19
「ぺちゃぺちゃトークは終わりにしてもらいたいな」サイボークは自信満々の顔で話を取りらした。まあどうせ終わっていたが。
「それよりそろそろ…」忍座先生は一瞬でサイボークの前に行った。「な!?」今までの忍座先生は早かったが、このスピードはけた違いだった。多分時速700キロ(700㎞/h)ほどはいっているだろう。(細かく言うと、秒速5.834(5.834㎞/s)だ)
サイボークはさっきの自信満々が嘘だったかのように恐怖を感じていた。反応できず、片手をやられてしまい、片手が空高くふっ飛んだ。
「警戒が緩んでますよ」そういっている忍座先生は、どこにもいなかった。目に燃えないからだ。1秒っつと、地面や壁を何十回も蹴っているからだ。
「せ、先生…」金木と忍差は観世園に凍り付いていた。彼ら2人でも、最高速度250キロ(250km/h)ほどだろう。(細かく言うと、秒速2.0834(2.0834km/s)だ)どうやったらそこまで行くことができるのかは、誰もわからなかった。
「何が起きている」博に話しかけられたが、2人の耳には届かなかった。
「それではさようなら」忍座先生は、1つだけサイボークの胸にパンチを入れると、かたい鉄が砕け、クリスタルがみえた。すると、最後の言葉というように、何かを言っていた。
「…」砕けると、サイボークは体がばらばらになった。どうやら動きを封じたらしい。
「先生…」忍差は最後に言っていたことが最後が興味に思い、先生に話しかけた。
「ん?忍差か。どうした?」先生はいつもの先生に戻った。
「最後に言っていた言葉、いったい何だったんですか?」すると、急に忍座先生は黙り込んだ。
「後で言うよ」そういうと、忍座先生は屋上まで飛んで行った。
「…」先生は、いつもの先生とは違う気がした。しかし、聞く間もなかった。
2人が戻ると、岡名が鳴いて迎えてくれた。「生きててよかったー」しかし、博はあることで悩んでいた。
「博ー、どうした?」岡名に言われ、我に返ったらしい。「いや、あの時にふっ飛ばされたサイボークはどうしたのかということを考えていたんだ」
「そういえば…」金木は、またもや猛スピードで外に出ると、壁を伝って駆け上がりだした。屋上に着くと、忍座先生がいた。
「先生!」金木は壁を登るために足を早く動かしたため、疲れていたので、声も今までより大きくなっていた。
「あのサイボークはどうしますか」金木はふっ飛ばされたサイボークのことを話していた。
「ほっとけ」「え?」「ほっとけ」何度聞いても、同じ言葉だった。「ほっとけ」先生はいつものような明るい先生ではなくなっていた。
そこへ、忍差が上に上がってきた。忍差は、色々なものを使い上がってきたのか、金木ほどは疲れていなかった。
金木が降りようとしたとき、忍座先生は止めた。「あの時に彼が言ったことは…」忍座先生はくるりと回ると、完全に変わっていた。
上には上がいたか。絶対に勝ってくれ。
忍座先生は…怒りに包まれていた。黒く赤い炎の怒りに。




