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今夜も酔っ払い  作者: ケイオス
11/13

星をみた

思い出してしまったのだった・・・

始末に悪い思い出だった。

 今でも、ごくまれに思い出す事が有る。

 それは一人何かで、ぼやっと夕焼けの空を見て、

 夕暮れの空に星のまたたきの光りを見つけた時だ。


 小学生の頃、夜の時間に、何を思ったのかー

 納屋の屋根にハシゴを掛けて、

そのてっぺに登り仰向けに寝そべったのだ。


 満天の星空だった。

 

 背中の冷たいトタン板が、夜と言う時間を知らせていた。

 季節の生ぬるい気温が、さすがの夜に冷えびえとしていた。

 夜露が薄っすらと屋根のトタンを湿らせ濡らしていた。


 仰向けに寝そべり、見える光景。


 満天の星空だった。


 世界がそこに有る。

 けれど手は届かない。

 けれど、世界がそこに見える。


 ああ、なんて星空。

 

 満天の星空。


 夜に、そこへ行けない自分が居た。

 何をどうしても行けない自分が居た。


 その夜、

 僕は何かを得て、何かを失った。

 

 そんな夜の記憶が自分の中に有り、

本当に忘れた頃、ひょっこりと出てくるのだった。


 せめて、可愛い女の子の思い出だったらー・・・

 今夜も酔っ払い、おぢさんは酒を重ねるのだった。

人の命と存在の限界は、あまりにも、ちっぽけすぎる。

だからこそか人は憧れるのだった。

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