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読者への挑戦状  作者: かん天の助
1/2

①出題

 かん天之介てんのすけは、車で先輩の家に向かい、そこで深夜12時から友達4人と生配信でゲーム実況を開始した。その後午前2時少し前に配信を一時中断し、1時間ちょっと仮眠をとって午前3時ちょいすぎから再びゲーム実況の配信を開始した。

 事件はその間に起こった!


「被害者の状態は?」


 ベテラン警部・煙霧えんむ素日すびは今日起きた人妻殺人事件の捜査を開始していた。殺されたのはすが無加護むかご。天之介の妻だ。部下の赤座あかざ寛雄かんゆうが答えた。


「寝ている所をロープで首を絞められており首には明らかに掻きむしった形跡がある為、間違いなく殺人です。」

「死亡推定時刻は?」

「今日の午前2時半頃です。」

「第一発見者は?」

「夫の菅天之介さんです。」

「天之介氏のアリバイは?」

「はい、裏が取れています。先輩の家でゲーム実況の生配信をしていたそうです。」

「じゃあアリバイは完璧なのか?」

「ところが、実は午前2時~午前3時までの間はゲームを一旦止めて仮眠をとっていたそうです。」

「じゃあ、アリバイはないんじゃないか!」

「ところがどっこい、そうじゃありません。なんでも天之介さんの家は先輩の家から最短ルートを通っても90kmも離れた場所にありました。」

「それじゃあ往復できないじゃないか!」

「はい、間に合いません。」

「ちなみに天之介氏に動機はないのか?」

「大ありですよ!夫妻には8歳の子どもが一人おりますが、天之介さんの子ではない事が最近判明しました。また、無加護さんには多額の保険金が掛けられており、その保険金に加入したのは、息子さんが実子じゃない事が判明した後でした。」

「他に無加護氏に恨みを持ちそうな人物は?」

「それが全くと言っていいほど恨みを買うような人物ではありませんでした。お子さんの実の父親も亡くなっていましたし。」

「外部から誰か侵入した形跡は?」

「ありませんでした。天之介さんは『帰ったら鍵が開いていた。妻がかけ忘れたのだろう』と言っていました。」

「ますます怪しいな。」

「はい。被疑者は一人だけです。」

「どう考えても黒なんだが。彼にはアリバイがある。」


 捜査一課は天之介のアリバイを崩そうと必死に調査した。しかし、天之介のアリバイは一向に崩せなかった。

 煙霧はため息をついた。


「お手上げだ~!」

「こうなったら、例の女に頼るしかありませんね!」

「そうだな。」


 赤座と煙霧は2人で探偵事務所に向かった。そこには足元まである真っ赤な長い髪の美女が待っていた。その美女の名は、ラン・ネー・チャンである。


「また何か御用でしょうか?」

「“また”は余計です!」


 煙霧は少し怒ったように言った。が、冷静になって赤座と事件のあらましを説明した。


「被疑者は、現場から最短ルートを通っても90kmある場所に居た。被疑者のアリバイがない時間は1時間だけ。これではとても往復できません!」

「無論、被疑者は自家用飛行機なども所持しておらず車以外の方法で移動した可能性はありません。そもそも犯行現場も被疑者が居た場所も辺鄙な所で空港や駅もありませんし、バスも通って居ません。」

「監視カメラも調べようとしましたが、現場から被害者の居た場所までは辺境の地とも言えるド田舎で、監視カメラなど殆どない上、監視カメラがあったとしても旧式の古い監視カメラで、夜間は電源を付けていない物しかありませんでした。ド田舎の深夜なので当然人通りもなく目撃者も皆無です。」


 さらに煙霧が続ける。


「しかし、被疑者は一人しか出てこないのです。彼がどのようなトリックを使ったのか全く分かりません。この謎を解く為に、この殺人事件調査の依頼をお受けして頂けないでしょうか?」

「その必要はありませんわ。」


 チャンは長い髪の毛を掻き揚げながらそう豪語した。煙霧は驚愕した。


「まさか彼が使ったトリックがもう分かったのですか?!」

「トリックって言うか、ナゾナゾみたいなものですね。」


 さぁ、あなたはこの謎(IQクイズ)の答えが分かったであろうか?警部達と一緒に考えてみよう。

 後半へ続く。

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