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Cameback   作者: コロ次郎
8/16

すてきな土曜日、きっかけ

休日編スタート!!

「で、どこ行くの?」

つんつんとした口調で広末が栄太に言う

「そ・・・それがぁ・・・」

「決まってないとか言わないでよ~?」

「決まってないです・・・」

「え!?どうゆうこと?」

「す・・・すいません」

いつも明るい栄太の口調がだんだんとしぼんでいく


「や・・やめないか!」

幸久が場の空気をよくしようと切り出す

「まぁ、いいじゃん」

「よくないわよ、何にも決めてないなんて信じられない!」

「ひゅ・・ひゅいません・・・」


ダメだこれは、そう思ったときだった

「そうだ!!」しぼんでいた栄太が光を取り戻す

「楽器屋に行こう!!」

「なんで?」

幸久が言う

「なんでもいいじゃんか・・とりあえず行こう!」

「楽器屋・・・あぁいいねいいね!」

少し忘れていたがこいつは日本一のバンドのギターボーカルになる男だ、早めにきっかけを作っておこうと幸久は思い賛成した

「いいねぇ~楽器屋、私もクラリネットいくらくらいするかみたいしなぁ」

夢川も賛成のようだ

「よし、じゃぁそこにしよう」


といったのはいいもののどこの楽器屋にするかが問題だ

「ここらへんと言えば・・・」

「あそこは?ヒカリ」ヒカリとは全国にいっぱいあるショッピングセンターの名前である

夢川が言う

「あそこって楽器屋ないよ?」

広末が言う

「違うよ、もう1つの」

「あぁ、あそこ?でも電車乗らなきゃ行けないよ?あそこ」

「別にいいじゃん」

「何言ってるの、まだ中学1年生よ?そんな電車なんて・・・」

「琴音?何言ってるの??」

まずい!幸久は再び切り出した

「だぁーっと、じゃ電車乗っていこう!ヒカリ」

「さんせー」

栄太は嬉しそうな顔をしていた


切符を買う・・・しかし

「財布・・俺のばか」

1500円、行きと帰りで500円だから 

「破産だな、これは・・・」

幸久は軽く絶望を味わった

「あー!、無い!!」

どうやら広末も無いようで、幸久は少しにやけた


そんなこともあってショッピングモール、ヒカリへ


「おぉ~やっぱ中学生の遠出はわくわくするなぁ」

背も小さいからショッピングセンターも大きく見える

「じゃぁ早速」

「行きますか?」

楽器屋へ!!


楽器屋は全国チェーンのカワハ楽器だ!


「おぉ~広い!いっぱぁい!!」

中学生みたいに騒ぐ栄太

中学生か・・・


「幸久!見てみろよ!!これ全部ギターだぜ?」

「なぁに言ってんだよ!ベースもあるよ」

「ベース?何それぇ?」

「おまえそんなのもしらねぇのか?何のために来たんだよ」

バンド組んでって言うんだろ?


「それが幸久」

「おう」

いってちょーだい


「おまえって琴音と付き合ってんの?」

へ?


「おま、近くにいるだろ」

「大丈夫だよ、あいつらクラリネット見にいってるからで付き合ってんの?」

「付き合ってねぇよ」

「本当か?」

「本当だよ」

「だったらいいんだけど」

「あ!」

「どうしたんだ?まだあるのか?」

「幸久!いきなりだけど俺とバンド組んでくれ!!!」


今かよ


「・・・いいぜ」

「やったぁ~」

17年後の日本国民さん方、俺がきっかけになってやったぜ?


「で、俺は何をすればいいんだ?」

笑顔で幸久は言う


「えーっとぉ、あ」

栄太の目の前にはベースがずらりと並んでいた

「これ!」

そういって栄太は1つのベースに指差した

「わかった」

このベース・・・ふふ

そのベースは偶然にも17年後の幸久が買おうとしていた型だった

「おし!あとはドラムだな」

「おまえがドラムしろよ、パーカッションなんだし」

「いや、俺は歌が歌いたいんだ」

そういやこいつは歌がうまかったな

「よし!今はじゃあこれで決まり!」

「おし!」

夢が一気に膨れ上がった

まだまだ休みはおわらない

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