オーガ(幼女)
ボフン!
部屋中に黒い煙が立ち込め、異臭がする。
「また失敗か・・・」
そうつぶやいた俺は慣れた手つきで片づけを始める。
「召喚詩第15番も読み間違えてないし・・・魔方陣も間違えてない・・・」
「あー!くそっ!何がいけないんだよっ!」
そう言い放ち俺は机の上にあった「オーガの角」を魔方陣に投げつけた。
――――――その瞬間
「な、なんだこれはぁ!」
禍々しい紫色の煙がもうもうと立ち込め、光が放たれた。
「うわぁ!」
がつんっ
「あ、やば」
一冊の薄い雑誌が机の上から勢いよく落ち、魔方陣の中に入ってしまった。
「俺の限定幼女写真集がぁああああ!!」
黒い竜巻が起こり、猛烈な風圧を受け壁に体を打ち付けた
その時
「我を呼ぶものは・・・お前か?」
「・・・え?」
「我を呼ぶものは・・・お前か?」
「・・・は?」
「・・・我を呼ぶものは・・・お前か?」
「・・・・」
「・・・ぐすっ」
「びえぇえぇぇええええええん!!!!!」
こっちが泣きたいぐらいだ・・・
目の前にいるのは一本の角が生えたオーガ。
背は高く・・・なく、俺より小さい。
筋肉はもりもり・・・ではなく、ぷにっと肌はすべすべ。
歯はするどく・・・なく、小さいきれいな白い歯がきれいに並んでいる。
そして顔は険しく・・・なく、かわいい幼い女の子。
そう。このオーガは・・・
「よ、幼女ぉぉぉおおおお??!!!」