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覇王輝夜のきまぐれな日常  作者: チーフ
7/10

きまぐれ覇王7話

手に入れた土地を見に行く前に昼食を取るため宿屋{またたびの木}に寄ったカグヤがスパイシーな香りに気づいた。


「ほう、この辺りにもカレーがあるのか」


「ああ、カグヤちゃんお帰り、今ちょうどレンド特製カレーが出来たところさ、食べていくだろ?」


「うむ、貰おう」


「はいよ~、カレーライス一丁!」


女将であるシーラの明るい声が響く、しばらくしてカレーが運ばれてきた。


「お待ちどう様、ちょっと辛いけど美味しいよ」


カグヤの前に置かれたカレーライスは食欲を刺激する良い香りが立ち上っている。


「ではいただこう、俺の評価は厳しいぞ」


スプーン片手に宣言をしてモグモグとカレーライスを食べ始めた。


「お~い、かぐやんの大事なカムイが帰ったきたで~」


「・・・・・こんな辛いもんが食えるか!」


カムイの顔面に皿ごと投げつけた!


「熱い!辛い!沁みる!何!?なんなん!?」


「あ~・・・ちと辛かったかね?慣れたらこの辛さが癖になるんだけどね~」


「じゃあこっちの新作パン料理を試してくれないか?」


奥から主人兼料理人のレンドが卵焼きとレタスをパンに挟んだ料理を持って現れた。


「ふむ?・・・・モグモグモグ・・・・美味しくない、パン料理の腕前はまだまだだな」


「はははっ正直に言ってくれて嬉しいよ、本当に世辞は言わないんだな」


カグヤの足元ではゴロゴロゴロゴロとカムイが転がっている。


「わいの事は無視かい!?」


ぶつぶつ文句を言いながらもカムイは置いてある水瓶で顔を洗う。


「言っとくけどかぐやんはどんなに美味しい料理でも辛かったり嫌いな物が入ってたら投げ捨てるから要注意やで、一体何人の料理人が泣かされてきた事か」


「心のままに生きるという事は大事な事だな」


「わいにその料理を投げつけんかったらな!!!」


何故か毎回、被害にあうのはカムイである。


「さてカムイ、俺の住居を作りにいくぞ」


「へ?わいまだ昼飯くうてへんで?」


「俺は食ったぞ」


「・・・・・・さいですか~、んじゃいきまひょか~」


「あらカグヤちゃん、もう家買ったのかい?昨日の口ぶりじゃしばらく時間がかかるみたいな感じだったけど」


「ある程度の大きさの土地を考えてたから時間が掛かると思ってたのだがちょうど良い所に無人の一画を見つけてな、その辺りの土地を丸ごと手に入れた、この目の前の道路挟んで反対側の集団住宅地だな」


「ああ、あの貴族が住民に立ち退きを迫ったあげく途中でほっぽり出した土地かい?結局なんだったんだろうね~、貴族の我侭にはまいっちゃうよ」


「まぁ適当に店作って適当にマジックアイテム売るから気が向いたら買いにこい」


「超適当やな・・・」


「ぜひ行かせてもらうよ、営業楽しみに待ってるからね」


「料理に使えるようなマジックアイテムがあれば嬉しいな」


猫夫婦の2人はカグヤのアイテムショップ開店を楽しみにしてくれてるみたいだ。







「で?こっからどないするんや」


無人の木造家屋が立ち並ぶカグヤが購入した土地にやってきた。


「ぶっ飛ばしてもいいけど破片がそこらじゅうに散らばるから迷惑になるで?」


「んなもん、知った事じゃねえがぶっ飛ばしても綺麗になるわけじゃねえ、仕方ないから自分でやるとするか・・・消滅、創造」


カグヤが腕を一振りすると数多く立ち並ぶ家屋が全て消滅した、その後に綺麗な芝生の大地が現れた。


「かぐやん、やるな~ここやったらそこら辺思いっきり気分よく走れそうや!走ってええ?」


「射撃の的にはちょうど良いかもしれんな」


「さてかぐやん!次は家やな!!ガツンと一発でかいのいこうや!!!」


勢いでごまかすカムイです、心の中で泣いてる漢のカムイです。


「創造」


カグヤが腕を一振り、一瞬光った後に現れた物は・・・宿屋{またたびの木}と同サイズの周囲を塀で囲まれた和風の屋敷であった。


「・・・・・かぐやん?わい、お城みたいなでっかい建物想像してたんやけど、えらいちっちゃいな~これだけの土地買う必要あったん?」


宿屋{またたびの木}は酒場兼宿屋の為、結構な大きさの建物ではあるが今回購入した土地の大きさに対しては20分の1以下のサイズである。


「大きかろうが小さかろうが使うスペースは変わらん、必要に応じて変えりゃいいんだよ、余分に土地を手に入れたのは気が向いた時に建物を建てる場所を確保する為だ」


「まあ、それを言うならこの屋敷はわいたちだけでも広すぎるけどな~」


「ああ、その事なら問題ない、翁達を呼ぶ事にした、面倒事はジジイ共にまかせるのが楽だからな」


「げっ!?冗談やろ?かぐやん、やめとこ~や、うっと~しゅうてしゃあないで」


「俺だって呼びたかねえが、結構色々とやっちまったからな、色々な奴が来る可能性が高い、交渉役が必要になったんだ、まぁ交渉が決裂して面倒になったら皆殺しで終わりにするんだけどな」


「まぁ最初から皆殺しよりは・・・いいんかな?あのジジイ、かぐやん至上主義やからな~相手したないな~」












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