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テーマ詩集:レストラン

エビフライ

作者: 歌川 詩季

 タルタルソース好きなんですけど。

 チキン南蛮とエビフライくらいしか、あんまり使わないのかな?


 あ、ソースやケチャップで食べるのも好きですよ。

 レモンや、塩胡椒だけもいいですね。

 首をはねられても 手脚をもがれても

 赤き鎧をはぎとられても

 そんな絶体絶命こそが 新たな始まり

 金色(こんじき)の衣を(まと)って蘇る


 とはいえ そのための試練はさらに辛く

 待ちうけるのは灼熱の鍋 幾難去ってまた一難

 それでも 煮えたぎる油に負けるなよ

 残された尻尾を尖らせろ



 亡霊騎士じゃない 女神像でもない

 裸の王様なんてとんでもない

 そんな荒唐無稽どころか ありふれた設定

 金色(こんじき)の衣に包まれ現れる


 とはいえ そのための関門はさらに過酷

 最後にひかえてるのは銀色の鍋 火に注がれた油

 それでも 灼熱の責めにくじけるな

 残された尻尾は丸めずに



 避けては進めぬ冒険を終え

 凱旋を果たした勇者が ほとぼりを落ち着けるように

 揚がりきった金色(こんじき)の身を 白皿に横たえよ

 疲れた名も無き英雄が (わら)のベッドで休むように

 緑の(せん)切りが敷かれた 平皿に横たわれ

 キャベツのくだりがなければ。

 タイトル、エビ天でもよくなっちゃいますね。

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