創作彼女の創作意欲
「作品は創り手の全てです」
それは彼女の口癖でそれは彼女の事だった。
彼女の創る作品は全て彼女の一部。
彼女の想いや彼女の本心、本音…それが詰まっている。
創り手である以上経験以上のものはないのだ。
経験や自分以上の作品は創れない。
そんな創作の才能を彼女は持ち合わせていないのだ。
だから常に必死になる。
スランプだろうと何だろうと創作を続ける。
ただ今まで上手く書けないものもあった。
本音で本気で心から好きになってなかったんだ。
でも君に出会って本音になった、本気になった。
だから創作に変わった。
心が創作意欲を沸き上がらせて必死に動き出す。
愛も恋も、本気を本音を混ぜて君のためだけの作品を創る。
君と私の作品。
君が私の世界なのです。
私の世界は君を中心に回っていくのです。
君が私の全て。
君への気持ちを創作意欲に変えて。
私の全てを創作で届けます。
……………そう、ノートの最初のページに記されていた。
彼女の創作意欲が過去から今に。
このノートに全てが記されているようだ。