を殺す。それがずっと続いている。声員一人に聞いたところ、彼が近くに来ると誰一人動くことができなくなる。彼の目つきや動き方ですべての人が固まってしまうのだ。だからすべての裁判管は死刑にした。だが、捕まえることも不可能になるとどうすればいいのかわからない。だから世界中からスナイパーや殺し屋を雇ったのだ。その中にはシャドウキラーも入っている。彼らは一度だけ助けが必要だからだ。この一回だけは…」
警察が何一つできない。




