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今夜も酔っ払い  作者: ケイオス
9/13

『おっさん転生2 ロリババァ女神様1』

うは、うははははー

酔っ払いは、有る意味、無敵っ。


 真っ白な空間が果てなく広がる。

 その中でおっさんは戸惑っていた。


「さっさと片付けるのじゃー」

 いきなり耳元?で叫ばれた声に、おっさんはビクッとした。

 気がつけば、おっさんの目の前に幼女が居た。

 神々しくも、光り輝き、神聖に満ち溢れたー

 幼女だ。


(しょっぱなハッタリかますのは必要じゃ、経験から学んだのじゃー)

 思わず、涙するようなロリババァ女神様なのだった・・・

 が、そのロリババァ様の思惑を外す、想定外の出来事が起きたのだった。


 おっさんは、頭を深く垂れて、かしずいていた。

 パンパン、拍手の音が真っ白な空間へー

 高く、広く、遠く、響き渡った。


「ありがたやぁ、ありがたやぁ」

「どうか、今年の供物をお受け取り下さいです」

「どうか、来年も貴方様のお恵みをわずかばっこでええですから、

分け与えて下さいです」

「崇め、奉りそうろう」

「収め奉りそうろう」

「どうか、安らかに鎮守さ見守りなして下さいましー」

「ありがたやぁ、ありがたやぁ」

「ほんまもって、ありがたやぁー」


 幼女・女神様は身動きひとつせず、棒涙を流し続けていた。

 その傍らに控えていた使徒も、同じく棒涙を流し続けていた。


「女神さまぁぁぁ」

「しとおぉぉぉ」

 二人は抱き合って泣き崩れてしまっていたのだった。


 心の底からの誤魔化し無しの、思いと言葉。

 だてに女神をやってはいないっ、分かるのだったっ。

 ありがたいのはーこっちの方だと思ってしまうほどの、

おっさんの祈りなのだった。


 見返りを求めない、ただただ、畏敬と恐れ敬う心。

 そんな思いと言葉を捧げられたのは、どれくらい前だったのだろう・・・

 さらには祈りであった。

 無私の祈り。

 力持つ存在に対して、何かを願うのではなくー

 無私の心、魂で、ひたすら祈る。

 崇め、奉り、尊き存在へと祈る。


 ロリババァ女神様が、そんな事をしてもらったのはー

 存在して初めての体験&経験なのだった。

 おっさんは、ただ当たり前の事をしただけと思っていたのだが・・・


「おっしゃあぁぁぁーーー」

「ワシに全てぇまかせてぇおけぇぇぇ」


 真っ白な無限空間にロリババァ女神様の雄たけびが轟き渡ったのだった。


 だったぁー・・・

続く???

これって、連作エッセイだったようにゃ・・・

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