26話
「それじゃあまあ、行くとするかぁ!」
「アイシャとカザミと一緒。とても嬉しいね」
「気合いを入れてダンジョンゲートを潜ろうとしてるところ申し訳ないんですが、今回は別の方法で行きます」
今回のホワイト・インストラクター討伐には統括機関から依頼を受けた御剣家が全面的なバックアップに入ってくれている。そして移動方法だが、ボス部屋の前まで先行した影が登録済みの御剣家所属ギフターがいるのでそこに転移すると言う訳だ。
「直ぐにボス部屋の前なので一応警戒を」
「話には聞いてたが随分とまあ、便利な技能だな」
「2人ともしっかり俺に捕まってますね、じゃあ行きます。影転移」
三人同時に俺の影へと沈んでいく。次に視界が切り替わると映し出されたのは大きな鎧と大きな扉だった。
「おお!来ましたか、矢白殿」
「お疲れ様です。洞口さん」
身体全身を青い鎧に身を包んだ大男。ギルド御剣家所属のSランクギフター、洞口 陽太さん。この17番ダンジョンに単騎で潜入し最深部の5層までたどり着く事ができる猛者だ。
「では、後は頼みましたぞ!我輩の攻撃は通らないと聞いた故に!」
「はい、任されました」
「私がいる、安心だね」
「ま、ワタシ達にかかれば余裕だな」
「それは心強いですな!また地上で会いましょうぞ!」
そう言って洞口さんは脱出石、層が分かれるタイプのダンジョンからドロップするアイテムを使いダンジョンゲートの直ぐ側まで転移した。
「さて、開けるぞ。リア、カザミ」
「準備万端」
「俺も大丈夫です」
師匠が扉を押すと少しずつ中の様子が見えてくる。情報通り、三体の目標がいるがその内の一体は機械仕掛けの天使ではなく、機械仕掛けは変わらないが白い獅子のような姿をとっていた。
「行くぞ、弟子ども!!」
「私が最初、先手必勝だね」
扉が完全に開き、ホワイト・インストラクター達がこちらを視認したと同時にリアが天使タイプの敵に一瞬で肉薄する。
「戦技、ブレイバーラッシュ!」
リアの身体から金色の魔力が迸り、それが聖剣を覆うと凄まじい速度での斬撃が連続で繰り出される。
「これはバフか、流石は勇者だなぁ!カザミ!ワタシ達の腕力に補正がかかってる、一気に行くぞ!」
「行きます!!」
『ギフター、ヤシロ カザミの上位存在との交戦開始を確認。各種、称号、特殊技能の効果が発動します』
【逆天の申し子】
天の終に愛された者。
上位存在を傷つける資格を持つ。
複数の上位存在との戦闘で効果発動。
上位存在との戦闘時、全ステータスを1ランクアップ。
上位存在に対してダメージ補正(特大)
身体の損傷が甚大の場合、5分間全ステータスを1ランクアップ。
【天壊に至る器】
経験値10倍。(常時発動)
成長値10倍。(常時発動)
複数の上位存在との戦闘で追加効果発動。
上位存在を撃破した場合の経験値、成長値を更に10倍。
天壊と名の着く武器、防具装備時、専用戦技の使用可能。
すごく身体が軽い。全てのステータスがSSを超えたからか。今ならリアにも勝てる気がするけどリアの場合強力なのは技能の方だからなんとも言えないか。
ヤシロ カザミ
年齢 16
性別 男性
職業 エゴイスト
称号 イレギュラー・神狼殺し・逆天の申し子
レベル 70(MAX)
体力 SS(称号効果)
腕力 SS(称号効果)
防御力 SS(称号効果)
速さ SS+(称号効果)
魔力 SS(称号効果)
運 EX1(称号効果)
《職業技能》
【技能略奪】 LV5(MAX)
【利己主義】 LV5(MAX)
【絶対服従】 LV5(MAX)
《特殊技能》
【利己的な共鳴】【共鳴魔力】
【天壊に至る器】
【剣術適性】【神狼の魔力】
《略奪・複写技能》
【全剣術】LV5
【技能剣】LV5
【複写魔法】LV5
【影転移】LV4→LV6
【疾風歩法】LV1→LV3
【身体再生】LV5
【神狼式戦闘術】LV5
【俯瞰視点】LV2
「イレギュラー、ショダイユウシャ、タイケンノモウシゴ。カクニン。エンジェルタイプ1体の戦闘不能をカクニン。脅威度をヒキアゲマス」
称号の力で高まったステータスに身を任せ脅威的なスピードで天使に詰め寄る。獅子タイプのやつが俺たちを警戒して動かない今がチャンスだ。
「戦技、天壊の波動」
称号の力で解放された天壊の鎧の戦技、使い方はすでに確認した。効果はホワイト・インストラクターに攻撃を当てた場合に相手の能力を下げると言うもの。今もその力がオーラとなって俺の全身から剣の先を包んでいる。
「ボウギョフノウ、カイヒフノウ」
「戦技、迅雷通!!」
リアのバフと称号の力で高まったステータスの力で俺の出せる最速の薙ぎ払いを繰り出した。大したダメージではないようだが天壊の波動で相手の能力は下がる。そうすれば。
「良くやったカザミ!!後で抱きしめてやる!」
「やめてください俺が死んでしまいます!」
「戦技、フルバスター!!」
師匠の大剣技による戦技が天使を襲った。師匠はギフターの中で1番大剣の扱いが上手く、その攻撃力の高さからリアが現れるまでは世界中のギフターで最強の座に君臨していた。今放たれた戦技は単純に振り下ろしの威力を高めるものだが、師匠のレベルとあのとてつもない魔力を内包した大剣で放たれたものなら。
「エンジェルタイプの戦闘不能をカクニン、ワレワレの残数、ノコリ2、ジコキョウカをハツドウします」
「魔力の高まり、嫌な感じだね……」
「自己強化なら俺にもある!」
「カザミ!その魔力はなんだ?!」
身体再生の技能をアクティブ状態へ、神狼式戦闘術・身体強化発動。
「影転移!戦技、オーバースラッシュ!!」
影転移を使い瞬時に天使タイプの後ろを取り本来大剣でしか使えない戦技を片手剣で放つ。体力を削る代わりに威力を底上げする戦技で非常に強力だ。全剣術に感謝だな。
「エンジェルタイプ、ゼンキノ行動不能をカクニン。ジシンをセンメツモードにイコウします…………ウォォォン!!!」
なんだ?機械のような声音から本物の動物のような肉声に変わった?その上身体も少しずつ機械から赤みのある獅子の肉体へと変化していってる。
「とてつもない魔力だな。ありゃあ化け物だ、どうする?カザミ、リア」
「大丈夫だよ、アイシャ。カザミ、あれをやる」
「オーケー、リア」
肉体を変化させるホワイト・インストラクターを見つめながら俺とリアはこの戦いを終わらせるために魔力を高めていく。
「カザミと私なら、必勝。だね」
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