表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

起きた。

お久しぶりの方も初めましての方もこんにちは!瀬尾です!

10何年前のものを持ち出して発表という暴挙に出てみました!

ちまちまと書き綴っていきます!!!よろしくお願い致します!


*** 企画内容説明 ***


Uz氏、タケシタ氏、瀬尾が、それぞれ33個ずつ(一人だけ34個)キーワード(単語?) を考えて提示し、合計100個のお題を作り、

その100個のキーワードが全て入った文章を各々が作成する。


*注意点(決まりごと)*

①Uz氏、タケシタ氏が各33個、瀬尾が34個のお題を決めさせて頂く。

②お題は動詞、名詞、形容詞、短いセリフ、感嘆詞など、大体何でも可。

③お題の提出は2004年2月25日、話の提出は同年3月15日をもって、一応の期限とする。

④出したお題が被った場合、瀬尾の一存により、どちらかひとつを変更する。

⑤自分のお題、又、作品が出来るまで、自分以外の人の作品は見ないようにする。

⑥動詞は未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形の間は変更可能。

2004年2月25日いよいよ、お題発表!! お題、ひとつも被りませんでした☆


ここから瀬尾の出したお題。↓

●ケータイ

●ウサギ

麻雀

●柴犬

福引

定規

果物ナイフ

●ボディピアス

●肉球

缶バッジ

●羽ばたく

二段ベッド

うごめ

チケット

開催する

がっかり喫茶

プレゼント

卓球

叩く

はたく

逃げる

トイ・プードル

●冷蔵庫

●こっそり

ちゃっかり

こそばゆい

獣道けものみち

●すすき

ロフト

江ノ島

買う

止める

すすぐ

戦う


以上、ここまで瀬尾の出したお題。↑

ここからタケシタ氏の出したお題。↓


右?左?

ねぇ、アレやってよー

お題

●ラヴ・タクシー

雨上がり

昼下がり

君が嫌い

髪切った?

●赤ワイン

●白ワイン

念の為

●“人”の“夢”と書いて“儚い”

死ね

●殺す

右利き?左利き?

この人が犯人です

●シェイクスピア

●ニコラス刑事

●気分は着信中!

●ゴメン、圏外

死にたい……

王手

●あら?

●あらららら?

将来の夢は?

冷たい

これで精一杯

何部?

か~わ~い~い~

33番

みんな1位

ジャンケン

何派?


以上、ここまでタケシタ氏の出したお題。↑

ここからUz氏の出したお題。↓


●烏龍茶

ギター

●割り箸

●キムチ

用紙

●小学校

●ヘッドフォン

●一万円札

●漫画

看板

●コンビニ

舌鮃したびらめ

●大学

●自由自在

●人気

●睡眠

反対

偶然

夜中

知識

怖いもの見たさ

左右対称

細長い

新しい

●数え切れない程の

投げる

拾う

濁す

嘘だよ

どっちでもいいよ

あと、どの位残ってる?

今年は?


以上、ここまでUz氏の出したお題。↑

※お題の●は瀬尾が1話目で使用したお題です。

数え切れない程のすすきが、風にざわめく。

空は何処までも青くて、何故か懐かしくて、深く呼吸をする。


草を掻き分けながら獣道をどんどんと進んでいくうちに、生暖かく濡れた感触が右手の指先に触れた。


驚いて息を詰めた時に、目を覚ました。





のろのろと遅い思考回路で、今のは夢だったと理解する。

濡れた感触のあった指を見れば、小ぶりの柴犬が尻尾を振っていた。

どうやらこれに舐められたらしい。

手を差し出せば、きちんとお座りの姿勢をしつつお手をしてくる。肉球周りの毛が、手の平にこそばゆかった。



……ふと気付いた。オレの実家ではウサギを飼っているが、犬は飼っていない。

しかもオレは今、学校の寮で生活しているので現在ペットは居ないはずだ。



ここは、何処だ?



上半身を起こして部屋の中を見回してみる。

寝ていたのは、何処にでもありそうなシングルベッドの上。

電気が煌々と点けられた部屋の二つの窓は、シャッター雨戸が降ろされている。


テレビなどの電化製品やら家具があり、部屋の中はローテーブルの上以外はものが無いくらい

整然としていて、ワンルームのウィークリーマンションのようだった。

テーブルの上には乱雑にゴミやら何やらが散らばり、少年漫画が数冊と、食べかけらしいキムチと割り箸。


…いったい何なんだろう?



と、その時、ガチャガチャと鍵を開ける音がして、部屋のドアが開かれた。









入って来たのは、手にコンビニの袋をぶら下げた、茶髪の若い男性。

男は耳にしているヘッドフォンから漏れている音楽にあわせて、怪しい横揺れをしながら入ってくる。


あまりの怪しさに、思わず傍の犬を抱きしめようとするが、犬はキャン!と吠えて尻尾をふりふり、男に近付いていった。


 「あら、ポチ」



そこで彼は初めて、オレが起きている事に気付く。羽ばたくような怪しい動きで少し後ろに下がった後、ヘッドフォンを首まで下ろす男。

左の耳たぶには向こう側が見えるくらいのボディピアスの大きな穴が開いている。

歳は大学生くらいだろうか?


手で口を押さえながら、近付いてくる男に後ずさりしたくなる。


 「あら?あらららら?もう起きちゃったのね、おはよう。冷たい烏龍茶でも飲む?」


冷蔵庫を開けながら、低い声ながらもオカマっぽい口調で喋るので、思わず笑いそうになる。


 「あの……」


 「あぁ、赤ワインの方がいい?白ワインもあるわよ?睡眠不足だったの?見事な眠りっぷりだったわよ~」


 「いや、そうではなくて」


 「やっぱ未成年は健全に烏龍茶!とか言うつもりなんでしょ!裏切り者!!知ってたわ!」


テンション無駄に高いなこいつ…。だがしかし負けてはいられない。


 「つか、お前は誰だ!!」


びしっと指差して言ってやる。男は右手に烏龍茶のペットボトル、左手にガラスのコップをふたつ持って足と言うか尻で冷蔵庫のドアを閉めてから謎のポージングをした。


 「アタシの名前はニコラス!職業は刑事よ!ニコラス刑事と呼んで頂戴!」


 「…って、それ、映画俳優かなんかだろーが!アホか!」


 「あらまぁ!女の子がそんな言葉遣いするんじゃありませんっ!はしたないっ!」


くねくねしながらそう言われても、なんの説得力もないんだが・・・。


 「じゃあお前はなんなんだよ!」


男はテーブルの漫画週刊誌を器用に肘でよけて床に落とし、空いた場所にコップを並べて烏龍茶を注いでいく。


 「アタシはいいのよ~。だって大人だもん!そうねぇ~…シェイクスピアに出てきそうな名前で呼んでくれても構わないわ」


 「いらねーし。『お前』で充分だな」


 「ひっどいわぁ~」


言いながらコップをひとつ渡してくる。

ありがとうと言いながらも男が口を付けるのをこっそりと確認してから自分も口を付ける。

食道を流れていく冷たい感触が気持ち良い。

男がよっこいしょー、と二人掛けソファに座り、ヘッドフォンを首から外す。ちらっとこちらを見てから話しだした。


 「実はね、アタシ、誘拐犯なのよ。アナタを誘拐させてもらったの。アナタのご家族から身代金を貰えないと、無事には返せないのよ~」


言いながら尻ポケットの財布やらスマホやらをテーブルに出していく。


 「……へ~。オレ、お前の顔バリバリ見ちゃってるけど、それは良いの?」


動きを一瞬止め、何かを考える男。


 「…ま、まぁいいわ。顔なんて変えられるわ!この世の中じゃ自由自在ですもの。次はすごく人気の出るような顔にするわ!…って言ってもアタシはアタシの顔で生きていきたいわー!!!整形なんていやあああああああ!!」


最後の方はなんだか身もだえていたが、なかなか面白いなこいつ。


 「…お前は誘拐犯というよりか、愉快犯だな」


 「お褒めの言葉、ありがとうvv」


うふふ、と笑って両のほっぺを手のひらで覆うかわいこちゃんポーズ。切れ長な瞳が猫のようで、普通にイケメンの部類な顔だが、中身はバカ犬のように見える。


 「…そうだ、念の為聞いとくけど、俺の身代金は幾らにしたの?」


男は「え~っとねぇ…」となにやらジーンズのポケットからくしゃくしゃの紙を広げだした。


 「『娘を預かっている。新しくない一万円札で三千枚。ボストンバッグに詰めて父親だけで夜中の3時、Ⅾ小学校まで来い。連絡は追ってする。警察に言ったら命は無いと思え』」


 「…なんか安くない?オレの命」


不服そうな顔をするも、男はちっちっと人差し指を振る。


 「普通の家だったらこれで精一杯くらいでしょ~?あんまり高すぎると払えないだろうからさ、良心価格なワケよ」


優しいんだか優しくないんだか分からないが、そもそも超普通の一般家庭の超普通な一般人を誘拐して何かいいことがあるんだろうか。


 「ところで、オレのスマホはどうしたの?」


ポチと言う名の柴犬を抱き寄せて膝の上に乗せ、撫でていた手がオレの言葉を耳に止まる。


 「そ、そういえば、“人”の“夢”と書いて“儚い”と読むのよ?知ってた?」


 「……」


 「…えっとぉ~、気分は着信中!よ♪」


 「……死ぬ?」


 「でも、ゴメン、圏外!」


 「…殺すよ?」


一言ごとに多少イラッとしながらも両前足を持たれている犬が面白いポーズを取らされていて笑えるが、必死でこらえる。


 「な、何よぉ、ちょっとふざけただけじゃないの。ちゃんと取ってあるわよ、電源切ってあるけど。心配しなくてもおうちに返す時に返したげるわ」


 「あぁ、期待してるよ」


なんだかよく分からない状況だが、なんだか面白い。

八重歯ののぞく男(オネェ言葉)の人懐っこい笑顔を見ながら、オレはここに来てから何度目かの大げさなため息をついた。

1話目を投稿したらフリーメモが消えてしまって本当に泣きそうでしたが頑張りました!!Σ(゜Д゜)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ