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13話

あの日、機械仕掛けの天使との戦いの後から俺の生活は一変した。ボス部屋でボロボロになってた俺を統括機関の人たちが助けに来てくれた。帰りが遅いと心配した両親が統括機関に連絡を入れてくれたらしい。【身体再生】のおかげで外傷は一切なかったが魔力切れで5日は寝込んだ。


 その後はギルド御剣家に加入し家を出て御剣家の寮に入った。その方がもっと強くなれると思ったから。


「カザミ、行くよ?」


「いつでも良いよ」


『ヤシロ カザミの対人戦闘を確認。特殊技能、【利己的な共鳴】強制発動。ヤシロ カザミが人に負ける事は何があっても許されない』


 【利己的な共鳴】

 相手の思考、能力を戦闘中のみ数段上回る状態でコピーする。相手がギフターの場合はステータスの閲覧も可能。また戦闘終了時の戦績に応じて相手の技能を永久的にコピーできる。この特殊技能を持つ者が対人戦闘で負ける事は万に一つもない。


 御剣家に加入して一月経つが最近では毎朝リアと模擬戦をしていてとても楽しい。だけど未だに良い戦績を残せないから技能の一つもコピーできずにいる。


「戦技、閃光穿(せんこうせん)!」


 リアの剣による高速の突き技が俺を狙って放たれる。


「疾風歩法!戦技、迅雷通(じんらいつう)!」


 俺は疾風歩法の技能で足捌きを無理やり早めるとリアの突き技を避けそのまま後ろに回り込み右手に持つ剣で薙ぎ払いの戦技を使用する。


「危ない……新しい戦技?」


「まだまだ全剣術を使いこなせてないからね」


「それ、ずるい……」


「でもリアの戦技とかは使えないんだけどね。あくまでも剣を装備した場合のステータス補正と一般的な剣の戦技がだいたい使えるだけで」


「うん。充分ずるい」


 【全剣術】

 剣と名のつく物を装備した場合にステータス補正(大)

 剣に由来する全ての戦技を扱う事ができる

 また、片手剣装備時に短剣用戦技の使用など別カテゴリーの戦技も使用可能になる。ただし、剣に由来しない特殊な戦技は剣用戦技でも使用不能。


「皆んなから見たらリアも充分ずるいんだけどねっと!」


 後ろに跳躍してリアから距離を取る。


「勇者の魔法、使わせてもらうよ!」


 右手を前に出し脳内で魔法のイメージを固める。


「サンダー・フロストペイン!!」


 顕現するは雷と氷を内包した竜巻。


「まだ、届かせないよ?」


 竜巻がリアに迫った瞬間、彼女は手に持つ神々しい剣、本人曰く聖剣を縦に振るう。


「まだ斬られるかぁ……剣技で行ってもまだまだ敵わないし、いつになったら勝てるんだろう……」


「私の魔断斬は凄い。誇らしいね」


 いつも通りリアとの模擬戦後の意見交換をしていると遠くから声が聞こえる。


「お二人とも!何度も言ってるではありませんか!朝から強力な魔法はやめなさいと!」


 それから1時間しっかり翼さんからお説教を受け、俺の1日が始まる。


 

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