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第21話 「出発」
嫌々ながらもズボンを履いてみると、これが意外に良かったりする。(特に尻あたりが。)
ズボンはズボンでそう悪くないななどと考えていると、
中学の時に同じクラスだった上本のことを思い出した。
俺はコイツに『のぞき海老ズボン反対三世』というあだ名をつけてやった。
あだ名の由来としては、女子更衣室を覗いた・走り高跳びをした時の姿が海老みたいだった・体操服のズボン(短パン)を反対に履いたままなのに気付かずに授業に出ていた・もみあげがルパン三世に似ていた(ルパン三世のモノマネは似ていなかった)などである。
ズボンを反対に履いたために後ろポケットが前にきてしまったのを友人に指摘され、必死でそれを隠しながらランニングしていたのが特に印象に残っている。
その隠し方も気持ち悪く、前にきている後ろポケットを無理矢理後ろにしようとズボンを90度ほど回転させていた。
上本はこんなどうしようもない奴だったが態度だけはでかかった。そんな上本のことを俺はひどく嫌った。
そう考えるとまたズボンを履いていくのが嫌になった。
俺は寄合リーダーの宮原君に「ジャワカレーのようなうんこ」と送ってみたがまったく返ってこなかったので「くそー!」と叫んで風呂場の窓ガラスを頭でかち割り外へ逃げだした。




