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召喚と幼女は程々に  作者: こる坊
1/2

オーガ(幼女)

ボフン!


部屋中に黒い煙が立ち込め、異臭がする。


「また失敗か・・・」


そうつぶやいた俺は慣れた手つきで片づけを始める。


「召喚詩第15番も読み間違えてないし・・・魔方陣も間違えてない・・・」

「あー!くそっ!何がいけないんだよっ!」


そう言い放ち俺は机の上にあった「オーガの角」を魔方陣に投げつけた。


――――――その瞬間


「な、なんだこれはぁ!」


禍々しい紫色の煙がもうもうと立ち込め、光が放たれた。


「うわぁ!」


がつんっ


「あ、やば」


一冊の薄い雑誌が机の上から勢いよく落ち、魔方陣の中に入ってしまった。


「俺の限定幼女写真集がぁああああ!!」


黒い竜巻が起こり、猛烈な風圧を受け壁に体を打ち付けた


その時


「我を呼ぶものは・・・お前か?」


「・・・え?」


「我を呼ぶものは・・・お前か?」


「・・・は?」


「・・・我を呼ぶものは・・・お前か?」


「・・・・」


「・・・ぐすっ」


「びえぇえぇぇええええええん!!!!!」


こっちが泣きたいぐらいだ・・・


目の前にいるのは一本の角が生えたオーガ。


背は高く・・・なく、俺より小さい。


筋肉はもりもり・・・ではなく、ぷにっと肌はすべすべ。


歯はするどく・・・なく、小さいきれいな白い歯がきれいに並んでいる。


そして顔は険しく・・・なく、かわいい幼い女の子。


そう。このオーガは・・・


「よ、幼女ぉぉぉおおおお??!!!」





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