②解答
煙霧が改めて事件の状況を整理した。
「まず被害者の死亡推定時刻は午前2時半。容疑者は現場から最短ルートでも90km離れた場所に居たが、容疑者のアリバイが無かったのは午前2時から午後3時の一時間だけ。これでは往復できない。」
「と、思うでしょう?」
チャンは意気揚々と応じた。煙霧は少し苛立つ。
「もったいぶらずどんなトリックを使ったのか教えて下さい!」
「簡単な頭の体操ですよ。犯人は車をMAXスピード、つまり時速180kmで車を走行させたんです。ただそれだけですよ。」
「ひょ?」
「田舎の深夜2時~3時なんて人も車も居ないでしょう?だから信号も全て無視して、メーター限界の180kmでフル走行すれば1時間で90kmの道のりを往復できますよ。」
「たったそれだけのことだったのですか?」
「はい。」
「たしかにナゾナゾみたいだ…。盲点を突かれた。」
煙霧はあっけに取られている。チャンが最後にダメ押しした。
「車を調べてみて下さい。180kmで1時間も走行したのですから、何か痕跡が残っているでしょう。」
「はい。さっそく調べて参ります!」
こうして天之介の車を詳しく検査に出した結果、あきらかにあり得ないスピードで走行した痕跡が数々見つかった。こうして天之介は観念して自白し事件は解決した。
チャンは髪を掻き揚げて読者に問うた。
「皆さんどうです?このナゾナゾは解けましたでしょうか?頭の体操になりました?」
トリックと言うよりナゾナゾ、というお話でした。




