第23節「嵐来りて、玉子に泣く。」
俺は「ル」氏。嵐を呼ぶ男だ。
おーい。
喫茶「天」にぬるい台風28「ゴー」さんが発生しました。
「私をなんだと思っているのですか。私に回転癖はありません。回るのは観覧車と回覧板で十分です。」
俺は寿司も回って欲しい。回っていない寿司は高い。
風で飛んできて顔に張り付き、どうにも取れない。そんな奴が現れた。「鈴」。
「おいら、回ってくる天使を見たっす。」
スーパーの時間限定シールの人のことらしい。「鈴」、それは嵐の前触れだ。
争奪戦の始まりへのプロローグ。
そして、やっとの思い出掴むカツ丼弁当。だと思ったら玉子丼だったときの絶望感。
俺が給仕さんに声を掛けようとした刹那、「ゴー」さんが割り込む。
「今日の注文は私に任せてください。後悔しかさせません。」
しまった。給仕さんと話す機会を奪われた。一生の不覚。
運ばれてきたのは、デミグラスソース、肉じゃが、カレー粉、ざるうどん。ごはん。とんかつ。福神漬。
謎システム。
全部トッピングは男のロマン。迷ったら全部だ。今決めた正義。
俺は追加で味噌汁を頼む。
味噌汁はある。たぶん、ジブさんはオサムライだからな。
今日の正義は、「カツカレーうどん定食」です。
カツ・カレーうどん定食 なのか カツカレー・うどん定食なのか、カツカレーうどん・定食なのかは秘密だ。
例によって味噌汁にはメッセージカードがついて来た。
「豆知識:もやしと豆腐とお揚げの味噌汁はだいたい豆。」
確かに豆知識だ。忘れそうになるがここは喫茶店。コーヒー豆の豆知識のほうが先のような気がする。
いや、喫茶店なのにコーヒーメインとは何事だ。
第23節「嵐来りて、玉子に泣く。」ここまで




