アイスクリーム
暑い日が続きますね、9話目です
楽器屋に入ってから10分くらいたった頃、幸久と栄太は広末と夢川に呼ばれた
「ねぇーこっちおいでよ~」
「わかったー」
幸久はまだ楽器を見たり無かったが呼ばれたのでいくことにした
「栄太、行こうぜ」
「おう、そうだ幸久、あいつらにはまだバンドのことは秘密にしといてくれ」
「わかったよ」
ギター系の楽器売り場と吹奏楽系の楽器売り場は真反対にある、だから幸久と栄太の話は広末たちには聞こえていない
「何話してたの?」
夢川が言う
「いやぁ男同士の話?」
「なにそれー、それよりさ、楽器って高いんだね」
「そりゃな、職人さんが1つ1つ丁寧に作ってるから価値も高いんだよ」
「どうしよー、母さん買ってくれるかな?」
「多分大丈夫だと思うぞ?」
幸久は夢川が自分の楽器を買うことをしっていたので一応言っといた
「そういや幸久ってベース弾けるんだよね?今度弾いてよ」
「別にいいけど」
そういやこの時点ではまだ持っていない・・・買えたらいいが、というか今のはフラグに入るのかな
「そろそろ行かない?ちょっとおなか減っちゃった」
広末が言う
「そうしようそうしよう!行こう、俺も腹へってたんだよねぇ!あははは」
栄太が無駄に合わせる
「じゃ行くか」
一行はフードコートへ
「何食うか・・・」
何年後かに倒産する店や、これからどんどん売り上げがのびる店、迷う
「アイス食べたいなぁ」
またも広末、ということは
「じゃ決定な!アイスな!32(サーティーツー)な!!!」
「わかったよ」
32アイスクリームは今も未来も何も変わらずある店だ
ガラスの中には色とりどりのアイスクリーム、いっぱいあって困る
「じゃ、私これ」広末はオレンジのアイスを選ぶ
「じゃーあ、私は」広末は抹茶アイスを選ぶ
「お・・・おれは・・・」
そうする栄太、この時点ではこいつは抹茶は飲めないはずだ
「おれは・・・これにします」
栄太はやはり抹茶は無理なようで、シンプルにバニラアイスを選んだ
「俺はこれで」幸久はストロベリーを選ぶ
「さて、食べましょうか」
「いただきまぁーす」
春のアイスは少し不似合いかもしれないがまた違った感じで楽しめた
「やっぱここのアイスはうまいなぁ、変わんないわ」
幸久は呟く、すると夢川が
「何おっさんみたいなこと言ってんの?」と笑われた
おっさんです
少し話も交えて10分ほどで食べ終わった
「ごちそうさまでした!・・・あぁーいててて」
勢いよく食べてた栄太は頭が痛くなったようだ
アイスのカップをゴミ箱に捨てる
「どうする?まだ見たいものあんの?」
広末が栄太に言う
「ありがとう!満足した」
「じゃ帰る?」
「そうするか」
時刻は4時半を少し過ぎた時間だった
電車に乗って地元の駅につくまでに15分くらいだった
「じゃぁバイバイ」
「おーうまた明後日なぁ」
女子2人は帰る
「じゃ俺たちも帰るか」
「うん」
家につく頃時刻はちょうど5時を回ったときだった
こんな何気ないひびが続くといいなと幸久は思った
仕事からも解放される
少し不便なところもあったが幸久は満足していた
休みは終わりです、次回からは本格的に部活動が始まります