表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/30

四節 「出会い」

とうとうです

 出会いとは、本当に奇跡の賜物だろうか。

 それとも神様のいたずらだろうか。

 私はいまだにそれがわからない。

 


 次の日、私は泊まるホテルをどこにしようかなあと街をぷらぷら移動していた。

 ホテルの宿泊代にもキセキが使える。

 私のポイント累計からして毎日泊まっても余裕でポイントは残る。

 毎日、違うホテルで泊まるのもいいかなとか高級ホテルに泊まろうかなとワクワクしていた。

 その時に、たまたま男の人とすれ違った。

 あとから思うに、私たちは出会う運命だったんだと思う。

 目的は違うけど、こんなにも広い日本の中で、同じ時に相手を意識した。そして、出会うことができたのだから。

 背はかなり高く、短髪のツーブロックの髪型をしている。

 目が少しつり目だ。

 でも、そんなことより私には気になることがあった。 


「なんで、累計ポイントが0なの?」


 私は突然話しかけてた。 

 まるでばったり知り合いに出会ったときのように話しかけた。

 

「何でって言われても…」


 彼は頭をかき、少し困っていた。

 そこで、私はまたやってしまったと思った。

 いきなり知らない人から話しかけられたらびっくりするのも当たり前だ。

 だから、まずは名前を名乗った。


「はじめまして

私は桃江 花蓮です」


 それでも彼は、まだ警戒している。

 でも、私は話すことをやめなかった。


「あっ、キセキ貯めなきゃダメだよ!

 貯め方わかる?

 教えてあげようか」


 なぜ貯めなきゃダメなのかと言われると、うまく答えられないけど。

 本当はそんな風には思っていない。

 でもキセキについては、誰もが関心あると私は思っている。

 ただ注目してもらうにはいい話題だからそう話した。

 

 「別に。

 なぜか貯めたくないから」


 私はびっくりした。

 そんな風に考える人に今まで出会ったことがなかった。

 みんなポイントに貯めるに必死な人ばかりだった。 

 それはそれは見ていて、かわいそうになるぐらい必死だ。

 私はその瞬間、自分でも驚くぐらい彼のことを面白いと思った。

 だから、こう話しかけた。


「ねぇ、もっとあなたのこと教えてよ」

 

お読み頂きありがとうございます。


これからは2人の話になってきます

次回もお楽しみにー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ