酔っ払いの戯れ唄 「昔々王様が」
書き終わるまで酒が保ったぞ、ひっく
寝落ちしなかったぞ、うぃくっ
どだー・・・
誰もが一度は成りたいと思う職業=王様
なった後に後悔する職業=王様
後悔した後、辞めたいと思う職業=王様
辞めたくても、辞められない職業=王様
辞められないなら続けるしかない職業=王様
続けるなら、続け続けるしかない職業=王様
続け続けて、終わる時に己に問う職業=王様
己に問うても答えの出ない職業=王様
出ない答えに他者へ問う職業は=王様
為した事の評価が千差万別な職業が=王様
評価それ時のみが知る職業=王様
時をへて、思いも、為した事も成せなかった事も忘れ去られていくのが=王様
忘れ去られて行き、わずか子供歌に残れば幸いなのが=王様
子供達が声を上げ名を呼んだならば、眠りに寝返りを打つが=王様
眠りの中、わずかな安らぎにまどろむのが=王様
まどろみから目覚め、世に成すは再びの炎=王様
炎を掲げ、照らし求めるは叶わぬ胸の飢え(かつえ)が=王様
世の全て求めたいらげるも満足できないのが=王様
満足できぬ魂と心、ならば求めるに出会うまで貪るのが=王様
貪り貪り尽くし、それでも満たされぬのが=王様
流血と悲鳴、怒号と雄叫び、一人王座で闇と共に=王様
闇は光に切り裂かれ、光りと闇が手を延ばし愛=王様
愛は神が人に与えた究極の呪いと剣を振るう=王様
振るう剣は神に届かず、光の張子の勇者に討たれるが=王様
討たれるがなを、王を慕う者どもと共に異界へと落ちるが=王様
落ち延びた先にて、世界へ種を蒔くが=王様
芽吹いた種へ何も求めず、ただ、己のために良く生きよと=王様
世界と命へ、無私の眼差しにて見守るが=王様
見守る世界にて、慕う者どもと、しばし安らぐ=王様
安らぎが破られる時来たり、迷いの中、再び剣を取るが=王様
取られし剣は神の名を暴き、暴かれし神は神の力を失う=王様は家臣へ微笑む
失う力は戦いにて混沌を生み、生まれた混沌は全てを飲み込む=王様は一人歩き進む
既に神も王も世界にて何も為せず、混沌と打ち消し去るそれのみなり=王は王冠を捨て投げる
その時、王が見守りし世界より笑い猛る者どもが来たりて、かつての王の名を呼ぶ=王様とー
神は笑い、王も笑う、者どもも笑う、世界と混沌がその笑いに満たされる=王様が己の名を叫ぶ
満たされ生まれ変わった世界の始まりにて、かつて王様と呼ばれた男はただの一人の男としてー
遠く歩きだす男の傍らに、男を慕いし者が寄り添う。
ただの男と女が歩き出す
かつて王様と呼ばれた者は、今はもういない
王様と言う職業は割に合わない代物と歌われるのみ
その王様を覚え伝え歌うはー
酔っ払いのみ
昔々、一人の王様がいましたー・・・
PS ロジャー・ゼラズニィへ捧ぐ
これ、絶対に長編なんぞ書かないどおぉぉぉ
私の能力ではぁ
無理っ
酒の力で沸いて出た戯れ話しなのである




