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19話

「この時を待ってたんだ!!!」


「イレギュラーのハンノウをカクニン」


 扉を開けきるまでもなく通れるスペースができた時点で身体強化をフルに発動して飛び出す。


「黒炎魔法・ヘルフレイムバースト!」


 俺の右手から放たれた黒炎の塊は機械仕掛けの天使にぶつかると凄い勢いで爆発する。


「イレギュラー、のキョウイドをヒキアゲマス」


 身体の所々が破損しているが目にも止まらぬ速さで再生されてしまう。そうだ、こんなものでは終わらせない。俺はお前との戦闘を楽しみ尽くすんだ。


「ハァァァァッ!!」


 左手に構えた天壊の剣で天使の右腕を狙う。天使は両腕の刃をクロスさせて防ぐが、俺のフィジカルと天壊の剣の切れ味によって両腕を斬り落とした。


「クウカンマホウ・ディメンションカッター」


 瞬間、空間が歪みわけもわからないまま俺の右腕が切り落とされる。


「ぐっ!!痛ったいなぁ!空間魔法による不可視、回避不能の斬撃か……」


 身体再生の技能が追いつかない。けど、右腕ぐらいなくたってまだまだ戦える。


「複写魔法・ディメンションカッター!!」


 膨大な魔力を込めて天使からストックした魔法を放つ。狙うは天使の首元だけどこの魔法、位置の調節が難しい。刃を放つのではなく、刃を置くイメージだから空間認識能力が求められるわけだ。


「クウカンマホウ・ディメンションホール」


「な!吸い込んだだって!?」


 機械仕掛けの天使は黒い穴を生み出すと俺の見えない斬撃をどうやってか吸い込んでしまった。


「クウカンマホウ・ディメンションボール」


「!!!ぐぁっ!??」


 不味い、直感で直撃は逃れたけど脇腹の辺りをさっきの斬撃の球体バージョンでえぐられてしまった。


「流石に出血が多いか……」


「勇者の魔法・ブレイブヒール」


「リア!助かった!」


「基本は手出ししない。危なかったら助ける。安心して楽しむと良い」


 これまでボス部屋の端っこで見ていたリアが光属性の回復魔法をかけてくれる。右腕から脇腹まで身体中の傷が完全に癒えていく。


「まだまだ行くぞ天使!!」


 技能略奪発動。


「ギノウのショウシツをカクニン。イジョウジタイハッセイ」


 成功だ。やつの技能、空間魔法と俯瞰視点の二つを奪った。空間魔法は複写魔法に統合される。早速俯瞰視点を使ってみるか。


「やっぱり空間魔法に関係のある技能か」


 【俯瞰視点】

 自らの視界にプラスして自身の周囲を上から眺める様な視界が脳内に追加される。


「面白いなこれ、目を瞑っても戦えるし空間魔法も数倍使いやすい」


「イレギュラーのハイジョ、フカノウとハンダン、テッタイシマス」


 そう言うと機械仕掛けの天使は時空を切り裂く様にして逃げようとする。あれは技能じゃないのか?とは言え……


「させてたまるか!空間魔法・ディメンションディザスター!!」


 空間魔法の中から魔力消費が1番大きいものを選んで使用する。リアみたいにオリジナルの魔法を創れれば良いんだけどな。


 その魔法が発動すると。機械仕掛けの天使の周囲がぐにゃりと歪んでいく。その歪みは数と大きさを増しながら天使の身体を壊し尽くす。


「魔力切れ寸前か、まあ前回よりは楽しめたから良しとしようかな。あいつらはまた来るだろうし、楽しみだ」


『ギフター、ヤシロ カザミの上位存在撃破を確認。上位存在の残骸からギフトを作成。第一ギフト、天壊シリーズの封印一部解除、第二ギフト、第二職業の設定を可能に。第三ギフト、上位存在に関する情報の開示。ヤシロ カザミ、天を滅する者に祝福を』


 


 


 

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