表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

1.ランキング一位までの道程

 田澤川(たざわかわ) 健三郎(けんざぶろう)は異世界転生した。


 高校の同級生で彼女の三木島(みきしま) 和子(わこ)と水族館デートした帰り道、時速百キロで走ってきた自動車に突っ込んでこられ落命。

 その後、サンペルグという国に、健三郎の記憶を持ったまま生まれ変わったのだ。


 名前は、タタ・パパパ・リロ。


 カルカタミルン村で暮らす、タタタ・パパパ・ロロという女性とリリリ・パパパ・タロウという男性の間に誕生した、十一人目の子である。


 兄は二人。

 リリ・パパパ・クク、と、リリタ・パパパ・クク。


 姉は八人。

 上から順に、タリタ・パパパ・タロ、タッタ・パパパ・ピラ、タルク・パパパ・ピピ、カスジル・パパパ・タベラ、ナルータ・パパパ・ナルー、タッタカ・パパパ・ヒマワリ、カタ・パパパ・パリリパ、タッタカルータ・パパパ・ニーナ。


 また、タタの誕生の一年後に、リルリード・パパパ・ゴマとルリラード・パパパ・マゴという双子の弟が生まれ。さらにその次の年には、カサブランカ・パパパ・サブ、サブランカ・パパパ・サビという女の子の双子と、ブランカ・パパパ・ニニコという、三人の妹が生まれた。


 健三郎時代は兄が一人いただけだったため、兄弟姉妹の多さに戸惑うタタだった。



 そんなタタに初めて友達ができたのは、三歳の時。


 近所に住む同い年の男の子、テルテル・ステキ・ステーキ。

 テルテルの友人だった一つ年上の女の子、カミラ・ニニニ・ルル。


 仲良くなった三人は、いつも、カエル捕りをしたりかけっこをしたりして朝から晩まで遊んだ。



 時は流れ、十五歳になったその日、タタはノースサンペルグ冒険家協会へ加入。洞窟や未開の地を探索することを生業とする冒険家の道へ、足を踏み入れた。


 それからタタは、ハイレベルな先輩たちから様々なことを習う。


 千人に数人しか受からないと言われている剣術A級認定試験に一発合格した天才剣士のニコラス。

 最凶の魔物と名高いパルメザンカワウソの生態の研究論文で世を震撼させた美女魔物研究家ニラコス。


 主に彼女らから冒険家としての知識や戦闘技術を教わったタタは、みるみるうちに高い能力を手にした。


 そして、二十一歳の若さで、ノースサンペルグ冒険家協会の冒険家ランキングにランクイン。八位だった。


 二年後、二十三歳の時には一旦九位に落ちてしまうも、諦めず、翌年には六位に。さらに、次の年には五位に。着実に順位を上げてゆく。


 冒険家協会主催の大会の賞金と、捕獲した価値ある魔物の販売で、穏やかに生活していた。


 二十六歳から三十一歳までの間は三位に留まり、伸び悩む。が、持ち前の諦めない心で活動を続け。三十二歳の時、ついにランキング一位へたどり着いた。その年のノースサンペルグ冒険家協会主催の大会にて、三度の優勝を重ねたからである。


 ノーザライデン、タタパパ、チッチクショウッの三大会を制覇したのは、この年のタタのみ。


 天才かつ美人の魔物研究家ニラコスは、ノーザライデンのみ優勝。剣士ニコラスの方も、タタパパのみ優勝。

 かなり高い能力を有する二人であっても、三大会を制覇することはなかったのである。


 そこから考えれば、タタが出した結果は凄まじいものだったと言えるだろう。


 かくして、タタはノースサンペルグ冒険家協会で最強の冒険家と認められたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  三冠王おめでとうございます。  野球だと、どっかの天才打者さまのせいで「ミスター三冠王」と呼ばれるには、三冠王を3回達成しなくてはなりませんが(笑)  でも、この名前の量!  まるで旧約…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ