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16話

3番ダンジョンの周りはSランクパーティが1人を除いて全滅したからか厳戒態勢と言った感じで殺気立っていた。


 昔からあるダンジョンなだけあってダンジョンゲートの周りには急増のものではないしっかりとした建物があり、出張所ではない正式な支部が併設されている。


「カザミ、入場登録終わった」


「ありがとう、リア」


 今回俺はSSSランクギフターに許された特権の一つ、好きな同行者を付けれると言う制度を利用してこの3番ダンジョンに入る。同行者の入場登録はいらない様でそう言ったところからもSSSランクギフターの特別待遇が見て取れる。


「カザミ、行くよ?楽しみだね」


「ああ、行こう。アイツに会いに」


 2人揃ってダンジョンゲートを潜る。いつも通りの薄い膜を通る感覚と同時に景色が移り変わる。


「これは、竹林?」


「一層、はね。3番ダンジョンは大規模型だから何層にも分かれていて一層ごとに景観が変わる」


「目指すは中層のボス部屋。鋼一さんが言うには30層らしいけど」


「私たちなら一瞬で行ける。楽勝だね」


 道中のモンスターを無視して俺とリアはダンジョン内を突き進んでいく。今いる5層は火山エリアらしく結構熱かったからリアの魔法で俺たちの周りを涼しくしてもらっている。


「カザミ、5層のボス。ボルケーノワイバーン。ドラゴン程強くはないけど油断はしちゃダメだよ?」


 5層の最奥にたどりつくと例の如く大きな扉があった。どうやら3番ダンジョンは5層ごとにボスが配置されている様だ。


「リアは見てて。直ぐに終わらせる」


「カザミの戦闘!楽しみだね」


 身体再生の技能をアクティブ状態へ、神狼式戦闘術・身体強化発動。技能剣・魔法剣を神狼式戦闘術・神狼の魔法、フェンリルスライサーにて発動。利己主義発動、天壊の剣の模造品生成

 

 【利己主義】

 職業エゴイスト専用技能。自らが望む状態へ世界を歪める事ができる。自身への利益の度合いで魔力の消費量が変動する。LVが上がれば上がるほど魔力効率が良くなり改変の幅も広がる。

 

 【身体再生】

 身体に負ったダメージを自動で回復する。回復速度はLVに依存する。回復には魔力を用いるため、技能のオンオフが可能。LV5では部位欠損すら一瞬で修復される。

 

【神狼式戦闘術】

 神狼の技術を全て扱える。

 扱うには神狼の魔力が必要。

 主な技術として身体強化、魔法、風纏いなどがある。

 LV5では神狼が全力時の半分の力を扱える。

 

 【技能剣】

 自身が一度目にした剣に関する技能を使用する事ができる。目にした技能のLVはこの技能のLVに依存する。

 

 《天壊(てんかい)の剣》

 装備効果・不壊・装備者限定・装備者魔力上昇(大)・封印状態・???・???・???・???・???


 身体再生の技能がLV5になったおかげで神狼式身体強化を使っても身体がだいぶ持つ様になった。天壊の剣の詳細はまだ良く分からないけど利己主義のレベルが上がったからだいぶ性能の近いものを創り出せる。最近は二刀流にハマってるからこう言う時、利己主義はとても便利だ。


「カザミ、来る」


「キシャァァァァ!!」


 ボルケーノワイバーンが身体中にマグマを纏いながらこちらへ飛翔してくる。


「戦技、双葬刹那」


 鋭いカマイタチを纏った2本の剣から繰り出されるのは一瞬のうちに4つの斬撃を相手に喰らわせる神速の戦技。高いステータスが要求される戦技であり使い手は少ない。


「………………」


 その分威力は高く、ボルケーノワイバーンは攻撃を喰らった事に気がつく間もないまま息絶える。


「パチパチ。流石だね、カザミ」


 リアが手を叩きながら褒めてくれるけどきっと彼女なら俺より早く仕留められたと思うとどこか複雑だった。


「ありがとう。ドンドン進もうか」


 目指すは30層。今日は日帰りの予定だから急がなくちゃね。


 

 

 


 

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