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一話 八雲 紅時の朝

お久し振りです。見辛いですが、どうぞ

キィ……、カチャリ


街が寝静まる深夜、家の中から人影が出てきた。


人影は何かに怯えるかのように辺りを見回し、そして…


「ねぇ…、どこいくの?……」


-----------------------------




「くぁ……、ん!」


俺は身体を伸ばし、まだ覚醒しきっていない意識を目覚めさせようとするが…、

「…眠い。」


やはり、四時まで起きてたのは不味かった。激眠い。

今日は平日だから普通に学校がある。別に皆勤賞狙ってる訳じゃないが、俺はある事情があるためなるべく休まずに学校に行かなければならない。


眠い目を擦り自分の部屋のある二階から一階に降りると珍しいものを見た。


艶のある黒髪を長く伸ばした妖艶な雰囲気が漂う女性がエプロンを着け、キッチンで料理をしていた!?


……いや、まあ大げさに言う必要もないか。言い直そう。


朝が超絶激烈爆裂に弱いはずのうちの姉があろうことか、鼻歌混じりに普段なら俺に任せっきりにする朝食を作っていた。


?おかしいな、余計ひどくなっている気がする。多分気のせいだろう。


ズギャッ!!


「どうした?朝から化け物でも見たような顔して。もうすぐ出来るから、座ってコーヒーでも飲んで待ってろ。」


「じゃあ殴んなよ!?フライパンで!!しかも熱した!!!気絶するとこダッタワ!!!」


「なんだ?もう一発逝っとくか?」


「イエ、スミマセンデシタ。オネエサマ。」


俺、即土下座。姉、うむ、と満足そうに頷く。


この横暴なのは俺の姉である八雲やくも 紅葉もみじ。俺、八雲やくも 紅時こうじの血の繋がった姉兼保護者だ。


俺の両親は現在、海外で仕事をしているためこの家で二人暮らしをしている。


「しっかし、珍しいな。姉さんが朝からこんな動けるの。何かあった?」


俺が姉さんにそう聞くと、姉さんがムッとした顔て、


「なんだ?私が朝から朝食を作っていたら悪いのか?」


とちょっとふて腐れた風に言った。いや、そんなことないが…、…ああ、


「今日ユキさんが来るのか。それが楽しみで昨日寝れなかったと♪」


「!!!!なっ!!何故わかった!!!?アイツが仕事関係とはいえ久しぶりに二人きりで逢えるのが楽しみで徹夜でデートプランを考えていたことを!」


……いや、流石にそこまではわからなかった。目の下のクマ見つけてカマかけただけだし。つーか多分デート無理だろ。仕事だろ?ユキさん。



「大丈夫だ♪仕事の報酬だからな♪いやとは言わせないさ。言ったら、泣くから。」


…がんばれ、ユキさん。


そう、ウチの姉はこの見た目に反して恋する乙女なのである。


「またなんか失礼な事考えなかったか?紅時。」


「考えないから瞬間的に殴るの止めろよ!?」


殴られた時が跳んだぞ今!?痛みとテーブルに突っ伏した結果しか残んなかったぞ!?


「それで?今回何の仕事で来んの?ユキさん。」


「ああ、あれだ。今流行りの『悪人斬り』。」


そう、今この街では不良やヤクザを狙った切り裂き魔、通称『悪人斬り』という事件が街を賑わせてる。しかし、被害者も軽症ばかりでそれどころか強盗の現行犯を斬って捕まえさせたって噂もあるくらいだ。


「ふーん、ユキさんが動いてんだ。ってことは、アレがらみなんだ。アレ」


「アレアレ言うな。こんがらがる。…まあ、恐らくな。言っておくが…」


「わかってる。進んで関わらんよ。そんな面倒そうなこと。っと、そろそろ時間だから学校行ってくるわ。」


「ん、いってらっしゃい。車に気を付けるんだぞ。」

子供じゃないんだからと言って、俺は玄関へ向かっていった。


さて、少し寝不足だし学校着いたら屋上きょうしつで一眠りすっかな~。

いかがでしたか?

このあと少し色んなとこを修正します。

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