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真プロローグ1-2

はぁ〜あ。やっと3コマ終わったわ。あと数学やったらご飯ね。春岐ったら結局朝ご飯食べてなかったけど大丈夫かしら? 数学の授業はいつも寝てるから購買でもろくに買えないだろうしなぁ。まったく、いくら私文だからって数ⅡBくらいわからなくってどうするのよ。まあ、将来は?あたしがこの頭脳を活かして養ってあげてもいいけど? もうっ、仕方ないわね。


「こんにちは、お姉さん!」

「あら、小春ちゃんじゃない。いつも冗談が上手なこと。」

「あら、別に冗談じゃないわよ?お姉さんはきれいだもの。」

「頼み事はな〜に?」

「話が早くて助かるわ、お姉さん。焼きそばパンを1つ抑えておいて欲しいの。」

「また彼氏くんかい? 熱いわね(笑)」

「そそそ、そんなんじゃないんだから!……まだ。」

「今の可愛さに免じて焼きそばパン1個抑えておくわね。」

「ありがとう!いつも助かるわ!」


あたしは基本お弁当。両親はいつも仕事で忙しく夜は揃わないことも多い。でもお母さんは、昼だけでもちゃんとしたものを食べて欲しいって、いつも栄養満点のお弁当を作ってくれる。栄養を補おうとしすぎて少し量が多いのが難点だけど、春岐にあげることもできるし些細なことだ。あ、春岐ったらやっぱり寝てるじゃない。今日の授業は新しい単元なんだから、あたしくらいじゃないと、聞いてなきゃわからなくなるわよ。まだテストも数学あるのに、どうするつもりかしら。そうだ、あたしが教えてあげればいいんじゃない!2人きりで勉強もできるし、春岐の成績も保てる!やっぱりあたしは天才ね。


キーンコーンカーンコーン


さてと、おべんとおべんとっと。春岐は今起きたわね。ノロノロ購買に向かってる。バカね、寝るのがわかってるならせめて先に買っておけばいいのに。

ほらね、卵サンドとあんパンしか買えてないじゃない。


「あれ?春岐そんなんで足りるの?朝食べてなかったでしょ?」

「さっきの授業寝ちゃってたから出遅れちゃってさ。これしか残ってなかったわ。」

「も〜、そんなことだと思った。はい、これ。」

「これ、焼きそばパンじゃん!どうやってあの戦争を乗り越えたんだよ。」

「おばちゃんに先払いして確保しておいてもらったんだよ♪感謝しなさいよね。」

「いや、マジで助かったわ。この後の授業寝て省エネしとかないと耐えられないかと思ってた。本当持つべきものは幼馴染みだなぁ。」

「全く、こういう時だけ調子いいんだから。」

「なに言ってんだよ、俺はいつも調子いいだろ?」

「はいはい。早く食べなよ。」


もう、大袈裟なんだから。好きな人にこれくらいするのなんか普通よ、普通。あたしの頭脳はそのためにあるんだから。感謝してもしきれないくらいよ?


ー放課後ー


さてと、部活行きますか。それにしても春岐ったら、中学でテニスやってたのに何で高校に入った途端辞めたのかしら。せっかく一緒にできると思って入ったのに。


「あ、小春ちゃん!」

「なつ!お疲れ!部活行こ!部活。」

「あれ、小春ちゃん忘れたの?今日はオフよ?」

「えっ、マジ?」

「マジ。この後どっか遊びに行かない?部活のみんなで。」

「ん〜、ちょっとだけ待っててくれる?」

「あー!春岐くんね。ね?そうでしょ?」

「そそ、そうよ?何か問題でも?」

「あ〜あ、いいなぁ。あたしも彼氏欲しいなぁ。」

「かかかかか、彼氏じゃないから!!幼馴染だから!」

「まだ、でしょ?」

「……帰るっ!」

「あはは、連絡ちょうだいね〜。」


夏美ったら、いつもバカにして! あの子にだけは敵わないのよね。……思い出したら恥ずかしくなってきた。今日はみんなとどっか行こうかな。


「お〜い。小春。部活じゃねえのか?」

「あ、春岐。今日は久しぶりのオフだったんだよね。」

「そうなのか。じゃあどっか遊び行かね?カラオケとか。」

「え、本当!行く行く!そうとなったら急いで帰って着替えないと!」

「毎朝走ってんだから帰りくらいはゆっくり行こーぜ。」


やばいやばいやばいやばい!どうしよ、どうしよ、嬉しすぎるんだけど?!でもこれでデートってなったら明日いじり倒される… 仕方ない、今日だけはみんなも誘っちゃおう。LIKEで送ってっと。ごめんね、春岐。まあ、デートの機会なんてこれからいくらでもあるわけだし、平気でしょ?でも今の流れでみんなを誘ってたら流石に不自然よね… いざとなったら天然モード入れてごまかさないとかなぁ(笑)





これでエピローグ1の分は終わりです。次は春岐パートでは書けなかったカラオケのシーンを書きます。


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