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目的

 正しくは夢ではなかった。

 あれはこの『吸収するレミアス』が見せた幻影。

 過去の歴史であった。

「ようやく目覚めることができました」

「それで、あんたが見せたあの幻が本当だって言うなら俺は今後どうすればいいんだよ? 世界を救えばいいっていうけどどうやってだ?」

 現在は優騎はあの与えられた部屋に戻ってこのレミアスから大まかな事情を説明された。

 あの見せた世界と自分が目覚められなかった要因。

 どうやら、あの戦いで吸収した剣の大部分を使ったことで実体を取り戻すことがまたしても困難になったらしかった。

 そこで、しばし休息をとりようやく力が回復したのが先ほどだった。

 それで今に至る。

「それは神が示すので私にはわかりません主」

「わからないってお前さぁ、神の御使いかなんかなんだろう?」

「はい、ですからあなたを呼びかけるようにして私のもとに誘導をも出来ましたし神が支援してくれたおかげであなたと出会えました」

「支援?」

「あなたが入った武器屋の店の店主です」

「はぁ!?」

 素っ頓狂な声をおもわずあげ、眉間に指を押し当てる。

「待てよ、あの店主が神様って冗談だよな?」

「いいえ、冗談ではございません」

 そうならば、直接神様に殴り込めばいい話だと考える。

 だが、今日はもう遅い。

「明日、神様に殴りこみにかけるか」

「あの我が主。神に会うことは困難かと」

「なんでだよ? あの武具屋にいんだろ。だったら――」

「あの武器屋は存在しません」

 そういえばと王女の言葉を思い出す。

 彼女も武器屋はこの国に存在はしないといっていた。

「まさか、神が作った幻影だったと」

「はい。神様はわたしを我が主に合わすために策を練りあの幻影を構築させ誘導させました」

「だから、神はもうあの場所から消えてるってわけか。でもいる可能性もあるだろう?」

「いいえ、もういないでしょう。神はいいました。わたしを主に合わせたあとは自分は暗黒時代の阻止を主に任せ消えると。力のなくなった自分は必要ないと」

「力のなくなった?」

「はい。何億光年も生きた神はもう力が衰えてしまい近い間に来る今世の暗黒時代は止められないそうでしたから救世主を選定することを行ったんです」

「けっ、勝手な話だぜ。でも、その暗黒時代ってのは未だに理解できてねえ。おもにどういうことなんだよそいつは?」

「世界の終わりです」

「そいつは分かんだけどう終わるかって話で」

「人々が狂乱し戦争を始めます。そして、モンスターも狂気する時代。それが暗黒時代」

「なんでそんなのが起こるんだよ?」

「それはこの世界の一つの剣のせいです」

「一つの剣?」

「数十年に一度、目覚めては世界に狂気性の心を植え付け病のように曼させる剣『呪刻の聖剣』」

「んだよそのめんどくせえ剣」

「過去になん人もの戦士がその剣を止めるために戦い身を賭しました」

「身を賭すって死んだってか?」

「そうです。結果的に剣は壊せず封印どまりでした」

「じゃあ、なにか? その剣を探さないといけない訳ってか」

「はい。でも、剣を探すためには戦をするしかありません」

「なんでだ? 別に探すために行動すれば――」

「私の問題です」

「あ?」

 優騎はどういう意味か困惑する。

 意味がわからなすぎた。

「あんたの問題ってなんだよ?」

「私は数多くの聖剣の力をもってしなければその『呪刻の聖剣』に対抗はできません。そして封印もまたしかりです」

「そういうことか。例の過去の歴史で幾人もの聖剣使いと戦ってたのはそういう魂胆か。じゃあ、最後に殺されたあのシーンってのは呪刻の聖剣使いとの戦闘か」

 いろいろと理解できてきた。

 けど、だからといってどうすればいいかわかったわけではない。

 そもそも『聖剣』たちにそれぞれ会う必要もあるのだ。

「我が主が最初に私に吸収させた聖剣『アイスグラシエル』のおかげで行く文化力は取り戻せてますがまだ呪刻とやるには不完全です」

「それはわかった。場所はどこにいる? ほかの聖剣の場所は?」

「わかりません」

「はぁあ!? んだよ、積んでるじゃねーか。こちとら、この世界のことは何も知らねえんだぞ」

「ですから、歴代の私の使い手たちも放浪を行い幾度もの戦争を行ってきました」

「っ! そういうことかよ。じゃあ戦う人生を歩んでいずれ渡り合うわけか」

「聖剣、つまり私たちのような特殊な剣は戦場を好みます。いずれ、戦場に身を投げてれば出会います」

「‥‥はぁ‥‥ちょー、いやな人生ロードじゃねえか」

 ベットに身をあずけ横たわり天井を見上げる。

 その天井を見てると懐かしく思えるニート人生。

「くっそ、まだここに来て数日だぞ。――っんだよそれ」

 ぐちゃぐちゃになる思考を振りかぶってなにかいい案がないか考える。

「ゲーム思考で考えるとまず、この世界や過去の文献を読んでみるしかねえじゃないか。そういえば、書庫があったなこの場所」

 そう思い当たったら吉日。

 優騎は早速動き出し、廊下に出ることにするが足を止めレミアスをみた。

「そういえば、アンタがいることが白の連中にバレたら厄介なことになりそうだな」

 レミアスはこの城の中では部外者だ。

 どうもこの城の連中は部外者を嫌っていた。

 なので、優騎は思い悩む。

「くっそ、メイドに書庫のことで2点3点聞きたいけど聞きに行けないな」

「あの私のことでしたら気にせず行ってください。もしも私の存在がバレたくないのでしたらいつでも剣になれます」

「何?」

 そう言った瞬間、レミアスは剣へと変わる。

「んだよ。そんな簡単になってしまうんかい」

 優騎はそれを鞘に収めると――

「しばらくそうしていてくれ。ちっと、ゲーム攻略にかかる」

 夜は遅いがニートでゲーマーだった優騎にとっては夜こそが活動時間である。

 そのまま優騎は部屋を飛び出した。



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