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第17節「串活」

俺は、「ル」氏とよばれる。


お前は誰だ。


知らない人がいる。俺の知らない世界。俺を知らない世界。


でも焼き鳥があった。ハッピーだ。


須佐野さん?誰?


須佐野さんは地元で土木技師として働いているらしい。

新婦串菜さん 焼き鳥屋の娘 美容師。

8人の首を取らないと結婚できないらしい。どんな風習だ。


しまった。焼き鳥は罠だ。俺は首をとられる。

「心配しなくても良いのです。私も首を取られる予定ですから」

ゴーさん、どういうことですか。コノヒトダレデスカ。


「私が天塾を開くきっかけを作ってくれた人で、私の恩人かもしれません。」

たのむ。そこは確定させよう。


「天塾」の前身「天テラス」を終わらせた張本人ということで、危険人物フラグが立っているのだか、そろそろ慣れた。

そもそも俺は世界征服を目論んでるし、俺の中には悪の権化「サ」が眠る。そしてたまに起きる。

俺は危険人物だ。

俺は既に肉のついていない串を舐めた。


さあ、次の獲物だ。肉が8つ…俺は串刺しにされるのか。また怖くなった。


ゴーさんによると、知り合い8人を新婦の前で酔いつぶさせる風習らしい。最近じゃちょっと危険な思想だ。一杯飲んで寝たふりをすればいい酔って。

あれ…おれ…

今、ここに俺は死ぬ。そして蘇るだろう。


見事に首を取られてしまったようだ。いつの間に飲まされたんだろう。記憶があいまいまい。

私は「サ」。「サ」たんと呼ばれるの。体は「ル」心は乙女の悪女よ。

「ル」がいない今、この体は私の物。

勝負よ須佐野!

わたしはこの「ソーマハイ」で新郎に勝つ!

天テラスの講師、近江守さんをつぶしてトイレというアマノイワトに閉じ込めたこの男。

いくら懐かしくなって地元からはるばる来たとかいっっあーい。

わたすぃは舌を噛んだ。まだ負けてない。筈。


頭が痛い。みんな寝てる。毛布を掛けてくれたのは誰だろう。

ジブさん。ダウン済み。

給仕さん。寝息がかわいい。

ゴーさん。瞑想中

ミクラさん。正座のまま寝てる。

鈴。床を舐めてる。

クラさん。豪快に大の字だ。

めろん。ブーケをもってニヤついてる。夢の中だ。

俺。もう駄目だ。何故かめろんに嫉妬。「サ」?


須佐野さん、串菜さん。健在。まだ飲んでる。おめでとう。


電報「ご結婚おめでとうございました。今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。」近江守様


不採用通知みたいだ。夫妻用通知か。


第17節「串活」これまで


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